ゴルフスイング
レッスンプロ・クラフトマン 河野
70歳になって飛距離が落ちたので入門します。(その4)
こんにちは。
レッスンプロ・クラフトマンの河野です。
今回は、70歳になって飛距離が落ちたので入門していただいたz様のお話のその4です。
年齢と共に体は思うようには動かなくなりますが、腕とスナップは長く使うことができます。
効率の良い腕とスナップの使い方を覚えれば、同年齢のお仲間に負けません。
マイク・オースチンの教え「腕をしなやかに使え」
z様は、体は並より大きいので飛びそうなのですが、体の割には飛びません。
前回は、「ヒンジ」の使い方でスナップを主に練習していただきました。
今回は、肘の曲げ伸ばしの力も利用します。
マイク・オースチンのレッスンに、腕を「しなやか」に使えという教えがあります。
腕を伸ばし切ってカチコチにして使うのではなく、肘をたたみ伸ばす力も使い、腕を「しなやか」に使えば、ヘッドスピードを上げることにもなります。
あまり良い例えではありませんが、ハエ叩きを使う時、腕を伸ばしたまま使う方はいないと思います。
肘を曲げて伸ばしたほうが、ハエ叩きの打面を早く動かすことができます。
肘を軽く曲げて伸ばす動きも使う
z様は、ノーコックの高いトップを作っていますので肘の曲げ伸ばしを使うことができません。
そのため、肘を曲げてヒンジを使った時のヘッドスピードを体感してもらうため、アドレスから、スナップを最大限に使いグリップエンドをボールに向けてもらいます。
しかし、スナップだけではボールには向きませんので、右肘を軽く畳むようにしてボールにグリップエンドを向けます。
その形からヒンジの手首の動きと肘の曲げ伸ばしでボールを打ってもらいます。
ダウンスイングで頭を残すようにすれば、肘の曲げ伸ばしをしても上手く打てます。
z様「初めてのことばかりで驚きです」
私「体は、年と共に段々動かなくなりますが、腕とスナップは最後まで使えますから、今までのように体の回転や体重移動のような大げさな動きをしない分ミート率も上がりますし、飛距離も出るようになりますよ」
z様「そうですね。体が動かなくなるのは日々感じています」
91歳の生徒様
私の生徒様の中で最高齢の方は御年91歳の女性ですが、極力体を使わない振り方で毎週レッスンにお見えになっています。
ラウンドも年間10回近くしています。
91歳の女性の生徒様は、80歳の時に、体に負担が掛かり過ぎるとのことで一度ゴルフは止めたのだそうですが、私の、体に優しいスイング方法を知り合いに紹介されて以来、7年間通ってくれています。
「昔の振り方は、とても疲れて体が大変でしたけど、いまはとても楽に振れるので週に1回のレッスンがとても楽しい」と言っていただいています。
自由に使える、腕とスナップの効率的な使い方を覚えることが、楽しく長くゴルフを続ける秘訣だと思います。
次回は、ヒンジを有効に使うためのトップの作り方をz様にレクチャーさせていただいたお話です。
レッスンプロ・クラフトマンの河野でした。