ゴルフクラブ
モハメドアリモト
【シャンクが出ないためのウェッジ・ショートアイアンのクラブフィッティング考察】☆失敗しない、クラブ選びのヒント教えます
『残り、50ヤード! このショットが上手く行けばバーディチャンス!』こんな場面はラウンド中よくありますよね。
そんな、緊張する場面でこれまた起こる最悪のミスが・・・。
そう“シャンク”! ネックあたりにヒットして真右(右利きの場合)のOB方向へに勢いよく飛んで行く、ゴルファーなら一番悔しいミスです。
しかも、出る時は連発しどんどん修正が効かなくなります・・・。
なぜ、シャンクというミスが発生するのでしょうか?
今回は、スイング理論よりもクラブフィッティングからみたミスの対応方法を考えたいと思います。
シャンクでお悩みの方にとって少しでも、解決策が見つかるようお話させていただきますので、また今回も最後まで、ぜひお付き合い下さいませ。
では、はじまりはじまり・・・。
目次
其の①、どのような状況でシャンクがでるのか?
では、まずシャンクに対応するフィッティングの前に『なぜ、シャンクが起こるか?』の原因を追求してみましょう!
一般的にシャンクは、クラブのネック・及びソケット付近にボールが当たって起こります。
では、なぜクラブのネックに当たるのでしょうか? アドレスの位置では、ちゃんとフェースの真ん中にボールをセットしているのに・・・。
それは、インパクトの際に手元が浮きグリップエンドが上を向いてしまったり、肩のラインと身体のラインがクロス(別方向に向く)してしまい、スイング軌道が強烈なアウトサイドインになってしまう。
このよな状態で球を打ちにいくと、アドレスの位置よりもネック寄りに軌道が変わってしまいシャンクが出る・・・という訳です。
また、左足下がりのライや複合ライではよりシャンクが出やすくなります。
というように、大きな原因は元のアドレス位置へ正確にクラブヘッドが下りてこない、またはスイング軌道が大きくズレてしまう事により起こるようですね。
では、どうクラブで修正をしましょうか? 次の項目より本題突入です。
其の②、どんなクラブセッティングのミスがシャンクを誘発するのか?
では、上記でシャンクになる原因は理解いただけたかと思いますが、クラブのセッティングが上手くいかずにシャンクを誘発する場合もあります。
まず手元が浮いていまう原因は、ヘッドバランスが重過ぎる事により『振らなければ・・・』という意識が強くなることです。
または、手元側を軽く感じてしまい納まりが悪く暴れてしまう・・・。
これは、クラブ自体が招いているミスとも云えます。
このような症状では、クラブ13本のバランスにバラツキがある事が考えられます。
アイアンは、D1~D2位のバランスポイントなのにウェッジはD4~D5なんて場合はよくあるパターンで、ただでさえ一番重いウエッジなのに振り心地まで重くなっている訳ですから、ヘッドを返し切れず、振りを強めるあまり徐々に手元が浮いてシャンクが起こります。
ドライバーのバランスが重くアイアンのバランスが逆に軽い場合も同じです。
ですので、全体重量を振り切れる範囲で重めはベストですが、バランスまで出し過ぎるのは余程の場合を除き余りおススメ致しません。
余談ですが、日本の芝ではアイアンを重いヘッドバランスにして打ち込まなくても、シッカリ抜けますからね。
其の③、シャンクが出にくいヘッドやシャフトとは?
クラブ全体のバランスのズレによるミスの誘発は上記で説明しましたが、クラブヘッドの形状でシャンクを防ぐ方法もあります。
グースネックという形状がそれに当たるもので、アドレスした際リーディングエッジがネックよりも後方へ位置するため、インパクトでヘッドが若干遅れて入り上から打ち込むようなインパクトになります。
この形状なら、ネックにボールが当たりにくくなりシャンクを誘発しがたくなります!
また、ヘッド形状だけではなくシャフトでもシャンクを軽減する事は可能です。
最近では、ウェッジ専用シャフトというものがあり、特徴は手元側の重さを重めに設定し、手元の安定性を重視しております。
これにより、手元が安定すると同時にヘッドを操作しやすくなりインパクトでシッカリとフェース面にボールをコンタクトできるようになります。
『スイング矯正が先か? クラブ調整が先か?』いろいろと意見が別れる所ですが、ミスを誘発しやすいクラブでは練習量の少ないアマチュアにとっては中々上達は見込めませんからね・・・。
案外、クラブを見直すだけでシャンクが出なくなる例も多いですよ!
其の④、それでもダメならチッパーという選択肢
ヘッド形状やウェッジ専用シャフトなどで、シャンクを軽減する方法を上記でご紹介しましたが、『それでもダメ!』『本番で緊張すると出てしまう』という方には『チッパー』というクラブを使うのも、選択肢としては、アリだと思います。
よく、チッパーは『それを使うのは違反だよ!』とか『それに頼るとアプローチが上手くならない』なんていわれたりしておりますが、僕はそうは思いません。
まず、ルール上違反ではないですし、いつまでもシャンクが出るようでは恐怖心が根付き『イップスに・・』なんて事も考えられます。
チッパーを使って、自信がつけば使うのをやめればいいだけです!
ちなみに、チッパーの構造はモデルにより多少違いはありますが大体のモデルがアイアンでいう7番〜8番のロフト設定で、シャンクが出にくいよう、ヘッド(フェース)がシャフトより大きくセットバックしたような形状になっております。
これで、スイングの矯正・打ち方を覚えるという事もできると思いますので、トコトン悩んでいる方にはぜひおススメしたい選択肢の一つです。
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其の④、今回のまとめ
いかがでしたか?
今回は、『シャンク』というゴルファーにとっては一番嫌なミス、そのミスをスイング矯正で出なくするのが一番ではありますが、逆の発想でクラブを調整する事によって悪いスイングを誘発しない事も可能なはず! という事でこの内容を取り上げさせていただきました。
シャンクの原因は解明されている訳ですから『どうやって、ボールがクラブネックに当たらないようにするか?』を考えれば防げる訳です。
(簡単に言うとですが、考えと実際に打つ現実とでは上手く行かない事も多々ありますね・・・それは、十分承知しております)
しかし僕が一番気にするのは、シャンクが原因でイップスになったりゴルフがつまらなくなったりするのは嫌ですからね!
そうならないための事前対策と思って、参考にしていただけたらと思います。
他の方のシャンクに関する記事と合わせて考えてもらうと、より良い結果が期待できますよ!
では、今回も最後までご覧いただきまして誠にありがとうございました。
〜最高の1打とその次のステップの為に〜
また次回まで。。。
押忍・感謝