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初心者でもこれだけは知っておいてほしいゴルフ場でのマナーを紹介
どんなスポーツでもそうですが、紳士淑女のスポーツと言われるゴルフは、特にマナーを重んじるスポーツです。
格式のあるゴルフ場では、本人ではなく、同伴したメンバーが注意される場合もあるくらいです。
とは言っても、マナーはそんなに堅苦しく厳しいものではありません。
マナーとはこういうもの、ということを覚えておけば、ゴルフ初心者でもそのように振る舞うことができます。
今回は、ゴルフ初心者でもこれだけは知っておいてほしい、ゴルフ場でのマナーをご紹介します。
目次
プレー全般のマナー
まずは、プレー全般のマナーです。
場面場面に沿った適切な行動はありますが、マナーとは、基本的にはゴルファー自身が「他者を思いやる」「周囲を重んじる」にはどうしたら良いかという行動になります。
そのため、マナーに則った行動とは、その場にいる人全員が気持ち良く過ごせる行動のこと、と覚えておくと良いでしょう。
例えば、皆が和やかに食事を楽しんでいるレストランで、おしゃべりに夢中になり、近くのテーブルの人の会話を遮るほどの大声で笑うなどの行為は、マナーに則った行動とは言い難いです。
ゴルフ場のマナーもそれと同じで、クラブハウス、ロッカー、コース、レストラン、それぞれの場の空気を壊さないような行動を取れれば何も問題ありません。
スロープレーは迷惑行為
初心者に多いのが、スロープレーです。
もちろん初心者なので、ゴルフに慣れないうちは、1ホールでたくさんミスをしてしまったりすることは仕方のないことです。
しかし、そのミスによりプレーのペースに遅れが生じてしまうと、後続の組はもちろん、ゴルフ場全体の進行に影響を与えてしまうことになりかねません。
ゴルフ場では周囲のペースに気を配ることがとても大切なプレー中のマナーです。
スロープレーを改善しない場合は、ゴルフ場からプレーを断られる場合もあります。
嫌な思いをしないためにも、ティーショット前にティーペグとボールを手元に用意しておいたり、次打地点には早足で移動したりなど、常に速やかにプレーをして、スロープレーの回避を心掛けましょう。
クラブハウスでもコースでもドレスコードに則った服装をしよう
(画像は「GINZA Global Style」 https://www.global-style.jp/ より)
ゴルフ場には「ドレスコード」と呼ばれる、服装についての規定が存在します。
■クラブハウス入退場時
・ジャケットを着用
・靴はゴルフシューズではなく、男性であれば革靴、女性であればローヒールパンプスを履く
■プレー時
・男性は襟付きシャツにスラックス、チノパンが基本
・女性の場合はトップスの規程はそのままに、短過ぎないスカートも着用可能
・夏場などハーフパンツを着用する場合は、ハイソックスの着用を必須としているゴルフ場もある
・危険防止のため、帽子は必ずかぶりましょう。
これらは基本的なドレスコードになりますが、ゴルフ場一律で決められているものではなく、コースが独自に設定したものです。
ゴルフ場に行く前に、ホームページなどでどのようなドレスコードが設定しているかを確認すると間違いありません。
グリーン上での6つのマナー
次は、グリーン上でのマナーです。
グリーン上はパットイズマネーと言われるほど大切な、パターを行う場所。
それ故に、グリーン上だけでも、大きく分けて6つのマナーが挙げられます。
1.スロープレーを避けたいからといって、グリーン上では「走らない」
2.同伴者の「パッティングラインを踏まない」
3.落ちたボールが作ってしまった「ボールマークを直す」
4.カップからボールを拾い上げる際に「カップの縁を踏まない」
5.抜いた旗竿は「グリーンの外へそっと置く」
6.「打つ人の近くに立っておしゃべり」をすることは厳禁
以上6つは初心者でも最低限守るべきルールとされていますので注意しましょう。
5は、2019年のルール改正で旗竿を抜く機会は減りましたが、ショートパットなどで旗を抜いてほしいという人もいます。
その場合、抜いた旗竿はカップに近くてプレーヤーのパッティングの延長線上にならないグリーン外に、静かに置きましょう。
当然のことながら、写真のようにグリーン上に寝転がるのは論外です。
事故を防ぐために守るべきプレー中のマナー
どんなスポーツでも事故が起こる可能性はありますが、予期せぬ事故もあれば、防げた事故もありますよね。
ゴルフでは、ゴルフクラブやボールといった道具が、時にケガの原因になることがあります。
1.スイングする時には、近くに人がいないか必ず確かめ、他人が打つ時にはその人の前後左右に近づかないように注意する
2.おしゃべりしながらうっかり素振りなどをしない
3.前の組との間隔が開かないように注意は必要だが、打ち込まないよう、前の組が十分遠くまで行ってから次のショットを打つ
4.万が一打球が前方にいる人に当たってしまう恐れがある場合や、左右に大きく曲げてしまった場合は、大きな声で「フォアー!」の声を忘れずにかける
自分や他人を守るため、大切なマナーです。
バンカーのマナー
入れたくなくても入ってしまうバンカー。
初心者の方の中には、苦手としている人も多いのではないでしょうか?
バンカーのマナーは、主に2つです。
1.低い場所から入る
2.ボールを出したあとは足跡をレーキでならす
バンカーにボールが入ってしまったら、そのボールから近い場所で、一番低いところからバンカーに入りましょう。
近いからとアゴの高い部分から入ってしまうと、バンカー縁の砂を崩してしまいますし、登り降りも大変。
また、レーキで砂をならす作業も時間がかかってしまいます。
ボールを出したあとは、次の組以降のプレーヤーの迷惑にならないよう、自らの足跡をレーキでならすことを忘れないようにしてください。
レーキを持ってバンカーに入り、同じ道をたどりながら足跡をならすことで、最低限の作業でバンカーならしができます。
喫煙に関するマナー
ゴルファーの中には、喫煙を習慣にしている人もいると思いますが、喫煙に関してもマナーがあります。
以前はゴルフ場の多くの場所で許されていた喫煙ですが、2020年4月、「健康増進法」の改正に伴い、受動喫煙を防ぐための取り組みが厳格化されました。
その結果、ゴルフ場のクラブハウスは屋内のため、全面禁煙が義務化されました。
屋外であるクラブハウス外については、各ゴルフ場の判断に委ねられています。
クラブハウス外についても全面禁煙にするクラブや、ティーイングエリアのみ喫煙可とするクラブなど、様々な対応が見られます。
喫煙をする人は、各ゴルフ場の喫煙に関する取り決めに目を通した上で、必ず許可された場所で喫煙を行うようにしてください。
もちろん、コース内外問わず、タバコの吸い殻をポイ捨てするなどもってのほかです。
打順のマナー
通常行われるストロークプレーの場合、1ホール目のティーショットは、くじ、輪になったプレーヤーの間で放り投げたティーペグが指した方向、じゃんけんなどで決められますが、それ以外のホールについては、基本的に前のホールのグロススコアが良かった人順にティーショットを打っていきます。
この方法はルールにも記載されていますが、打順を間違えたからと言ってペナルティが付くものではないため、マナー的要素が強い項目です。
そのため、オナーとなった1番手がまだ準備ができていない場合、一言断りを入れれば、他の人が先に打つことは問題ありません。
ただし、マッチプレーの場合は、打順の間違いを指摘して対戦相手のショットを無効にすることもできるので注意してください。
ティーショット以降、カップインまでは、基本的にはカップから遠い人が打つことになっていますが、ここ数年は、プレーファストのため、ボールの場所に関係なく、用意ができた人から打っていく「レディゴルフ(Ready Golf)」が推奨されています。
ただし、ボールの前に立つことは大変危険なので、必ず自分がいる場所が安全か、自分が打つ場合でも前方にいる人に危害を加える可能性がないかよく確認してから打つようにしてください。
ゴルフカートのマナー
最近では歩きのラウンドのほうが珍しく、ゴルフカートを使用することが一般的です。
初心者ゴルファーにとっては、どこに座れば良いのか? カートを動かしても良いのか? など、迷う点が多いですよね。
ゴルフカートについてのルールやマナーは、明確に定められていません。
そのため、同伴者全員が気持ち良く回れるように、行いに気を付ける程度で良いでしょう。
例えばキャディ付きプレーの場合は前に2人、後ろに3人と、カートに5人が座ることになります。
目上の人に一番広い座席である運転席の横に座ってもらう、プレーの進行に応じてカートを適宜動かすなどが、気持ち良い行いに当たるでしょう。
ただし初心者の場合は、まだ全体の動きを見ることも難しいと思いますので、カートの移動には触れず、カートをどのタイミングでどのように動かしているのか、キャディさんや同伴者から学ぶことから始めると良いですね。
座席の位置は、特に決まっているわけではないのですが、キャディバッグの位置によって座席を決めておくと導線が絡まらずに便利です。
具体的には、キャディバッグの位置が左の人から順番に前席左、後席左、後席右、前席右(キャディ付きプレーの場合は、後席左、後席中、後席右、前席右)となります。
また、セルフプレーの場合、一番遠くにショットを放った人がカートを運転するようにすると、その人が最後にカートを降りるため、プレーがスムーズになります。
上記はあくまで一例で、たとえば後席に3人乗る必要がある場合は体の細い人に後席に座ってもらう、カートに搭載されているGPSマップやスコア登録機能などを使う場合は目下の人が前席右に座るなど、臨機応変に対応してください。
スコアの誤申告に気をつける
初心者ゴルファーは、ミスを重ねることが多いため、OBやペナルティが重なってしまうと自分のスコアがわからなくなることがあります。
しかし、ゴルフは審判が存在しない、自らがスコアを申告するという特徴を持つスポーツです。
初心者のうちから自分のスコアを数えることを練習し、スコアを誤申告しないように気を付けましょう。
競技でなければ、同伴者は誤りに気付いても「まぁいいや」と大目に見てくれることもあるかもしれませんが、いくら初心者と言っても、それが重なると良い気持ちはしませんよね。
スコア誤申告は、マナーの点だけでなく、ルール上、過少申告は失格、過大申告は、間違って提出したスコアが有効となってしまいますので、自身のプレーを思い出して、時には同伴者に確認しつつ、正確なスコアを残すようにしてください。
まとめ
初心者も知っておきたいゴルフ場のマナーについてご紹介しました。
ゴルフ初心者のうちは、緊張感からうっかりミスをしてしまうことも多々あります。
スロープレーや打ち込みなどといったよくあるマナー違反に気を付けるだけでなく、「ついうっかり」が原因で他人にケガをさせたりしないよう、マナーに気を配ってプレーを楽しみましょう。