意外と大事!パッティングストロークのリズムとテンポの重要性

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スイングリズムについては、いろいろなレッスン書に多く書かれていますよね。

日本では人気漫画から「チャー・シュー・メン」だとか、ゴルフの母国イギリスでは「ゴッド・ブレス・ユー」のような3拍子のリズムがポピュラーな掛け声です。

また、ジョニー・ミラーのように、自分の名前を掛け声にする2拍子のゴルファーも多くいます。「ジョニー」でバックスイングを上げて、「ミラー」で振り下ろすタイプです。

「イチ・ニー・の・サーン」と、トップで一拍間を取る4拍子の人もいるのではないでしょうか。

それだけいろいろなスイングタイプのゴルファーがいますけど、あまりパッティングストロークにおけるリズムやテンポを意識しているアマチュアゴルファーは、そんなに多くないのではないでしょうか?

リズムとテンポの違いとは?

リズムとテンポの違いとは?

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さて、ゴルフにおける「リズム」とはなんでしょう?

リズムというのは、狭い意味で言うのであれば、バックスイングとダウンスイングのタイミングと言えるでしょう。

均等な「拍子」を刻むように、振り上げて、振り下ろす動きのバランスを取りたい。

振り上げる動きと振り下ろす動きが均等ではなく、どちらかを特別強調するような「突拍子」のない状態になってしまいますと、スムーズなパッティングストロークにはなり得ないのです。

また、常に拍子が揺れ動くようでは、ストロークの軌道もパターフェースの向きも安定するはずがありません。

リズムが正確で揃うようになると、ストローク中の全身の動きが整いますから、安定してきます。

昔からの「チャー・シュー・メン」などの掛け声は、バックスイングとダウンスイングを同じ長さにしようとしてきたものです。

一方「テンポ」とは、その「拍子の速さ」のことなのです。

人によって歩く速さが違うように、スイングやパッティングストロークにおいても、心地よく動ける速さは違います。

まずは、それを見つけることです。

目を閉じて、パターを振ってみましょう。軌道やパターフェースの向きのことは一切忘れて、ただ振ってみて、最も心地よいと感じるスピードを探し出します。

何も考えないで、「お先に」のパットのときのテンポを確認するのもいいでしょう。

本番でベストな結果が出るテンポを見つける

本番でベストな結果が出るテンポを見つける

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できれば、プロゴルファーがよく練習グリーンでやっているようにメトロノームを使ってベストなテンポを数値として確認しておくことが望ましいのですが、パッティングにおいては、トーナメントプロでもアマチュアゴルファーでもそれほど差がなく、60~80ビートというテンポになるといいます。

その範囲の中でいろいろ試し、それを基準とすればいいのです。

ただし、自分が心地よいと思えるテンポと、ベストな結果が出せるテンポは、同じとは限らないのです。

「練習で結果のいいテンポを見つけましょう」と言いたいところですが、練習と本番とでは緊張の度合いも違い、結果が違うこともあります。

求めるべきことは、本番での結果のはずです。

ですから、本番での数ラウンドを犠牲にすることになるかもしれませんが、本番で試して、本番でベストな結果の出るテンポを見つけることが、究極の目標となります。

ちなみに、自分のテンポを確認するのに、写真のような音楽練習用のメトロノームを使う必要はもちろんありません。ゴルフ練習用に帽子や耳に着けるタイプのものや、スマホのアプリで対応できます。

リズムについては、もう少し補足します。

広い意味で言いますと、ルーティンからの流れもリズムと言えます。

自分の打つ番になった瞬間から淀みなく、リズミカルな時間の流れを作り出すと、プレーはスムーズで、余計な要素がつけいる可能性を排除することができます。

自分のタイプをしっかり把握する

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自分のリズムやテンポについては、性格や体形といった要素が影響すると考えられます。

しかし、毎分60~80ビートという目安の中で確かめようとしても、微妙な違いの中からベストを見つけようとすることは、難しいと感じることでしょう。

まずは、極端に速いテンポ、遅いテンポを試してみることです。

どっちのほうが結果がいいのか、心地よさは感じないかもしれませんが、結果が良くなる可能性はあります。

これは試してみなければ分からないものなのです。

試すことで、元来自分は速いタイプなのか、遅めが合うタイプなのかを知るだけでも、実際のコースでの状況で対応に生かすことが可能になります。

ストロークのテンポによって、出球のスピードを変えることができることは、覚えておいていいでしょう。

下りのラインでは、出球のイメージは遅くなるものです。

だから、ストロークのテンポが速い人は、下りのラインはイメージが出しづらくなります。

それが分かっていれば、テンポの速い人は、下りのラインで少しテンポをゆっくりストロークする意識を持つと、対応しやすくなります。

ストロークのテンポの遅いタイプの人で、打ち切れないミスが多い場合は、少し速くしてみるのもいいでしょう。

ただ、速くしようとすると、力が入ってパターフェースの向きが狂いやすいことも、留意しておいてもらいたいものです。

テンポを変えるか、常に同じテンポがいいのか?

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また、走ったり、斜面を上り下りした直後など、心拍数が上がっているときは、テンポも速くなります。

そんなときは無理に抑えようとするより、速くなることを覚悟して臨むといいでしょう。

どちらがいいか分からなかったり、これからテンポを一定にする感覚を身に付けたいという段階ならば、多少速めのテンポをお勧めします。

力んだとき、打ち急いだときに、結果に大きなズレが出ないからです。

また、強風下ではゆっくりストロークすることは難しいので、普段から速いほうがそうした状況でも対応できます。

フルショットからアプローチ、パッティングまで、すべてにおいて同じリズム、テンポにしなさいというレッスンもありますし、そうではないという教え方もあります。

異なる場合、パッティングのリズムは、フルショットよりも速くなります。特に、トーナメントプロの場合は、より速くなるというデータもあります。

人によってどちらがいいのか違うので、自ら試して、結果が良くなるほうを選んでほしいですね。

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Nick Jagger

元某ゴルフ雑誌編集長。ゴルフ取材歴30年以上。現在フリーランスのライターとして、単行本、ゴルフコミックの原作など多数執筆中。

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