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ゴルフスイング

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スイングでタイミングやリズムが取りやすい!アーリーコックって何?

皆さんアーリーコックってご存知ですか?

バックスイングからのトップ付近でコッキングすることをレイトコック。

対してアドレスからの始動と同時にコック動作が始まることをアーリーコックと言います。

このアーリーコック、実はショットの際、タイミングやリズムが取りやすい特徴があるって知ってましたか?

アーリーコックについてちょっと見てみましょう。

アーリーコックのやり方は?

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アドレスからスイングが開始されるとき、まず最初にコックの形を作ってしまうことがアーリーコックとなります。

アーリーとは“Early”と書き、「(時期的に)早く」という意味の言葉です。

コック動作を早く行うことをアーリーコックと言うんですね。

なのでスイングの始動時に、コックを早めに行ってしまうスイングという定義をすることができそうです。

コックの形は人によって角度や幅が変わってしまいます。

そのため決まった形というものはありません。

アーリーコックとレイトコックの違い

アーリーコックがスイングの始動時にコックの形を作ってしまうこと、とするならば、レイトコックはその逆。

バックスイングの最後、トップの位置にグリップがきたときにコックする(コックの動作時期が遅い)ことをレイトコックと呼びます。

こちらも“コックを始める時期”についての違いであるため、決まった形というものはありません。

レイトコックで有名なのがグレッグ・ノーマン。

スイングを開始しても手首の形はまったく変わることなくバックスイングを行っていきます。

その証拠にグリップの位置が腰の高さにきても、ヘッドの位置はせいぜい肩くらいまでしか上がってきていません。

トップの位置で深くコックを入れていますね。

アーリーコックでスイングのタイミングが取りやすい理由

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レイトコックではトップの位置でコッキングをしていきますよね。

すると何が起こるか。

スイング幅を小さくするようなアプローチショットや、ドライバーでも確実にフェアウェイに置きたいコントロールショットを打つなど、振り幅を調整するようなときに弊害が出やすくなります。

バックスイングからコックにつなげる時間が変わってしまうことで、スイングのタイミングそのものが変わってしまい、バランスが崩れやすくなるのが原因です。

しかしアーリーコックの場合はどうでしょうか。

すでにスイング始動からコッキング動作が始まっているため、コックのタイミングは変わることなく、振り幅のみで調整できてしまうんですね。

そのためスイングのタイミングをある程度保ったままスイングができるんです。

アーリーコックには欠点もある!?

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スイングのタイミングもつかみやすく、アプローチにも使えるアーリーコックですが欠点もあるんです。

早い段階でコックをしてしまうため、トップが小さくなります。トップが小さくなることそのものは悪いことではありませんが、それによって飛距離が出にくくなることも考えられるんですね。

さらに手元でコックをするので、インパクトの時、手先でこねたり、プッシュアウトしたりしやすくなってしまいます。

この点についてはレイトコックでも、スイングのタイミングがズレれば同じ現象が起きますのでどちらに分があるかは人それぞれと言えるでしょう。

手元を必要以上に動かしてしまうミスを取るか、タイミングのズレを取るか、という話になりそうです。

ショットの重要性をどこに置いているか?

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ショットをタイミングで打ちたい人はレイトコック。

振り幅を調整したり、コントロールショットを積極的に使いたい人はアーリーコック、など自分のタイプに応じてコックの種類を変えられそうですね。

ゴルフのレッスンなどではアーリーコックは悪くないけれど、できればレイトコックで、というスタンスの教え方が多いように感じられます。

おそらくそれは「スイングのリズム」を一定のタイミングで振れるようにスイングを作っていくという過程や目的からでしょうか。

レイトコックでタイミングがなかなか合わず、苦労している方。

一度アーリーコックを試してみてはいかがでしょうか?