ハンドファーストって何?そのメリットと注意点とは

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ハンドファーストという言葉を聞いたことはありますか?

ゴルフ初心者の人はまずハンドファーストに構えて、と言われたりしますが、ハンドファーストってそもそも何? と考えてしまう人も多いのではないでしょうか。

ここではハンドファーストとは何なのか? ハンドファーストでスイングをするためには一体何に気を付ければいいか? などを解説していきたいと思います!

ハンドファーストでインパクトする感覚をぜひマスターして、ボールより前のターフを取るような美しいスイングを身に着けちゃいましょう。

ハンドファーストってどんな状態のこと?

ハンドファーストとは、グリップがボールよりも前(飛球線方向)に出ていることです。

手が前にある状態でインパクトする状態は「ハンドファーストのインパクト」と呼ばれていますね。

ゴルフの上達には、とにかくアドレスの構え方が重要だとされています。まずは構えからハンドファーストの形をしっかりと作っておくことが、初心者だけではなくゴルフ上級者でも非常に重要なことです。

初心者のうちから正しいハンドファーストの構え方をマスターしておき、ボールが上手く飛ばないな、と感じたらその都度見直してみる必要があります。

上の、ゴルフギアアナリストのマーク金井さんのインスタグラム動画は、ハンドファーストインパクトを確認してから素振りしています。

ハンドファーストのメリット:飛距離が伸びる

ハンドファーストのメリット:飛距離が伸びる

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ハンドファーストのメリットを見てみると、飛距離が伸びる点が挙げられるでしょう。

その理由はハンドファーストによって、ロフトが立ってインパクトをするため、ハンドファーストではないインパクトに比べると低く強いボールが出やすくなります。

同じヘッドスピードでインパクトをすれば、ロフト角が立ってインパクトしたほうが飛距離が出るのは当たり前ですよね。

このメリットとは逆に、番手なりの飛距離が出ない、と悩んでいる方はもしかしたらハンドファーストのインパクトができていない可能性もあるんです。

ハンドファーストのメリット:インサイドアウトのインパクトになる

ハンドファーストの形を作ろうとすると、自然にインサイドアウトのヘッド軌道になります。

トップからのダウンスイングで左手首の形が手のひら側に折れてこないと、ハンドファーストのインパクトにならないためです。

ハンドファーストのスイングを目指すということは、インサイドアウトのスイング軌道に修正する意味も込められています。

インサイドアウトのスイングを習得できれば、ボールがスライス回転からドロー回転になる、ボールがつかまるようになり飛距離が伸びるなど、別の形でゴルファーのメリットが生まれる可能性が高くなります。

ハンドファーストのメリット:インパクトが安定する

ハンドファーストのメリット:インパクトが安定する

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ハンドファーストのスイングになると、インパクト周辺のスイングが非常に安定するメリットもあります。

それはボールの最下点がボールよりも前に来ることで、地面に置いてあるボールのポイントを長くとらえられるからです。

スイングの最下点がボールの位置にくる「ジャストインパクト」だと一番いいポイントがほんの一瞬しかありません。

さらにハンドレートのスイングになれば、スイングの最下点がボールよりも後ろに下がってしまうため、ジャストインパクトよりもナイスショットの確率が低下してしまいます。

対してハンドファーストのインパクトならば、ダウンにヘッドが降りてきて、ボールの赤道にリーディングエッジが差し掛かった時から、ボールの最下点にくるまで、どこでとらえてもミスヒットになりません。

プロゴルファーや上級者のアイアンショットがボールよりも前のターフが取れているのは、このハンドファーストの形になっているからこそなんです。

ハンドファーストをマスターする! その練習法は?

ハンドファーストをマスターする! その練習法は?

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ここからはゴルフ上達には欠かせないハンドファーストをマスターするために、意識するポイントや練習方法、感覚をつかむためのドリルなどを紹介していきたいと思います。

アドレスからインパクト、フォローまでを分解して、確認していきましょう。

ハンドファーストチェック:アドレス

ハンドファーストチェック:アドレス
ハンドファーストをマスターするにはアドレスの形からこだわっていきましょう。

構えた時に、グリップが体の中央ではなく左足の内側付近にあるかがポイントになります。この時、グリップエンドが左足の付け根付近を指し示しているのがベスト。

普段ハンドファーストとは逆のアドレスをしている方が、このような形を取った時、フェースが開いたままセットアップをしてしまう場合もあります。

アドレスでフェースの向きを飛球線方向へ向けてあげるように調整してみてください。

実際にボールを打っても右へばかり出てしまう場合は、アドレスでハンドファーストにしただけで、フェースが開いてアドレスをしているからかもしれません。

ハンドファーストチェック:バックスイング

ハンドファーストチェック:バックスイング
ハンドファーストのインパクトを作るためには、バックスイングの形も非常に大切なので、ぜひともチェックしておきたいポイントの1つです。

バックスイングではキレイなトップに収めるために、真っすぐ後方に引くイメージや、逆に外側に引いてダウンでヘッドをループさせるなどいろいろなやり方があります。

ここは最終的にダウンスイングからインパクトでハンドファーストが作れれば問題ないので、どの方法でも構いません。ただ1つ注意したいポイントは、バックスイングで右ひじを大きく開けないようにすることです。

ひじを後ろに引いてしまうようなイメージがある方だと、自然にバックスイングで右ひじが開いてしまう傾向があります。これではトップで「チキンウイング」と呼ばれるNGなスイングの形になってしまいますので、気を付けましょう。

チキンウイングになるとトップでシャフトがクロスしてしまい、ヘッドが外から降りてくるアウトサイドインのスイングの原因にもなります。

ハンドファーストチェック:トップと切り返し

ハンドファーストチェック:トップと切り返し
トップから切り返しで気を付けたいところは、シャフトの通り道です。

ハンドファーストのインパクトをするために大切なのは、インサイドアウトのスイングです。このインサイドアウトのスイングはトップからの切り返しで決まると言っても過言ではありません。

切り返しでは、ヘッドが自分の背中側を通るようにイメージして切り返すようにすると、シャフトがダウンスイングでいい位置を通ってくれるようになります。

この時右手を甲側へ、左手を手のひら側へ折るように切り返すことができればハンドファーストのインパクトの準備は万全です。

具体的には、切り返しで少しシャフトをシャローに倒して切り返すことによって、後方からスイングを見た時、右肩と右ひじの間をシャフトが通ろうとします。

この位置がハンドファーストのインパクトをするためにベストな切り返しです。この時、シャフトとヘッドが自分の肩よりも高い位置からきている場合は、ヘッド軌道がインサイドアウトの軌道になってしまいます。

狙ってフェードを打っていく場面もあるかもしれませんが、体が突っ込みやすくなり、インパクトもハンドファーストにならないので、切り返しの位置を低めに意識してあげるようにしましょう。

ハンドファーストチェック:ダウンスイングとインパクト

ハンドファーストチェック:ダウンスイングとインパクト
ダウンスイングとインパクトでは切り返しで作った形から少しずつコッキングをリリースしてきますが、グリップが先行してヘッドが後ろからついてくるような形をイメージしてみてください。

クラブが短ければ短いほどハンドファーストの度合は強くなります。

この時、インパクトで無理に手首を返そうとしてはいけません。ヘッドが走り、グリップを支点にして引っ張られる感覚を感じながらスイングしましょう。

ここで「ボールを打つ!」という意識をするのではなく、ボールの存在を消してしまいましょう。ボールを打とうとすると、素振りとショットでスイングが変わってしまうためです。

ハンドファーストでボールを「ガツン!」と当てるのではなく、いつも通りのハンドファーストのスイングをしたら、ボールに当たった、というようなイメージのほうが上手くいくでしょう。

ハンドファーストの切り返しがよくわかるプロゴルファー

ハンドファーストの切り返しがよくわかるプロゴルファー

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ハンドファーストでインパクトをするためには、切り返しでクラブをシャローに入れるイメージだと上手くいく、とお話してきました。

ここでハンドファーストでインパクトをするために、わかりやすい切り返しを行っているプロゴルファーを見てみたいと思います。

ハンドファーストでのアドレス、いわゆるフックグリップはもはや当たり前ですが、ゴルファーによって特徴が表れるのがトップから切り返しにかけてです。

ハンドファーストの切り返しがよくわかるそのポイントは、「掌屈」です。

渋野日向子の掌屈がわかるスイング動画

「掌屈」と言えば渋野日向子選手のスイングが有名ですよね。

渋野日向子選手のこちらのYouTube動画をご覧ください。

アドレスからオンプレーンに上がったクラブをトップで、左手首が甲を伸ばす方向へ軽く折れるような動きをするのがよくわかります。

これによって、シャフトがダウンスイングでは、肩とひじの間を抜けるように降りてきています。

インパクト前では手元がずいぶん先行しているのがわかるでしょうか。

インパクトの最後まで手元が先行してコックがほどけない手首の使い方をしていますね。当然ハンドファーストのインパクトになりますので、ミスヒットが少ないのが特徴です。

ダスティン・ジョンソン選手の掌屈がわかるスイング動画

海外の選手で掌屈をしているゴルファーと言えばダスティン・ジョンソン選手です。

こちらのYouTube動画では、バックスイングの軌道とダウンスイングの軌道を視覚的に確認することができます。

バックスイングの早い段階から強い掌屈で、トップからの切り返しでも掌屈を維持したままスイングをしていますね。

当然インパクトでは強いハンドファーストでのインパクトを実現しています。

ここで1つこれまでの説明に矛盾が生じます。

ハンドファーストのスイングをすれば、インサイドアウトになるという点です。インサイドアウトになれば必然的にボールはドロー弾道になると説明しましたが、このダスティン・ジョンソンはフェードを武器にツアーを戦っていますよね。

その理由はインパクトからフォローにかけて、スイングを飛球線方向に振り抜いているためでしょう。

多くのドローを打っていく選手の場合、フォローのイメージが飛球線よりも外側へクラブを放り投げるようなイメージでリリースをしています。

これでインサイドアウトのスイングが完成するのですが、ダスティン・ジョンソン選手はあえてフェードを打っていくために、フォローをやや内側に入れてショットの安定性を高めているのがその理由です。

ハンドファーストマスタードリル1:素振り

ハンドファーストマスタードリル1:素振り

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新しいスイングをモノにするためには、実はボールを打つとなかなか身に付かないケースも多いんです。

それはボールをキレイに打つほうに意識が行ってしまうためです。

そのため、ハンドファーストのインパクトになるように、アドレスからバックスイング、トップ、ダウンスイング、インパクトとじっくり自分のスイングを確認しながら行える素振りが有効です。

ビュンビュン振るのではなく、ハンドファーストのスイングにするために、自分のスイングのどこにエラーが隠れているかを点検するように素振りをしていくドリルです。

ハンドファーストはまず形からです。実際にボールを打つだけではなかなかモノにできない可能性がありますので、最初は素振りで悪いところを探してみましょう。

ハンドファーストマスタードリル2:ハーフショット

ハンドファーストマスタードリル2:ハーフショット
素振りである程度ハンドファーストのやり方がわかったら、いよいよ実打へ入ります。しかしここでフルショットをしてしまうと、せっかく確認したハンドファーストのスイングも上手くできません。

ハンドファーストのやり方をマスターするためのドリルは、形を大切にしながらのハーフショットが有効です。またこの時、ボールの行方や勢い、距離などは二の次で大丈夫です。

確認した通りにクラブや体が動いているかどうかを最優先にして、ハーフショットを繰り返していきましょう。そしてハーフショットで少しでもおかしいな? と感じればまたすぐに素振りへ戻ります。

ハンドファーストマスタードリル3:インパクトの形を作ってショット

ダウンからインパクトの形を強制的に作ってショットする練習方法もあります。

ショット前にインパクトでハンドファーストになるように動きを作ってから、その流れでボールを打つドリルです。

アドレスからではなくスイングの途中からのドリルになるので、インパクトでハンドファーストを作るためにはより効果的なドリルと言えるでしょう。

素振りでは上手くできるのに、ボールを打つ時になるとハンドファーストのインパクトができない、というゴルファーにはおすすめのドリルです。

このドリルでは上手に打つことが目的ではありません。ハンドファーストの形でショットする感覚を体に染み込ませるのが目的ですので、地道に確認しながら練習していきましょう。

ハンドファーストマスタードリル4:ボールの後ろにタオルを置いて

ハンドファーストマスタードリル4:ボールの後ろにタオルを置いて

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ボールの後ろにタオルを置いてショットするというドリルも、ハンドファーストのインパクトを身に着けるには有効なドリルです。

ただこの練習方法は、ハンドファーストを身に着ける練習というよりは、ハンドファーストが身に着いたかどうかの効果測定的な意味合いが強い練習になります。

ボールの後ろに敷いたタオルがめくれ上がったり前に飛んでしまえば、ボールの手前からクラブが入っている証拠になります。ボールの手前にクラブが入ってしまえばハンドファーストのインパクトではない、と判断できるんですね。

ぜひ素振りやハーフショットなどでハンドファーストのスイングが身に着いたと思ったら、タオルを置いて確認してみてください。

ハンドファーストマスタードリル5:動画撮影

ハンドファーストマスタードリル5:動画撮影

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ハンドファーストをマスターするためには、スイング中のそれぞれのチェックポイントがありました。

それを自分の感覚で「できたつもり」になってはいませんか?

実は自分の感覚では、注意点通りに動かしているつもりになっていても、実際のスイングでは全然できていない場合も少なくありません。

それは自分が想像したイメージと実際の体の動きが異なるからで、このズレが「教えられた通りにやっているのに、全然できるようにならない」という事態を生んでいます。

そのためハンドファーストのインパクトを作るための練習では、動画を撮影して確認しながら練習を進めていくことをおすすめしたいと思います。

自分のスイングを知ることは、ハンドファーストのスイングをマスターするために何よりも大切なポイントです。

ハンドファーストのインパクトはアプローチの方向性にも

ハンドファーストのインパクトはアプローチの方向性にも

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ハンドファーストのインパクトの重要性は、何もショットだけではありません。アベレージゴルファーになればなるほど、大きくスコアに影響するアプローチにもものすごく大切なポイントの1つなのです。

アプローチがハンドファーストでインパクトできるようになれば、ボールの手前にクラブが入ってしまうザックリやチャックリ、芝でバウンスが跳ねてトップなどの手痛いミスを少なくすることができます。

また自然とダウンブローでアプローチができるようになるので、ボールに対してクリーンにコンタクトさせられるようになります。そのためボールを狙った位置に落としやすくなりますので、アプローチショットの安定にもつながりますよね。

またハンドファーストの手首の形を保ったままフォローを取れば、フェースの開閉を大きく抑えられるので、方向性が良くなる効果が期待できます。

ショットならば多少ずれてもリカバリーできる場合がありますが、アプローチの方向性が乱れると、次のパットがどんどん難しくなってしまいます。アプローチでもハンドファーストのインパクトを取り入れて、スコアアップを目指してみましょう。

ハンドファーストをマスターするときの注意点

ゴルフ初心者の場合、ハンドファーストを意識し過ぎて力が入り過ぎてしまったり、フェースが開いてボールが左に打ち出されてしまったりと、逆に問題点が出てきてしまいます。

特にボールを打つといつも左に行ってしまうという人は、あまりにもハンドファーストを意識するあまり、フェース面の管理ができていない可能性があります。

手元を先行させるハンドファーストですが、フェースは打ち出したい方向にしっかりと向けるよう意識をしてみてください。

ゴルフ初心者ではなくても、常に自分の構え方には意識して確認しつつ打つことで上達も早くなります。

ハンドファーストがマスターできれば正しいスイング軌道を作ることができ、ボールを力強くまっすぐに飛ばすことができます。

ボールが思ったように飛ばせるようになると、ゴルフは本当に面白いですよね。

今以上にゴルフを楽しみたい、という人はハンドファーストをマスターしてゴルフをさらに楽しんでくださいね!
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golfman71

ゴルフ歴20年。自分が見たり読んだりしたレッスンを中心に紹介していきたいと思います。

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