ゴルフスイング
オリオット
ユーティリティはレベルブローとダウンブローで飛距離はどのくらい違う?
ユーティリティは、アイアンのようにダウンブローで打ったり、フェアウェイウッドのようにレベルブローで打ったりできるクラブです。
そこで、前回のアイアンのように、レベルブローとダウンブローの飛距離の違いを考察してみました。
レベルブローとダウンブローのインパクトロフト差は6度程度
ロフトが23度のユーティリティ(5~6番相当?)で、スイングが変わるとインパクトロフト(打ち出し角)がどう変化するかを絵にしてみました。
レベルブローの場合は、クラブのロフトとインパクトロフトは同じで、打ち出し角は23度ぐらいになると考えられます。
一方、ダウンブローの場合はハンドファーストになりロフトは立ちますが、クラブが長い分アイアンほどにはロフトは立ちません。
スイング最下点からどのくらい手前でボールをとらえるかにもよりますが、シャフトの傾きはせいぜい~6度程度が現実的ではないかと思います。
この場合のインパクトロフトは23-6=17度になり、打ち出し角も17度になると考えられます。
従って、レベルブローとダウンブローのインパクトロフト(打ち出し角)差は6度程度です。
レベルブローとダウンブローの飛距離差は~6ヤード程度
ダウンブローはレベルブローに比べてインパクトロフトが~6度程度立つことから、飛距離は~6ヤード程度伸びますが、アイアンのように10ヤード以上も伸びることはありません。
インパクトロフト(打ち出し角)が1度小さくなると飛距離は約1ヤードほど伸びます。
ただし、クラブヘッドの芯でしっかりボールをとらえて、レベルブローでもダウンブローでもヘッドスピードは同じという条件が付きます。
ダウンブローとレベルブローどちらで打つか? 自分の得意な打ち方を選択すればよいかと思いますが、ダウンブローではダフリ、レベルブローではトップのミスが起きやすくなります。
ただ、アイアンに比べるとその飛距離への影響は少ないでしょう。
アッパーブローでは飛距離が落ちる
ショートホール(パー3)のティーショットでは、アッパーブローで打つことも可能です。
アッパーブローでは、前回紹介したアイアンのように、インパクト時のシャフトが~6度程度傾くと考えられます。
そうすると、インパクトロフト(打ち出し角)はレベルブローより6度ほど大きくなり、23+6=29度になります。
弾道は高くなりますが飛距離はレベルブローに比べて~6ヤード、ダウンブローに比べると~12ヤードほど落ちます。
これを逆手にとって、アッパーブローで弾道を高くして飛距離を抑えるコントロールも可能です。
コースに出るとさまざまなシチュエーションでショットする必要があるので、インパクトロフト(打ち出し角)と飛距離の関係を理解しておくと、より正確にグリーンをとらえることに役立つのではないかと思います。
参考にしてみてください。