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ゴルフスイング

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そのミスショット、アドレスのせい?なぜアドレスで右を向きやすいのか?

よくゴルファーの7~8割は右を向いている(右打ちの方の場合)と言われます。

なぜ、真っすぐ構えている「つもり」なのに、右を向きがちになってしまうのでしょうか。

練習場では方向性を確認する必要がない

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たいていのゴルフ練習場には人工芝のマットが敷かれています。

その長方形の形に沿って構えれば、方向性を意識しなくても、アドレスがズレることはありません。

練習場で必死にボールを打ち込んでいる人を見ていると、ひたすらスイングに集中していますね。

これから打つショットの目標だったり、自分がちゃんと構えられているかどうかまで気を配る人はいないように思います。

一方で、実際のコースに出るとどうでしょう。

コース設計家の方が張り巡らした罠が至る所にあります。

そもそもティーインググランド(とティーマーカー)がフェアウェイを向いているとも限らず、ナイスショットがOBになってしまうということも多々あります。

起こったミスショットは、スイングのミスではなく、単なるアドレスのミスだったのにもかかわらず、スイングのせいにして、ラウンド中に修正しておかしくなってしまう……。

そんなことが起きていませんか?

アドレスさえきちんとできていれば、たいていのミスショットは防げると言っても過言ではありません。

なので、普段の練習場でも、ターゲットを確認しながらアドレスに入ることをオススメします。

そして、いつもマットに沿って真っすぐ構えるのではなく、時にはマットのラインに逆らって目標を決めて打つ練習を心がけると、アドレスへの意識は高まります。

なぜ、右を向きやすいのか

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では、なぜアドレスでは右を向きやすいのでしょうか。

原因は人によっていろいろあると思いますが、私が考える原因は、ボール位置とスタンス位置の距離によるものだと思っています。

ここの画像を例に取ると、1番左側にある高い木(バンカーとバンカーの間)の上にターゲットを定めるとします。

多くのゴルファーはボールの後方に立って、そこからターゲット方向(木の方向)を決めると思います。

しかしながら、ボールの位置とスタンスの位置は人によりますが、それなりの距離(1メートル前後)離れています。

方向を木に固定したままスタンス位置に入ると、自分の狙いである木の真上よりも右方向へ狙いを定めていることになります。

右を向いてしまう原因は、こんな感じ「⊿」になってしまっていることです。

つまり、三角形の上の頂点が方向だとして、左下の頂点が自分のスタンス、右下の頂点がボール位置。

ターゲットを固定したままアドレスに入ることで、自分が狙っている方向よりも、右を向いてしまっていて、結果としてそっちの方向へボールが打ち出されるのはこういうことじゃないかと考えます。

右を向きがちなアドレスは、線路をイメージすると防げる

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アドレスで右を向かないための方法ですが、アドレスに入る際、私は線路をイメージしています。

平行な真っすぐの線路です。

ボールの後方から見てターゲットポイントを決めますが、実際のご自身がスタンスを取る位置から平行なターゲットラインを引くイメージです。

つまり、ボール後方から見たターゲットポイントよりも、アドレス分左側に狙いを定めることになります。

これまでと違和感はあるかもしれませんが、自分が思っているよりも、極端に左に狙いを定めて、ちょうど真っすぐになるはずです。

これを意識するだけで、少なくともアドレスで右を向くミスは防げます。

本番でいきなりやると怖いので、普段の練習場からクセ付けと、アドレスのチェックをしたほうが良いかと思います。

練習場でのチェック方法

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チェック方法は簡単です。

用意するのは、真っすぐな棒です。持っていなければ、打つのとは別のクラブでもいいです。

普段、皆さんが行く練習場にもヤーデージ表示の看板があると思いますが、その看板に狙いを定めてください。

看板が「100」という表示だとしたら、看板全体よりも、もっと詳細に「1」とか、右側の「0」とか、より細かく狙うほうが良いでしょう。

アドレスに入る際は、狙いを定めた地点よりもスタンスの位置分だけ左側にターゲットを定めます。

ここでイメージするのは真っすぐな線路です。

そして、かかとのラインにクラブを置き、ボール後方から見たターゲットと、置いたクラブのラインが線路のように平行になっているかをチェックしてみてください。

それが、線路のように平行になっているのであれば、問題ありません。

ぜひ、お試しください。