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GREEN MAN
まだ夢は終わったわけじゃない!世界を相手に戦い続けた「宮里藍」の強さと涙
300人の報道陣が集まった宮里藍の引退会見。
壇上に一人で登場した宮里藍は、終始、目に涙をためながら、丁寧に質問に対応していた。
最後の挨拶では言葉がつまりながら。
昨年夏のリオ五輪中で引退を決断し、両親や横峯さくらにも!
先週、電撃的に引退を発表した宮里藍だが、実は昨年から両親やプロ仲間には話をしていたそうだ。
会見の中で宮里は
「実はリオ五輪の影響で、ツアーが3週間くらい、休みになって、その時に色々と考える時間があった。
シーズン中には、なかなかそういう時間はなかったので、じっくり考えてみて、来年(2017年)までかなと思っていました。
秋には両親にも報告しましたし、10月には横峯さくらにも伝えました。
さくらの反応はいつも通りというか、(報道陣の皆さんが)知っている、いつものさくらですよ(笑)。でも、それが私にはうれしかったですね」
実は4、5年前からモチベーションが上がらなかった。
引退を意識した時期について、宮里藍は、
「最初に引退を意識したのは、4、5年前です。その前に世界ランク1位にもなって、ゴルファーとしてピークの時期にメジャーで勝てなかった。
だから、これで勝てなかった、いつ勝てるんだと思ってしまったんです。
そこで、メンタルコーチにも相談したのですが、その頃から、モチベーションの維持が難しくなってきました」
ちなみに宮里藍が米ツアーでの全盛期は2010年から2012年にかけての頃だ。
2010年には年間5勝を挙げて、世界ランク1位にもなり、2011年も1勝、2012年にも2勝を挙げている。
しかし、その時期には本人がゴルフをはじめた頃からの夢だったという「全米女子オープン」などのメジャータイトルには届かなかった。
まだ夢は終わってない!世界を相手に戦い続けた「宮里藍」の強さと涙
会見中の質問には、
「長年の夢であったメジャーに勝てないままで引退することになりましたが・・・」
という質問があった。
それに対して宮里藍は、あくまで淡々と
「まだ諦めていませんよ。今年のメジャーはすべて出るつもりです。」
今年1年という区切りを決めてから、モチベーションも一時的かもしれませんが上がってきていて、今はすごく良い状態。
この前の試合(中京テレビブリヂストンレディス)では、理想的なプレーもできました。だから、今ならチャンスがあると思っています」
とメジャーでの優勝を狙っているのは当然とばかりに答えてくれた。
ちなみに今後の宮里藍の試合は次戦が6月の「サントリーレディス」で、その後は、9月のメジャー最終戦「エビアンマスターズ」まで米女子ツアーの試合に出場する予定だという。
宮里藍の戦いはまだ終わっていない。