ゴルフコース・練習場
ミラクルゴルファー★まもプ(蝶首亭塗立)
幻のゴルフ場「砧公園」を自分勝手に想像してみた
東京都の緑のオアシスの一つである砧公園は、その昔「東京砧ゴルフ場」でした。
公園の西側と東名高速が通る一帯がゴルフ場でした。
戦後の昭和30年に都営ゴルフ場として開場、ゴルフ場は昭和41年に閉鎖となり公園に変わりました。
現在は「美術館」「スポーツ施設」「公園」と様々な施設があり都会のオアシスとなっています。
そんな、都心の真ん中にゴルフ場が「今もあったら?」なんて考えたらワクワクしちゃいます。
当時を妄想してみることにしました。
たった10年間のゴルフ場だった
ゴルフ場としては10年ほどしか存続しなかったゴルフ場でしたが、どんなゴルフ場だったんでしょうか?
環状八号線と東名高速の交わる用賀付近で、用賀駅から1キロほどの場所になります。花見の季節には10万人以上が来るという大きな公園です。
今では公園内には面影を感じることはほぼできませんが、なんとなくレイアウトが残っているような雰囲気の場所もあったりします。
このゴルフ場は10年ほどの運営だったのですが、「樋口久子プロが中村留吉プロに教えてもらっていた場所」という「伝説のゴルフ場」としても知られています。
東宝の撮影所が近所にあったことなどもあり、大物俳優さんなども撮影の合間にプレーしていたという話もあるようです。
それでは妄想を始めてみましょう!
毎回言ってますが、あくまでもワタシの妄想が入りますからねぇ(笑)。
上記写真の右のやや上あたりがクラブハウスになり1番ホールです。
現在の砧公園へ行ってみるとわかりますが、ほとんどフラットな土地に細かなアンジュレーションが組み合わさったような場所になりますので、ホールごとに緩やかなアップダウンがあります。
現在の地図や昔の衛星写真や地図の等高線などいろいろとみながらざっくりとしたレイアウトを出してみました。
1番ホール 316ヤード パー4
フラットなスタートですがグリーン左手前に窪地、右手前にバンカーがありグリーンは砲台となるミドルホール
2番ホール 308ヤード パー4
左ドッグレッグの短めなホールだが1打目が左へ行くと木でスタイミーになる
3番ホール 332ヤード パー4
ゆっくり打ち上げていきセカンドショットは上りのショットとなる
4番ホール 289ヤード パー4
短いミドルホールだがグリーンに近づくにつれてショットが絞られる。グリーン右と奥はOBが近く正確なショットが要求される
5番ホール 188ヤード パー3
クリークが流れやや打ち上げになるショートホール。当時としては長いショートホールで難度は高かったかも
6番ホール 523ヤード パー5
長いロングホール、セカンド以降がやや左ドッグレッグしていてアップダウンを繰り返しているホールのため距離が合いにくく、ポジショニングでスコアが大きく変わる
7番ホール 305ヤード パー4
短いがやや打ちあげていて右のOBが気になるミドルホール
8番ホール 176ヤード パー3
やや打ち下しとなるが手前のクリークとバンカーが気になるホール
9番ホール 489ヤード パー5
飛距離の出るゴルファーは1打目でクリークが気になり、そこから打ち上げていく。レイアップを求められる付近には木がありポジショニングが大事になる
計2926ヤード パー36
レイアウトは写真を見てください。
バンカーの数は少ないかもしれません。
フェアウェイは広めで豪快に打っていけそうですが、点在する木によってポジションを考えないといけないホールがあり、敷地の中央に川が流れていることで適度にプレッシャーを感じるようなレイアウトです。
当然、外周はOBとなるはずですから、豪快に1打目を打てるホールではOBのプレッシャーも感じることもあると思います。
総距離も今のゴルフ場と比べると短い気がしますが、当時のゴルフクラブやボールなどを考えると決して短いとは感じなかったはずです。
今では東名高速が走り…
当時のレイアウトと現在の写真を重ねてみました。上の写真がその写真です。見てもらうとわかると思います。
2番と6番と7番が東名高速道路になったようです。それ以外は「砧公園」として残されています。
公園に行ってみるとわかるのですが、当時の数ホールはレイアウトがどことなくわかり、面影を感じられるかもしれません。
家族を公園に連れていきながら、その頃をイメージして妄想を楽しんでみるのもゴルフの楽しみの一つになるかもしれません。