初心者
亜月
オナー?ボギー?初心者が聞き慣れないゴルフ用語を場面別に解説します
初めてラウンドに行って、例えばパー4のホール(ミドルホール)を5打で上がった時、同伴者に「ボギーだね」と言われて何のことかすぐにわからなかったという経験を持つ人もいると思います。
ゴルフにはゴルフ場でしか使わない専門用語があり、一つ一つ理解していかないとパニックになることも。
良く使われるゴルフ用語を場面別に解説しますので、ぜひともこれを機会に知っておきましょう♪
目次
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- ティーショットで使われるオナー(Honor)の意味
- 【マナー】プレーファスト、ドレスコード
- 【スコアの呼び名】バーディ、パー、ボギー、ダブルボギー
- 【ホールの呼び名】ミドルホール、ロングホール、ショートホール
- 【コースの呼び方】アウト、イン
- 【障害物区域】ハザード、バンカー、ウォーターハザード
- 【ペナルティ】1打罰のペナルティ
- 【ぺナルティ】2打罰のペナルティ
- 【球筋1】ドロー、フェード、ストレート
- 【球筋2】フック、引っ掛け、スライス、プッシュ
- 【ミスショット】シャンク、ダフリ、トップ
- 【風向き】アゲインスト、フォロー
- 【コースの形状】打ち上げ、打ち下ろし
- 【芝目】順目、逆目
- 【ラウンドアイテム】ティーペグ、グリーンフォーク、マーカー
- ゴルフ用語を理解して楽しくラウンドしよう!
ティーショットで使われるオナー(Honor)の意味
オナーとは、各ホールごとのティーショットを一番最初に打つ人のことです。
1番ホールではクジ引きで、その他のホールでは、前のホールのスコアが良かった人がオナーになります。
オナーは英語で「栄誉」や「名誉」という意味のことで、そのホールで一番目に打てる名誉のある人、そのことが名誉であることからその名が付いたようです。
オーナー(Owner)と混同している人もいますが、意味も英語のスペルも違うので間違えないようにしましょう。
1組の中でオナーが決まった後もスコアの良い順に打っていきますので、同伴者のスコアをスコアカードに記入しておくと自分の順番がわかります。
ちなみに、前のホールのスコアが同じだった場合はその前のホールのスコア、それも同じだった場合はさらに前……とスコアを参照していって順番を決めます。
【マナー】プレーファスト、ドレスコード
ゴルフ場で大切なマナーについてのゴルフ用語です。
■プレーファスト(play fast)
スピーディにプレーをすること
■ドレスコード(dress code)
ゴルフ場で決められている服装についての規定
この2つは守らなかったからと言って、ゴルフのルール上罰せられるものではありません(ただし、プレーファストに関しては、ボール探しで3分以上時間をかけるとペナルティになります)。
しかし、とても大事なマナーです。
特にプレーファストは、速く打つということではなく、進行が遅れないように意識しながら回ること。
進行の遅れは、後続の組だけでなく、ゴルフ場全体に迷惑をかけかねません。
初心者でミスが出るのは仕方ないため、飛んでいったボールのところまで使うクラブを持って歩くだけでもスピーディに動けます。
【スコアの呼び名】バーディ、パー、ボギー、ダブルボギー
各ホールには規定打数が設けられていて、規定打数を基準にスコアの呼び名があります。
■バーディ(birdie)
規定打数より1打少なく上がること
■パー(par)
規定打数で上がること
■ボギー(bogey)
規定打数+1打で上がること
■ダブルボギー(Double Bogey)
規定打数より+2打で上がること
諸説ありますが、パーはもともと、イギリスの株取引から来た言葉と言われています。
毎分、毎秒上下する取引価格にも基準が設けられており、それを「パー」という言葉で呼んでいたのです。
ラテン語の「Par」が語源となっており、16世紀後半から、英語としても使われるようになりました。
もちろん、「4打」や「5点」と、実際の点数を伝えても何の問題もありません。
パーやボギーという言葉も、すぐに慣れて使えるようになりますよ。
【ホールの呼び名】ミドルホール、ロングホール、ショートホール
続いて、ホールの呼び名についてのゴルフ用語です。
■ミドルホール
規定打数が4打のホール
251ヤード~470ヤード以内で作られている
■ロングホール
規定打数が5打のホール
471ヤード以上で作られている
■ショートホール
規定打数が3打のホール
250ヤード以下で作られている
※距離に関しては例外もあります。
通常、18ホールの中でミドルホールは8ホール、ロングホールは4ホール、ショートホールは4ホール作られているコースがほとんどです。
ちなみにこれらの呼び方はいわゆる和製英語ですので、海外の方には「par3」「par4」「par5」と言わないと通じないようです。
「短いロングホール」→「short long hole」となって、意味がよくわからなくなってしまいますからね。
【コースの呼び方】アウト、イン
ゴルフ場でチェックインをすると、「アウト(イン)スタートの○時○○分です」などと言われたことがあると思います。
■アウト(OUT)
1番~9番ホール
■イン(IN)
10番~18番ホール
なぜ9番までがアウトで、10番からがインなのか、不思議ですよね。
この由来はスコットランドのセントアンドリュースオールドコースにあり、同コースはクラブハウスを出て海岸沿いを9番まで進み、10番からまた9ホールかけてクラブハウスに戻ります。
前半はクラブハウスから出て行くので「Going OUT」、後半はクラブハウスに戻るため「Coming IN」と呼ばれ、この呼び方が各地に広がったようです。
【障害物区域】ハザード、バンカー、ウォーターハザード
ティーイングエリアからコースを見ると、砂場や池など、いろいろな障害物が目に入ります。
■ハザード
コース設計の際意図的に配置した障害区域を指す。バンカーや池、川など
■バンカー
障害物の一つ、砂地のくぼみ
■ウォーターハザード
ハザードのうち、コース内の海、川、池、水路など水が関係する障害物を指す
コースでハザードに苦しむゴルファーは多いです。
意図的にハザードを配置することで、コースを難しくし、攻略しがいのあるものにしています。
中でもバンカーは、打つ際にクラブを砂に付けてはいけないルールがあるため、いつも通りに打てない上に砂の抵抗により上手く出せないと悩む初心者は多いです。
【ペナルティ】1打罰のペナルティ
ゴルフは“あるがまま”、ボールが落ちた場所がどこであっても、落ちた場所から打たなければならないのが基本です。
しかし、ボールが落ちた場所が物理的にスイングできないという場合には、決められたルールに従って、ボールを置き直してプレーを再開します。
■1打罰
そのホールのスコアに1打加算して申告する
1打罰を受けるシチュエーションは以下の通りです。
・OB(アウトオブバウンズ)
・ペナルティエリアからの救済
・グリーン上でマークをせずボールを拾う
・アンプレヤブル宣言
カート道やネットなど、人工物の上にボールがある場合や人工物がスイングを邪魔する場合は、罰なしで打てる場所までボールを動かすことができます。
【ぺナルティ】2打罰のペナルティ
■2打罰
そのホールのスコアに2打加算して申告する
2打罰を課されるシチュエーションは以下の通りです。
・バンカーでボールを打つ前にクラブヘッドが砂に触れた
・他人のボールを誤って打った
・グリーン上で自分の打ったボールが同伴者のグリーン上のボールに当たった
特に普段アドレス時、ソールを地面に付けている人は、バンカー内でクラブヘッドが接地しないように注意しましょう。
故意でも故意でなくても、2打罰が課されてしまいます。
【球筋1】ドロー、フェード、ストレート
次は、球筋についてのゴルフ用語です。
「ドローボールがよく出る」「ストレートのボールが打ちたい」
などの会話が聞こえたら、それは打ったボールがどこに向かって曲がっていくかを表す言葉です。
■ドロー
ターゲットラインに対して真っすぐもしくは右方向に打ち出されたボールが、左にカーブして真ん中付近に戻ること
■フェード
ターゲットラインに対して真っすぐもしくは左方向に打ち出されたボールが、右にカーブして真ん中付近に戻ること
■ストレート
ターゲットラインに向かって真っすぐ飛んでいくボールのこと
スイングによって、出るボールは違います。
自身の持ち球を把握した上で、コース戦略を練ると効果的です。
【球筋2】フック、引っ掛け、スライス、プッシュ
これらの球筋は、上記のものと違い、ミスショットの球筋として使われます。
■フック
打ったボールが意図せずに左に曲がってしまうこと
■引っ掛け
ボールが打ち出しから左方向へ飛んでいってしまうこと
■スライス
打ったボールが意図せずに右に曲がってしまうこと
■プッシュ
ボールが打ち出しから右方向へ飛んでいってしまうこと
飛距離は出なくても方向性が良いボールを打てればスコアをまとめやすいのですが、これらのボールが出てしまうと、OBゾーンやペナルティエリアに入ってしまうことも。
大叩きをする可能性もあるので、なぜこれらの球筋が出るのか、原因を突き止め対策を講じましょう。
【ミスショット】シャンク、ダフリ、トップ
初心者ゴルファーに多いミスショットとして、以下の3つが挙げられます。
■シャンク
インパクトでクラブの根っこ部分にボールが当たることで、急な角度で右に飛び出すショット
■ダフリ
ボールに当たる前にクラブヘッドがボールの手前の地面を叩いてしまうミス。その後にヘッドがボールに当たってもヘッドが急減速しているため数ヤードしか飛ばないことも
■トップ
クラブフェースの下部で、ボールの頭部分を打ってしまうミス。勢いの良い低いボールが出る
シャンクはアイアン特有のミスです。
「シャンク病」という言葉もあり、一度出るとその後度々悩まされる人が多いです。
【風向き】アゲインスト、フォロー
風向きに対しても、使われるゴルフ用語があります。
■アゲインスト
向かい風のこと。口語で「アゲ」「アゲている」など表される
■フォロー
追い風のこと。口語で「フォロってる」など表される
実はこの2つの言葉は和製英語で、海外でゴルフをする時に使っても通じません。
英語では向かい風を「head wind(ヘッドウインド)」、追い風を「tail wind(テールウインド)」と表します。
head windは「頭(前方)からの風」、tail windは「しっぽ(後方)からの風」の意味ですね。
風向きによって飛距離も変わりますので、適宜クラブ選択やコース戦略をしっかり考えましょう。
【コースの形状】打ち上げ、打ち下ろし
ゴルフコースは、平坦な場所ばかりではありません。
高低差がどのようにあるかによって、コースの形状を表すゴルフ用語があります。
■打ち上げ
ボールを打つ場所よりも目標地点が高い位置にある場合
■打ち下ろし
ボールを打つ場所よりも目標地点が低い位置にある場合
打ち上げでは、実際の距離よりも長めに、打ち下ろしでは逆に短めに打つ必要があります。
打ち上げまたは打ち下ろしのホールの場合は、高低差がどれくらいあるかを考えて、番手を変えると良いでしょう。
ゴルフコースの場合、これらの地形を読む力が必要であるのに加えて、風が影響してきますので、狙った距離を打てても思ったようにいかないということも良くあります。
【芝目】順目、逆目
「グリーンの目はどっち?」という会話が聞こえたら、それは芝が生えている方向の話です。
■順目
芝がカップに向かって生えている
■逆目
芝がカップ側からプレイヤー側に向かって生えている
芝が順目であれば、ボールの転がりは良くなるため、思った以上に距離が出てしまう可能性があります。
逆目であれば、ボールの転がりは悪くなりますので、しっかりと打たなければカップに届かないことも。
また、芝目が横向きの時は、意図しない方向にボールが曲がっていってしまうこともあります。
グリーン上では、ラインだけではなく、芝を読むことで、カップインの確率を上げることができます。
【ラウンドアイテム】ティーペグ、グリーンフォーク、マーカー
ラウンドで使用するアイテムについてご紹介します。
コースデビュー前でもドライバーやアイアンなどのゴルフクラブには触れますが、これらのアイテムはコースに出て初めて知ったという人もいるかもしれません。
■ティーペグ
ティーショットでボールを地面から浮かすために使う、プラスチックや木でできた釘状の道具。「ティー」と呼ばれることが多い
■グリーンフォーク
グリーンにボールが落下した時にできる凹みを平らに戻すために使う道具
■ボールマーカー
グリーンにボールが乗った際、自分のボールの位置を示すために代わりに置く道具
これらの道具は、ゴルフ場のマスター室に無料のものが用意されていることもありますので、それを利用しても良いです。
ゴルフ用語を理解して楽しくラウンドしよう!
すでにゴルフの経験がある人は、「次はあなたがオナーね」「このグリーンは順目か逆目かわかりにくい……」など、自然とゴルフ用語を使っています。
今回ご紹介した以外にも、ゴルフ用語はたくさんあります。
初心者だからといって、周りが何を言っているのかわからない状態では、つまらないですよね。
基本的なゴルフ用語を理解しておくと、さらに楽しくラウンドができるようになりますよ!