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ゴルフスイング

レッスンプロ・クラフトマン 河野

70歳になって飛距離が落ちたので入門します。(その3)

こんにちは。

レッスンプロ・クラフトマンの河野です。

今回は、70歳になって飛距離が落ちたのをきっかけとして、入門してくれましたz様のお話です。

今までに経験したことのない練習方法を教えられ、とても不安な気持ちのz様の3回目のレッスンです。

マイク・オースチンのギネス記録515ヤード

z様は、体は並みより大きいので飛びそうなのですが、体の割には飛びません。

それは、飛ばしに必要なスナップを使わない打ち方をして来たためです。

このヒンジという使い方は、「マイク・オースチン」と言うプロが記録した515ヤード飛ばした方が推奨しているスナップの使い方です。

515ヤード飛ばした記録は、ギネスブックに載っています。

それも、糸巻きボールでパーシモンの時代です(1974年に開催された全米シニアオープンで記録されました)。

前回までに、ゴムホースを振って首に巻き付けるように振ることがスナップを使う方法ですよとお教えしましたが、「この振り方でボールに当たるのか?」と不安なようなので、まず、できるだけスナップを使いビュンビュンと素早く振っていただきました。

ゴムホースの素振り

z様「ゴムホースでは速く振れますが、先日、練習場で打ってみましたが、ゴルフクラブでこんな感じで振ると全然当たりませんでした。もう目の前が真っ暗で練習を止めて家に帰りました」

私「今までと、まるで違うことをするのですから、小さく正確に動かすことから始めないと上手くいきません。これから徐々に当たるようにレクチャーさせていただきます」

レッスンは、私が前に座り低くティーアップしたボールをスナップだけで打つ練習から始めます。

前回お教えした、テークバックでは右手首を甲側に折り、インパクトまでに甲側に折れたスナップを元に戻して打つ「ヒンジ」という手首の使い方で軽く打ってもらうことから始めます。

ヒンジとは「蝶番(ちょうつがい)」という意味です。

スナップ(ヒンジ)で打つ

腕を使わずヒンジだけで何発か打っていただきます。

ボールが右に飛んだり左に飛んだりしますので、そのたびに、原因を指摘します。

例えば左に飛んだ場合、インパクトでフェースが左に向いていますよとか、手首をコネてアウトサイドインになっていますよなどと指摘します。

それを繰り返すことで、インパクト時のフェース向きが大切なことや、ボールに正対させて当てる動きを、少しずつ理解していくことができるようになります。

次回は、ヒンジを使ってもう少し大きく振る練習です。

それにより、徐々にヘッドスピードを上げていきます。

レッスンプロ・クラフトマンの河野でした。