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ゴルフスイング

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テンフィンガーグリップ、試してみます-その1-

時松隆光プロで脚光を浴びているテンフィンガーグリップ。

ふとしたきっかけで筆者は試してみることにしました。

その顛末記です。

テンフィンガーグリップ(TGF)って?

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2016年7月に日本プロゴルフツアー(ダンロップ・スリクソン福島オープン)で初優勝した時松隆光プロ。

優勝後、そのグリップがクローズアップされ、現在でもそのテンフィンガーグリップで活躍しています。

女子でも勝みなみプロが採用、最近学生・ジュニアゴルファーもテンフィンガーグリップで活躍している選手が多くいるそうです。

テンフィンガーグリップはその言葉の通り、両腕の指を重ねたり絡めたりしないで10本の指で握るグリップです。

テンフィンガーグリップは、ゴルフの歴史の最古のグリップで、ベースボールグリップと言われることもあります。

最近、筆者の周りで、「お、TFG?」なんて言われることもあったりなかったり。

テンフィンガーグリップを略して『TFG』と言ったりしていますので、この投稿では、以下テンフィンガーグリップをTFGと表記します。

丸山茂樹プロもTFGでシニアツアーに挑戦するらしいですね。

TFGを試す前に

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去る4月中旬に開催された某出版社主催のオープンコンペに筆者は参加しました。「某」といってもすぐにバレてしまう大手出版社様なのですが。

18ホールのダブルペリアで順位が決まるのですが、賞品の半分以上がその出版社の書籍や商品!

さてラウンドですが、筆者はお得意(?)のイップスが顔を覗かせてきて、パー3でトリプルボギーが2回も。

なんとか80台で収まりましたが、ある程度隠しホールにはまり、比較的上位で飛び賞に当たりました。

そこでいただいた賞品が、「10本で握るテンフィンガースウィング」と「驚異の反力打法」という2冊の書籍でした。

後者の書籍は未読なのですが、TFGは前々から周りで話題になっており、時松隆光プロ使用のミズノMP-66アイアンを筆者が入手したこともあって、何かの縁と感じ、TFGを試してみることになりました。

試してみる目的としては、やはりイップスの緩和です。

20数年イップスと付き合ってきて、完治は無理だと観念していますが、少しでもコースで出ないことに越したことはありません。

TFGの極意

書籍の著者は篠塚武久さん。時松隆光プロの師匠です。篠塚さんはTFGを「左右分担型グリップ」と呼んでいます。

20年以上研究を続けていて、またジュニアを中心に、TFGとテンフィンガースウィングを桜美式「OSゴルフ理論」として福岡で教えられています。

テンフィンガースウィングの要諦を箇条書きで書くと、

〇生命線に沿ってパームで握り、親指を立てない、小指を重ねないからめない

〇右手主導で手首を返さない、体をねじらないスウィング

〇ハンドファースト、ハンドアップ、オープンスタンスでセットアップ

〇TFGで右ひじを引いて上げるとコンパクトなトップになる

〇刀で切るようにクラブを振る、全体的に静かなスウィングになる

〇腕をねじらないようにフォローをとる

〇パットも左手は添えるだけの右手主導の釣り鐘式ライジングパッティング

〇アプローチショットはライジングパット式で転がすように振る

このような感じでしょうか。詳細はぜひ書籍を買って確認してみてください!

さて振ってみるかということで

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書籍を通し読みし、2回目は要点チェックをしながら読んだところで、まず筆者は、部屋の中でアプローチの素振りとパットをボールを転がして確認しました。

素振りの感じはというと、右手の握り方がよく分からない! です。

素振りだと適当な握りでもある程度は振れてしまいます。生命線に沿って握っているつもりですが、本当に実打でまっすぐ飛ぶのか分かりません。

何回かしっくりいく素振りで終了。

パットのほうはというと、筆者宅は写真のように広い庭はありませんが、部屋に2メートルの「バーディロ」というパターマットを敷いて、毎日朝晩2メートル、1メートル、50センチを練習しています。

今年、パッティンググリップを7年間馴染んだ右手添えクローグリップ(何とプロよりも早く採用していたのです!)を捨てて通常のグリップに戻した筆者ですが、やはりイップスは消えません。

正直言って、右手添えクローグリップに戻すことも考えていましたが、今回桜美式で右手を活かすTFGを試すいい機会を得ました。

家での転がしに関しては、「かなりいい!」感じです。

右手のひらを正面に向けるほど右手を殺した握りを、右下から回して、右手のひらをグリップ右サイドに当てて握りました。

すると、ボールの当たる感じが右手のひらにしっかり伝わってきました。これは今までにない新感覚です!

距離感と方向性が手に伝わる感触があって、練習を重ねると徐々に感度が良くなる手応えを感じました。

ということで、次回は練習場にての実打をレポート、そしてその次はちょっと練習量が少ないのですが、コースでのラウンドレポートします!

乞うご期待!