ゴルフスイング
PAR RUSH 01
飛距離と練習メニューの考え方!その2〜上達シリーズ第23回
このシリーズ「~その1」では、飛ぶ人、飛ばない人それぞれがいろいろな悩みを抱えていることを考えてみました。
しかし、悩みをそのままにしていては、スコアアップは望めません。
そこで、このシリーズのテーマである『その悩みを解決するための「飛距離に応じた練習メニュー」を考える』ことでスコアアップにつなげていきたいと思います。
さて、今回はシリーズ「~その2」です。
さっそく、飛距離に応じて、何を練習すればいいのかを考えてみましょう!
目次
その1で考えた「飛ぶ人」と「飛ばない人」の悩みのポイントを確認しましょう!
【飛ぶ人の悩み!】
★飛ぶのは良いが曲がりの幅も大きく、OBになってしまう確率も高い。
★OBにならないように、曲がり幅を抑えたい。2打目が打てるところに置きたい。
★ドライバー以外のアイアンも飛ぶために、100ヤード以内のクラブ選択と攻め方に苦労する。
【飛ばない人の悩み!】
★セカンド(2打目)で距離が残り長いクラブを持たなければならず、それでも届かないことがある。
★長いクラブはどうしても精度が下がる。
★距離的に届かないこともあるため、最初から寄せワン狙いということもある。
飛ぶ人の練習メニューを考えてみましょう!
飛ぶ人は、何を練習すれば良いでしょうか?
★最も必要なことは、少しぐらい飛距離を落としてもマン振りせずに、75%程度の力感でショットすることを身につけることでしょう!
これは、言葉では簡単ですが飛ぶ人には難題でしょう。
飛ぶ人は、飛ばすことに生き甲斐を見出している人が、少なくないからです。
前回もお話した通り、飛ぶ人は最初から飛ばす技を持っているのですから、ハーフショットでも相当飛ぶはずです。
ですから、マン振りしなくても飛ぶということを体感する練習をするべきです。これは地道な繰り返しです。
★ウェッジなどの短いクラブで、飛ばさないためにはどうすれば良いのか?
例えば56度のウェッジで90ヤードも飛んでしまったら、70ヤードや50ヤードはどうやって打つのでしょうか?
これも、地道な繰り返しになりますが、練習で身につけるしかありません。
飛ぶ人にとって、飛ばさないというのは難しいことだと思います。
ヘッドスピードを落とせば理屈上は飛ばなくなりますが、そう簡単ではありません!
ですから、ウェッジでヘッドスピードを落として距離を落とすか?
バックスイングの大きさで距離を調整するか、自分に合ったスイングの形を見つけましょう!
飛ばない人の練習メニューを考えてみましょう!
飛ばない人は、どんな練習をすれば良いでしょうか?
★飛ばない人が飛ばすように頑張ることは、私は勧めません。
いったん身についたスイングを変えることは、多くの時間と忍耐が必要だからです。
ですから、今の自己流スイングで、ゴルフの上達を目指すべきだと思います。
ドライバーで飛距離を伸ばす練習よりも、以下に挙げる練習をすることのほうが意味があり、練習した分だけ効果が現れます。
★飛ばない人が練習すべきは、もちろんドライバーショットの方向性の精度を上げることもありますが、特に3番ウッド、ユーティリティーなどの精度向上です!
これは、長いミドルホール(パー4)で、セカンドショットで狙わなければならない時、ロングホール(パー5)のセカンドでできる限りホールに近づけたい時、長いショートホール(パー3)のティーショットなどで戦力になるからです。
これらのクラブの精度が上がれば、スコアメイクは格段に楽になります。
この精度向上とは、乗せられることも必要ですが、大きなミスなくグリーン周りまで運んでいける力のことです。
★次にアプローチでしょう!
これも、飛ばない人の武器になるように繰り返し練習を積み重ねることです。この練習もやっただけ確実に成果が現れます。
パーオンして2パットでも、寄せワンでも「パー」は同じパーです。特に重要なのはグリーン周りばかりでなく20〜30ヤード程の中途半端な距離です。
★最後につけ加えると、パターでしょう。
3パットを叩かないことはもちろんですが、入れたい距離を入れることができればスコアに直結します。
2回に分けて、飛距離と練習メニューの考え方をお伝えしました!
参考になりましたか?
私の考え方をお話ししましたので、それは違う! というご意見があるのは承知しています。
ただし、アマチュアは限られた時間とお金の中で、上達を目指すとなれば、さまざまな制約が出てきます。
その制約と相談して、効果的な練習をして上達できれば、さらにゴルフが楽しくなることでしょう!
一人でも多くの方に上達してもらいたいと思い、自分もさらに努力したいと思います。