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ゴルフスイング

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テンフィンガーグリップ、試してみます-その3-

時松隆光プロで脚光を浴びているテンフィンガーグリップ(TFG)。

ふとしたきっかけで筆者は試してみることにしました。その顛末記です。

これまでの経過。

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まずは、TFGの仲間(?)勝みなみプロ優勝、おめでとう!

では、本題です。

時松隆光プロの師匠である篠塚武久さん著「10本で握るテンフィンガースウィング」書籍をいただきました。

読破した後、イップスの解消になるかと思ってTFGを試してみることにしました。

練習場にて試し打ちを行い、まずまずの感触。ラウンド予定があったので、その3はコースでの実打がどうなのかをレポートします。

ただし、今回は、効果のありそうなアプローチとパッティングに絞ってのラウンドとしました。

前振りの詳細は、その1・その2をご覧ください。

初が重なって。

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筆者は大阪出身で、ゴールデンウイークに小学校の同窓会があり帰阪しました。

中高一緒の友人に連絡したところ、ラウンドしようと誘われて(誘ったのかも?)、それならということで、友人とのラウンドの前日にも一人予約を入れました。

筆者はドライバーを3本、アイアンセットを5セット所有していますが、今回は宅配便送付なので、メインで使用しているセッティングは避けました。

ドライバーはミズノMP TYPE-1(シャフトはグラファイトデザインGT-6S)、アイアンは組んだばかりのミズノMP-66(ダイナミックゴールドS200)としました。

実家にクラブを送ったのですが、あろうことかパターを入れ忘れたのです。しかもゴルフ用のメガネも見当たりません。

なんばマルイの眼鏡店で、周辺歪みが少ないスポーツタイプの眼鏡を作製してもらいました。

パターは、1日目は弟のマレットタイプを、2日目は友人ご子息のピンタイプを借りることになりました。

初めての眼鏡、初めてのアイアン、初めて打つパター、初めてのコース、そして初めてのTFGと、初物尽くしのラウンドとなりましたが、結果はいかに。

1日目のラウンド。

1日目は、楽天GORAで一人予約した堺カントリークラブの午後スルーでした。

コースに行く前に練習場に立ち寄り、TFGをチェック。まずまずの感触です。

イップスならずとも練習場とラウンドでは同じようにいかないのは百も承知。あまり期待度を上げすに臨みました。

結果のスコアからいいますと、梅コース40、松コース42の82回。しかしながら19、20の39パット。

スリーパットが何と6回です。ワンパットは3回、そのうちの1回は空振りアプローチ後の15センチ寄りでOK、もう1回も10センチのOKバーディーでした。

TFGのアプローチはかなり良かったです。

OKバーディーもパー5の第3打の30ヤードがぴったり寄ったものです。またグリーンを外したアプローチが、近来ない感じで1メートルから50センチに何回か寄りました。

何が良かったか。ややヒールを浮かしての吊り下げ気味のパット感覚で、50ヤード以下のアプローチショットを打ったのですが、右手の余計な力や勝手な悪さが抑えられ、距離感が合って結果に結びついたと分析しています。

TFGパッティングは、はっきり言って駄目でした。

初使用パターでグリップが細いなどの要因もありますが、右手を活かした打ち方という教えが裏目に出た感じでした。

特に50~70センチをことごとく外し、イップス全開の様相でした。

何が悪かったか。

ここ十数年イップス克服のために、右手を殺してのパッティングスタイルを追求してきたことの真逆に、TFGで右手を活かそうとしたことの反動というか違和感というか、ともかくまったくくフェース面が安定していませんでした。


堺カントリークラブ
大阪府堺市南区豊田2989-16
(最寄高速道路)阪和自動車道堺

2日目のラウンド。

2日目は枚方国際ゴルフ倶楽部。打ち下ろしのティーイングエリアから街並が見えたりする趣のあるゴルフ場でした。

ここでは、中学が一緒だった3人とのラウンド。そのうちの一人の中高同級生はハンデ5の猛者(通称キンタ)です。

ここは口で勝たないと、という意地汚い根性から、キンタに野次を飛ばしながらの気兼ねないラウンドでした。

連チャンと5時起きでキャディーバッグを担いでの電車移動で、朝からかなりお疲れモード。しかも雨が降り始めました。

言い訳が多くなりましたが、スコアはアウト45、イン45のトータル90打。出だしのパー5でいきなりフォーパットのダボです。85打のキンタにあえなく敗退。

パット数は20、19の39回。この日はアプローチの感触も悪く、ショットに精彩がなくて、またバンカーの目玉を2回食らって、2回とも一発で脱出できず。

パットはともかく、前日良かったアプローチも寄らずでした。

ここがイップスという魔物のいやらしさで、いったんラウンド中に取り憑かれると最後まで尾を引くのです。

旧友との楽しいゴルフでしたので、ラウンド中の気分の落ち込みはなくて幸いでしたが、反省は多々ありました。

大きなものは集中力の欠如。TFGの試しとしてのグリップやスイングへの意識と、コンディションへの配慮がしっかりできていなかったのでしょう。

ゴルフにとってとても大事なことが疎かになっていたようでした。ここは読者の皆さんも参考になるかと思います。


枚方国際ゴルフ倶楽部
大阪府枚方市津田4546
(最寄高速道路)第二京阪道路枚方学研

2日間のラウンドを終えて。

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ちょっと強引な日程ではありましたが、久しぶりの大阪でのラウンドはとても楽しいものでした。

ゴルフはやっぱり楽しんでナンボ! ですね。ですが、気持ちのいいラウンドでもスコアが伴わないと、とび切りの笑顔にはなれません。

そのためのTFGでしたが、今回は不発。本人もそうですが、読んでいただいている方々への朗報とはなりませんでした。

強いて言えば、やっぱりそれなりの練習を積まないとダメだということです。

グリップなどはできるならば考えないでも握れるようになるのがベストです。スイングも然り。

そこまでに至らなくとも、雑念を少なくしてショットに臨むことがいい結果に結びつきます。

そのためにもう少しTFGの練習もする必要がありというのがこの2日のラウンドの結論です。

と言いつつ、ラウンドしたい血が騒ぎ、仕事赴任先の静岡に戻った連休最終日に、またもやコースに出掛けてしまった馬鹿な筆者でありました。

次回はその結果を書きます。