ゴルフスイング
おっ3
飛距離と安定性を両立!かかとを使った力強いスイングを!
ゴルフだけではなく、あらゆるスポーツでは、足の親指の付け根『母指球』に重心を置いて、かかとは余り使わないイメージがあると思います。
むしろ、かかとという部位には『かかと体重』などマイナスのイメージがあると思います。
しかし、最新のスイング理論では、かかとまで使い切ることを推奨しています。
『おっ3』も賛成です。
今回は、『おっ3』が実践しているかかとの使い方と、その効果についてまとめてみます。
目次
かかとも使って踏み込む!
日本人最速の165キロ/時(km/h)の記録を持つ、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手。
この写真で注目していただきたいのは、右足です。
爪先からかかとまで、足裏全体でしっかりと地面を踏み込んでいます。
この踏み込みが足首のスナップ、地面反力、ヒップターン、下半身リードなど、重要な動きすべての源と『おっ3』はとらえています。
もう一度、ピッチャーの動きに戻ります。
ピッチングの動作は、ゴルフのスイングと共通する部分が多く、とても参考になるので、もう少しお付き合いください。
速くてコントロールの利いたボールを投げるためには、強さと安定性が求められます。
仮に170km/hのボールを投げることができたとしても、ストライクが入らなければ意味がありません。
ゴルフならば、400ヤード飛ばせるとしてもOB連発ではどうにもなりませんよね。
コントロールの良いボールを投げるためには、振り上げた左足を毎回同じ位置に正確に踏み下ろす必要があります。
そのためには、右足でしっかりと踏ん張ってバランスを取り、安定した姿勢を取らなければなりません。
かかとも含めた足裏全体で踏み込むことで、次の動作への準備をしているのです。
ゴルフならば、トップオブスイングがこの状態です。必ず足裏全体で踏み込みましょう。
安定した下半身の動きを支えるのはかかと!
LPGAで4度の賞金女王に輝いたアン・ソンジュ。
アン・ソンジュと言えば、言わずと知れたショットメーカーですよね。
体格的には、『飛ばし屋』に思われますが、2019シーズンのドライビングディスタンスは、約237ヤードで53位に過ぎません(昨シーズンはケガの状況が思わしくなかったようではあります)。
アン・ソンジュの真骨頂は、4度目の賞金女王に輝いた2018シーズンの記録に表れています。
・パーセーブ率~1位
・トータルドライビング~1位
・リカバリー率~1位
・3パット率~1位
・ダブルボギー率~1位
・イーグル数~1位
・パー3平均スコア~1位
・決勝ラウンド平均ストローク~1位
・3rdラウンド平均ストローク~1位
・Finalラウンド平均ストローク~1位
この成績から、安定性とメンタルの強さをうかがい知ることができると思います。
フェアウェイをとらえるティーショット、グリーン外しても小技の上手さでパーセーブ、方向性・距離感共に抜群のパター、安定したスイングに自信があるため、プレッシャーのかかった場面でも崩れない!
アン・ソンジュのそんなプレースタイルを支えるのが、この写真の瞬間の右足かかとにあると『おっ3』は分析しています。
多くのアマチュアは、この時点で右のかかとが浮いてしまいます。
結果、右膝が前に出てしまい腰の回転が遅く鈍いものになってしまいます。
アン・ソンジュのように右のかかとがインパクトの後までついていると、下半身はコンパクトに回転します。
また、ブレなく回るので正確性も期待できます。
かかとを中心に回ると回転スピードが上がります。~トップまで~
創意工夫の達人として知られる片山晋呉。通算31勝を収め、46歳になった今もスイング改造に取り組んでいるそうです。
現在のテーマは、『腰を速く大きく回すスイング』への進化だそうです。
以前は、トップから大きく左にウェートシフトして左足にしっかりと乗る意識があったようです。
その上で、『左の壁』を作り身体の正面でインパクトするイメージだったとのことです。
現在は、トップから左へのウェートシフトはせず、その場で腰を中心に沈み込みながら、腰を速く大きく回す動きを取り入れているそうです。
この動きをしようとする場合は、両足のかかとに軸を感じる方ほうがスムーズです。
動きのイメージを辿ってみましょう。
アドレスから、動き出す時から足裏での体重移動が始まります。足裏全体を使うことで、腰はより大きく回ることができます。
そのため、右かかとまで踏み込むようにします。
すると、右足裏全体で地面をしっかりと踏み込むトップができます。
かかとを中心に回ると回転スピードが上がります。~フィニッシュまで~
トップからは、椅子に腰かけるようにその場で沈み込みます。と同時に、腰を速く大きく回します。
そのために、軸は左かかとに置きます。
母指球に軸を置いたままでは、腰の回転は少なくなってしまいます。大きな回転のためには、かかとを軸にしなければなりません。
そのため、フィニッシュでは左足の爪先が大きくめくれます。
かかとを軸にするスイングは、お尻やハムストリングなどの大きくて強い筋肉を使いやすいというメリットもあります。
また、加齢によってスイングアークが小さくなってしまった方には、大きなスイングを取り戻す作用もあると思います。
いいこと尽くめのかかとを使ったスイング!
飛距離アップと安定性の両方を狙うことができると思いますよ。