ゴルフスイング
レッスンプロ・クラフトマン 河野
ゴルフの基本その3「ハンドファーストに構える」の意味とは?
こんにちは。
レッスンプロ・クラフトマンの河野です。
今回はなぜ、ハンドファーストに構えるのか、どのような意味があるのかをレクチャーさせていただきます。
ハンドファーストに構える意味。
私のレッスンを初めて受ける多くの方ができていないことの一つに、「ハンドファーストに構える」があります。
グリップの位置が中央寄りの方が多く、アドレスではグリップよりもヘッドが前方にある構え方をしている方もお見受けします。
そのような方は、7番アイアンを打っても8番アイアンを打っても飛距離が余り変わりません。
なぜ、ハンドファーストに構えるのか。
それはボールを最下点よりも手前で打つためです。
例えば、7番アイアンで芝の上のボールを打つと仮定します。
ハンドファーストで正しくアドレスすると、スイング時にヘッドが最下点手前でインパクトを迎え、インパクト時にロフトが立って、5番アイアン程度のロフトの状態の時にボールにファーストコンタクトします。
そしてヘッドはボールを押しながら6番アイアン程度のロフトでボールを前に押します(この時にボールが前に押し出される力が伝わります)。
そして、7番のロフトになってボールは発射されます。
しかし、グリップの位置が中央のアドレスの形で、しかもヘッドが最下点でインパクトを迎えると、7番のロフトは、発射する時には8番か9番のロフトになってしまいます。
7番アイアンと8番アイアンではロフトの差が4度ほどあります。
そのため、7番アイアンで打っても8番アイアンで打っても高く上がる方向に推力が働きます。
ボールがそれほど前に行かないため、落下地点は7番でも8番でもそれほどの差が出ません。
7番と8番ではロフトの差が4度ほどあります。
アイアンの場合ロフト1度で約3ヤード飛ぶ計算になりますので、理論上は12ヤードの差があるべきです(あくまで理論上です)。
ボールを前に押す力は、ハンドファーストに構え、ロフトの立った状態でインパクトする事により発生します。
クラブの最下点は、インパクトの先になりますので、ボールを打ってからターフが取れるのです。
ダウンブロー
プロがかっこ良くターフを取って打つのをダウンブローといいますが、かっこいいから行っている訳ではありません。
最下点手前でボールをとらえることにより、常に地面より先にヘッドがボールをとらえ、ダフリを防ぎ安全に保険を掛けて打っているのです。
ヘッドがボールより先に地面に接触すれば、ヘッドのスピードやパワーが落ちて思った飛距離が出ません。
悪くするとグリーン手前のバンカーにつかまってしまいます。
確実にボールにコンタクトしてスピードやパワーを伝える事が、思っている飛距離を出すために必要なのです。
そのためにも、ハンドファーストに構えて打つ意味があります。
レッスンプロ・クラフトマンの河野でした。
「河野流で100を切る」と言う本を書きました。近日中に発売の予定です。