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ゴルフスイング

PAR RUSH 01

飛距離と練習メニューの考え方!その1〜上達シリーズ第22回

皆さんのドライバーの飛距離は何ヤードですか? 飛ぶ人、飛ばない人、さまざまだと思います。

しかし、私が一緒にラウンドしてきた経験からすると、「天は二物を与えない」という言葉通り、それぞれに悩みがあるのではないかと思います。

今回から2回に分けて、飛ぶ人の悩み、飛ばない人の悩みを考えて、それぞれのスコアアップのための練習メニューを考えてみます。

第1回は、それぞれの悩みを考えてみます!

※この写真の西山ゆかりプロは、それほど飛ぶほうではなく、2017年のLPGAドライビングディスタンスは45位で235.33ヤードでしたが、年間賞金ランキング16位(1勝)と活躍しました!

飛距離が出るとはどういうことでしょうか!

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飛距離が出て、正確に飛ばすことができたら、みんなプロになっています(笑)。

飛距離が出るというのは、飛ばすことができるということだと思います。

そもそも、飛ばす力はゴルフを始めた時にある程度決まってしまうのではないでしょうか。

一般的に一定のレベルのアマチュアは、途中でまったく飛びが違うくらい飛ぶようになるということにはならないと思います。

また、ドライバーだけが飛ぶとかアイアンだけが飛ぶとかもなく、ドライバーが飛ぶ人はほぼすべてのクラブが飛びます。

アイアンが飛ぶんだよ! と言っているのは、最近のストロングロフトの(以前よりもアイアンのロフトが立った)アイアンを使うようになったからだと思います。

要は、飛ばす力は、持って生まれた天性のようなもので、始めた時に飛ぶ距離は決まってると思っています。

それを、何とか飛ばしたいと練習で速く振る力を入れるとか、飛ばすことだけを考えると、結果としてスコアはまとまらないことになると思います。

飛ぶことはアドバンテージになるのでしょうか?

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私は飛ばないほうだと思います。

しかし、私よりもはるかに飛ばす方と一緒にラウンドしても、ほとんど苦になりません。

最初から飛距離を諦めていますから、飛ばない中でどのようにスコアを作っていくかを考えます。

仮に30ヤードほど先に相手のボールがあったとして、次に使うクラブは2番手以上違うでしょう!

これはもちろん不利な状況ですが、セカンドオナーで長いクラブを持って上手く打てれば、はるか先にあるボールを打つほうにはプレッシャーですよね。

近いから、ナイスショットでいかなければとプレッシャーがかかるでしょう!

これを難なく跳ね除けるようになれれば相当の強者ですが、このような場合にミスが出ることが多いのです。

また、飛ぶということは、万一曲がった時のケガが大きいということです。

飛ばない人であれば、林で助かることも、飛ぶ人はそのままOBまで行ってしまいます。

ですから、飛ばないよりは飛んだほうが良いけれども、それが即座にアドバンテージになるかと言うとそうでもないことがあります。


★ドライバーの平均飛距離とは?……私が以前記事を書いていますので、ご覧ください。

飛ぶ人の悩みとは?

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飛ぶ人の悩みとは?

「天は二物を与えない」という言葉通り、曲がることが多いということです。

いつも、飛んで曲がらなければ良いのですが、飛ぶけど曲がるという人が多いというのが、私の一緒に回った人の印象です!

こんなに飛ぶんだから、75%程度の力感で振れば良いのに、と思いますが、それができないのが、飛ぶ人の悩みなのではないでしょうか。

さらに問題なのは、飛ぶ人はドライバーだけでなくアイアンまで飛ぶことです。

特に、100ヤード以内を攻めるクラブが限定されることでしょう。

例えば、サンドウェッジで90ヤード、アプローチウェッジで110ヤードだったとすると、90ヤード以内の距離はどのように振るのでしょうか?

スリークォーターやハーフショットなどでしょうが、その距離感を養うのはとても難しいことです。

クラブは、フルショットが一番簡単でしょう!

飛ばない人の悩みとは?

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一方、飛ばない人の悩みは、私が一番わかります。

例えば、420ヤードを超えるような長いミドルホール(パー4)などでは、セカンド(2打目)を3番ウッドでナイスショットしても届かないことが多くなります。

時には狙うこともありますが、無理をせずに寄せワンにかけるようになります。

さらに、セカンドでユーティリティーなどを持つケースが多くなり、ショットの精度を上げないと、とても太刀打ちできません。

本当は、アイアンで打ちたいけど、とても届かない、ということになります。

スコアカードを見て、長いミドルホールや長いショートホール(パー3)が多い名門の林間コースなどは、好スコアが望めなくなりますよね。

そのかわり、距離は出ないけど、大きく曲がることも少ないために、大ケガをすることもあまりありません。

次回は、飛ぶ人、飛ばない人の練習メニューを考えます。ご期待ください。