ゴルフスイング
PAR RUSH 01
“こんな時どうする?”ゴルフ・トラブル対応〜第1回
ラウンドをしていると、さまざまなトラブルに見舞われ、こんな時はどのように対応すればいいんだろうか? と思うことはありませんか?
私もトラブルに見舞われた時は、数多いこれまでのラウンドの経験を踏まえて対処の仕方を考えますが、ライターをするようになって、毎回ラウンドを振り返る中で、「こんな時どうする?」を考えるようになりました。
事例を参考に対処法を考えますが、皆さんもレベルに応じて一緒に考えてみてください。
さあ、その第1回を始めていきましょう。
ただ、出すだけなら問題はないが、「パーを取りたい!」なら『賭け』もある?
今回の場面設定は、右ドッグレッグのロングホール(パー5)です。
1打目のドライバーショットは、ナイスドローボールで、フェアウェイの左コーナーをとらえました。
ところが、フェアウェイの絶好の位置から、ユーティリティの2打目がややフックになり、グリーンまで100ヤード付近の左にあるフェアウェイバンカーに吸い込まれました!
グリーンまでの距離は、約80ヤード程度でした。
3打目地点へ行ってみると、バンカーのあごはあまり気にならないものの、左のベントグリーンを狙うには、目の前の木の枝がスタイミーになり、グリーンを真っすぐに狙うことができない状況でした。
「う〜ん、どうするか? 右の高麗グリーンのほうへ刻むという選択肢もあるが、パーを取るためには何とかグリーンオンかエッジをとらえたい!」ということを考えました。
ここで考えることは、最低限でもボギーで上がりたいが、できればパーを取りたい! ということでした。
前半はまあまあのゴルフで、後半はここまで一進一退のゴルフを展開して、パーもあるがダボ(ダブルボギー)も出るという内容で、ここでパーを取れば、44で上がれるという状況でした。
やはりボギーペースを、一つでも潜りたいと思い、できればぜひパーを取りたいという状況でした。
フックをかけることができれば、木を避けてグリーンを狙えます。
しかし、これは冒険でした。少しでもフックが強すぎると、グリーンの手前で林の中に入ってしまう危険もあります。
ここで、52度のウェッジを持ち、余裕を持って右に向けてスタンスを取り、クラブフェースは左のグリーンの方向に向けました。
そして、自信を持って振り抜いた球は、想定通りフックしてグリーン方向へ向かっていき、グリーンに着地して回り込みながら、わずかながら外れて、エッジに止まりました。
これはスーパーショットでしたが、この後のパットがショートして、さらにパーパットがわずかに外れて、ボギーになってしまいました。
リカバリーショットは完璧でしたが、この冒険は実を結ばなかったということです!
結果だけを見れば、冒険せずに刻んでもボギーだったかもしれません。