ゴルフクラブ
Yanagi@TPIトレーナー&ドラコンプロ
自分のスイングに合ったスピン量と打ち出し角を見つけよう!!
1ヤードでも遠くへ飛ばすため、みなさん日夜練習に励んでいると思いますが、みなさんは自分自身の適正なスピン量や打ち出し角をご存知でしょうか?
一般的に「飛ぶ」と言われる、ドライバーショットでもっとも効率よく飛距離が稼げる理想的なスピン量は、だいたい2500回転/分前後、打ち出し角は13度前後だと言われています。
しかし、ヘッドスピードやスイング軌道によって、理想的なスピン量や打ち出し角は変わります。
盲目的に「一般的」な数字を目指すのではなく、自分に最適なスピン量や打ち出し角を知ることが大切になります。
今回は、私のドライバーフィッティングを例にとって、どのあたりに注目すべきか解説していきます!
ドライバーの適正なスピン量は飛球時間でも変わる!
このデータは、フィッティング開始時に打ったマイクラブのデータです。
ミスヒットを除くと2500回転/分前後のバックスピン量ですから、一般的には「飛ぶ」データです。
しかし、フィッターの方からは開口一番に「スピン量」が多過ぎると指摘されました。
それは、私の「飛球時間」を見てスピン量が多いとアドバイスしたのです。
ヘッドスピードが速く飛距離が出る人は、それに比例して飛球時間も長くなります。
そして、「飛ぶ」と言われるスピン量は、アマチュアゴルファーのヘッドスピード平均である40メートル/秒(m/s)程度で打った場合を想定してのスピン量です。
そのため、ヘッドスピードが速い人はもっとスピン量を減らさなければならないし、ヘッドスピードの遅い人はある程度バックスピン量が必要になります。
ボールを打ち出してから、着弾するまでに何回転バックスピンしたかを考えなければならないと教わりました。
打ち出し角度はキャリーよりランに影響する!
マイクラブのリアルロフトは7.5度程度だったので、それなりにランが出ていますが、フィッティングで使用したクラブは8.5までしかロフトを立てられませんでした。
そのため、フィッティング中のランの平均は5ヤードくらいだったでしょうか。
フィッターの方いわく、「アマチュアは基本的に同じスイングしかできない。プロと違い、自分でイメージしている通りにその場でクラブの軌道を変えることはできないよ」。
打ち出し角はスイング軌道でどうにかするのではなく、ロフト角を調整しないとラウンドでは再現できないと。
ランが10ヤードは出るようなロフト角を探すのがオススメだそうです。
餅は餅屋! クラブのことはフィッターに聞け!!
私のヘッドスピードはフライトスコープで50m/s前後、量販店の測定器であれば54m/s程度出ます。
そのため、ヘッドスピードが速いから硬いシャフトだろ! 重いシャフトだろ! と選んでいましたが、最終的に選んだシャフトは「50g台のSR」です。
いかに今までオーバースペックのクラブを使っていたのかを痛感しました。
また、ヒール側でヒットするミスが多かったのですが、これはクラブの開閉の多いスイングをしているため、トルクが高いとヘッドが返り切らないために起きているミスでした。
そこで、低トルクなシャフトをチョイスすることで、ミスも激減。飛距離が伸びただけでなく、ミスヒットでの幅ブレも30ヤード程度に収まりました。
今までは、インパクトで擦ってしまうとたちまちOBまで飛ぶミス(50ヤードくらいの横ブレ)が出ていたので、この安定感には驚きました。
もちろん、スイングの精度を上げていく必要はありますが、「適正」なシャフトを選択できれば、飛距離にして20ヤードアップ、横ブレ60%オフはその日の内に実現可能だと思います。
クラブに悩める方はぜひ一度フィッティングを受けてみましょう!!
その際、より正確なフィッティングを可能にするためには、「フライトスコープX3」や“ゴルフスイングのMRI”と呼ばれる「GEARS」が導入されているお店に行くのがオススメです!