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もーりー

シブコはまさかの予選落ち、待ちに待った2020年初戦を制したのは渡邉彩香!~アース・モンダミンカップ~

新型コロナウイルスの影響で本来3月のはずが112日遅れ。ゴルフファンが待ちに待った日本女子ツアーが開幕しましたね。

注目の初戦は『アース・モンダミンカップ』(千葉・カメリアヒルズCC=6622ヤード、パー72)。

無観客試合となりましたが、荒天のため1日順延となった最終日は、平日(月曜)にも関わらず、YouTubeで配信された中継を約20万人もの人々が視聴するという盛況ぶり。

やはりみんなゴルフツアーの再開を待ちわびていたんですね。

渋野日向子はまさかの予選落ち

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待ちに待った2020年のLPGAツアー初戦の『アース・モンダミンカップ』。

今大会の注目選手といえばやはり渋野日向子選手。

ツアールーキーとして挑んだ昨年は、海外メジャー(全英女子オープン)制覇に国内賞金ランキング2位という華々しい活躍で一躍時の人となりました。

“スマイリング・シンデレラ”と呼ばれる笑顔と明るさに、ソフトボールで鍛えた抜群のポテンシャル。

このオフにはさらなるトレーニングとスイング改造で万全の態勢で初戦を迎えるもの、そう誰しもが思っていました……。

しかし結果はまさかの予選落ち。

初日にグリーン上での処置を誤り2罰打になるというトラブルもありましたが、予選2日間ともにショット、アプローチ、パットともに噛み合っていなかった印象でしたね。

スタンスを狭くしてスイングはコンパクトに、そしてアプローチはバリエーションを増やすという、かなり大幅な改造を施しているようですから、久しぶりの実戦の中でコントロールしきれなかったのかもしれませんね。

しかし渋野選手は元々積極的に攻めるゴルフが持ち味。

昨年も3パットやアプローチでミスをしても、逆に連続バーディーでスコアを伸ばすというパターンで次々に勝利を手にした選手です。

ですから今大会のようにショットとパットがかみ合わずに予選落ちというのも渋野選手らしいとも言えるのではないでしょうか。

むしろ心配なのは今回予選落ちしただけでオフのスイング改造が失敗だとか、コーチの方針が良くないといった批判的な意見が出ることです。

そんな批判がすぐに出るくらい期待されているということなのでしょうが、渋野選手はいかんせんまだツアー参戦2年目なんですから、もう少し温かい目で見てあげることも必要じゃないかと思う次第です。

フレッシュな顔ぶれが最終日最終組に!

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渋野選手は残念ながら予選落ちとなってしまいましたが、それでも次々に新しい顔ぶれが優勝戦線に食い込んでくるのが今のLPGAツアーの層の厚さです。

今大会の最終日最終組は平均年齢19.7歳でいずれもツアールーキーというフレッシュな顔ぶれとなりました。

まずひとり目は昨年アマチュアながらツアー優勝を果たした古江彩佳選手。

今大会でも第2・3ラウンドでボギーなしという抜群の安定感を持つショットメーカーで、そう遠くないうちにツアー2勝目を飾りそうな選手ですね。

ふたり目は西郷真央選手。

この春に高校を卒業したばかりとは思えない落ち着いたプレーで、ツアー初戦にして優勝争いを演じるという離れ業をやってのけました。

そして西郷選手の師匠は“ジャンボ”こと尾崎将司選手。

最近は尾崎選手に師事して活躍する女子選手が増えてきていますね。

パットが苦手だという西郷選手ですが、尾崎選手に指導を受けたらすぐに上達しそうですよね。

そして最後は田中瑞希選手。

渋野選手と同じ黄金世代で、昨年三度目にしてプロテストを合格した苦労人です。

151センチと小柄ながらドライバーの飛距離は250ヤードという飛ばし屋。

残り距離120ヤードくらいならピッチングウェッジで狙うというから驚きです。

今大会は単独首位で最終日を迎え、最後まで優勝争いに絡みましたが、後半に力尽きてしまいました。

しかしながら飛距離に加え、あの岡本綾子さんが称賛したくらい、しっかりヘッドを落としてボールをとらえる美しいスイングの持ち主です。

今シーズンの台風の目、黄金世代のリーサルウェポンになりそうな予感がします ((´∀`*)) 。

女王とのプレーオフを制したのは……

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そして優勝争いですが、やはり最後は実力者が抜け出し、初戦からプレーオフというしびれる展開となりました。

まずひとり目は鈴木愛選手。

今大会は同じショートホールで2日連続池ポチャを喫するなど、出入りの激しい展開でしたが、そこは昨年の賞金女王。

最終日はしっかりスコアをまとめて、気がつけばリーダーボードの頂点に駆け上がってのホールアウトとなりました。

そしてその鈴木選手に並んだのが渡邉彩香選手。

デビュー当初からブリヂストンの看板選手として活躍するも、ここ数年は不調に苦しみ、昨年は30試合中23試合予選落ちという結果に終わっていたのですが、今大会はこれまでのうっ憤を一気に晴らすかのような大爆発。

首位と4打差でスタートの最終日も5バーディー、1ボギーの68という好スコアをマークしました。

鈴木選手との一騎打ちとなったプレーオフでも勢いは止まらず、1ホール目のスライスラインのバーディーパットを一発で沈めて一気に優勝を手繰り寄せました。

5年ぶりとなる4勝目は涙涙の逆転優勝となりました。

172センチの長身で、女子ではなかなか扱えないロングアイアンも難なく打ちこなせるショットメーカーの復活は本当にうれしいですね。

これを機にますます活躍してほしい選手ですし、来年まで続く変則的な今シーズンですが、2勝、3勝と勝利を積み重ねていってほしいですね。

ということで渡邉選手、復活優勝おめでとうございます!!