ジーン・サラゼンが発明したサンドウェッジ、飛行機がヒントになった?

ジーン・サラゼンが発明したサンドウェッジ、飛行機がヒントになった?

上の写真のクラブは「ウイルソンR20」というサンドウェッジです。

数十年前、知人から譲り受けた(半ば強引にですけど…)もので、シャフトには物品税のシールが貼られている年代物のクラシッククラブです。

ちなみに、物品税とは、消費税が導入されるかなり昔に、自動車や貴金属、それにゴルフクラブなど、当時贅沢品と言われたものにかけられていた税金のことです。

このサンドウェッジのバックフェースには「ジーン・サラゼン」の名前が刻印されています。

そうなんです。サンドウェッジというクラブは、サラゼンが発明したのです。

バンカーショットが苦手だったサラゼン

ジーン・サラゼンといえば、1920~30年代に活躍したレジェンドです。

「キャリア・グランドスラム」を最初に達成したプロゴルファーとしても知られていますが、彼について忘れてはならないのが、サンドウェッジの考案者でもあることです。

サラゼンは、1923年に全米プロでメジャー3勝目を挙げたものの、以後、メジャートーナメントにまったく勝てなくなっていました。

その原因はバンカーショットでした。

彼は、バンカーから一発で脱出することができずに、ダボ(ダブルボギー)やトリ(トリプルボギー)をよく叩いていたそうです。

飛行機を操縦中に突然閃いた

ところが、1931年のある日のことでした。

彼は自家用飛行機の操縦レッスンを受けている最中に、突然閃いたのです。

飛行機が離陸するとき、パイロットは水平尾翼のフラップを下げます。

それで機体が上昇するなら、ニブリック(当時の9番アイアン)のソールの水平尾翼を下げれば、クラブフェースが砂の中から浮上するのではないかと思ったのです。

つまり、スパッと砂を取り、その砂と一緒にボールをバンカーから出せるのではないかと考えたのです。

全英、全米オープンを立て続けに制覇

サラゼンは、早速自宅の工房でニブリックのソールにさまざまな形の鉛をハンダ付けし、自宅裏にあったバンカーでテストを繰り返しました。

そして、ついに納得のいくSAND IRONを完成させると、翌1932年にはこのクラブを実戦に投入したのです。

すると、長く勝てなかった全英オープンと全米オープンを立て続けに勝ってしまったのです。

当初は、この秘密兵器の存在が知られることを恐れて、クラブヘッドを下にしてキャディバッグにしまっていたといいます。

しかし、やがてこのSAND IRONは、サラゼンとクラブメーカーのウイルソンとの共同開発によって、SAND WEDGEとして製品化され、今日バンカーの苦手な多くのゴルファーを砂地獄から救うことになったのです。

「サラゼンさん、ありがとう」というお話でした。

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