ゴルフスイング
レッスンプロ・クラフトマン 河野
70歳になって飛距離が落ちたので入門します。(その1)
こんにちは。
レッスンプロ・クラフトマンの河野です。
今回は、70歳になって飛距離が落ちたので、それを取り戻したいと入門していただいたz様のお話です。
ドライバーショットで180ヤード
お客様が来店され、「70歳になったら飛ばなくなってしまったので、もう少し飛ぶようにしてくれませんか」と来店早々に告げられました。
私は、来店の挨拶をして、「どうぞ座って少しお話を聞かせてください」とお願いしました。
z様は、ゴルフ歴45年、ベストスコアははるか昔に出た82で、最近は飛ばないので100をやっと切れるくらいだそうです。
私「どのくらい飛びますか?」
z様「せいぜい180ヤードだと思います」
ノーコックスイング
試打室にて、何発か打っていただき動画を撮りました。
私「申し訳ありませんが、飛ばない典型です」
z様「そうですか。どの点が飛ばない典型なのですか?」
私「スナップが全然使えていません」
z様「私は、スナップを使わないようにと教わりましたし、それが良いと思っていますが違うのですか?」
私「はい。飛距離にはヘッドスピードが必要ですが、体を回転させてもそれほどのスピードアップにはなりません。また、体重移動をしても、ボールを強く打てるかも知れませんがスピードアップにはそれほど役に立ちません」
z様「私も以前、スナップを使ったことがありますがひどい物でした」
私「どんな風にひどかったのですか?」
z様「ボールが、あっちこっちに行きました」
私「正しい使い方をすれば、z様の場合、現在全然使っていないのですからヘッドスピードを2メートル/秒以上上げられますよ。2メートル/秒は単純計算で14ヤードです」
z様「それなら200ヤードに届くかも知れませんね」
私「すぐには無理だと思いますが、やってみますか?」
z様「ぜひやってみたいです」
……ということで入門していただきました。
ゴムホースを振る
最初に行ってもらった練習は、クラブを逆さに、グリップではなくヘッド側を持って素振りをしてもらいました。
しかし、シャフトが天井を向いて終わりでフォロースルーが取れません。
私「それでは、今度はゴムホースを首に巻き付くように振ってみてください」
私が先に素振りをしてそれを見てもらい、同じように素振りをしていただきましたが、最初の何回かは上手くできませんでした。
しかし、スナップの使い方をレクチャーさせていただくと、ゴムホースが首に巻き付くようなフォロースルーが取れるようになりました。
私「今、ゴムホースを振っていただきましたが、ゴルフクラブも同じように振るのがヘッドスピードを上げるための振り方です」
z様「こんな風に振ってボールに当たるんですか?」
私「練習をすれば当たるようになりますよ」
z様の練習はこのように始まりました。
レッスンプロ・クラフトマンの河野でした。