ゴルフスイング
飛太郎
【考えすぎ注意!】ゴルフスイングでも発生する、“ゲシュタルト崩壊”!?
こんにちは、飛太郎です!
表題から穏やかならぬ言葉を使ってしまいましたが、皆さんはこの“ゲシュタルト崩壊”というものをご存知でしょうか?
僕ら人間の知覚に起き得る不思議な現象の一つなんですが、それが一体ゴルフに何の関係があるのか、用語の説明も含めてお話ししていきたいと思います。
これはきっと皆さんにとって、何かのヒントになることと信じてます!
ゲシュタルト・・・ナニソレ??
この漢字をどうぞジックリと見つめてください。
「公」
・・・いかがですか?
「ハム」にしか見えなくなった方、それが表題の“ゲシュタルト崩壊”と呼ばれる現象です。
普段は何気なく読んだり書いたりしている漢字なのに、ジッと見ていると・・・なんだかよく分からなくなっちゃったこと、ありませんか?
病気なんかじゃないようなので、どうぞご心配なさらぬようお願いします(僕なんかしょっちゅうです)。
詳細はWikipediaのリンクを貼っておきますので、そちらをご参照ください。
ただどうもこの知覚的現象、視覚にだけ起こるものだとは思えないのです。
ゴルフスイングにおける数々のスランプやイップスの原因にも、これが大きく関わっていると僕はとらえています。
考えすぎる事で起きる、数々の混乱。
先のリンクの冒頭に記載されている通り、僕ら人間は物事をある程度の「塊」として把握・知覚しているそうです。
例えば漢字などは代表的ですよね。
「薔薇」とか「躊躇」なんていうちょっと小難しいものになってくると別ですが、さきほどの「公」などといったカンタンなものになってくると、僕らはそれほど順序立てて記憶していないハズです。
そういうもんだ、と「全体性を持った塊」と認識しているハズ。
持続的注視によって、その全体性が外れる・・・つまり、塊が塊ではなくなり、何がなんだかよく分からなくなる、といった具合です。
高次な認知情報処理過程で起きるとされているものの、決定的な原因はまだ解明されていないようです。
でもコレって、ゴルフスイングでもたまに起きる事だと思いませんか?
突然襲ってくる不調や、訳も分からぬままに陥ってしまうイップス。
プレッシャーや、あれこれと考えながらプレーしていると罹(かか)りやすい症状かと思います。
さらにそこへ緊張が加わってくると、ゲシュタルト崩壊どころの騒ぎではありませんよね。
パニック状態に陥ってしまう訳です。
ゲシュタルト崩壊を招く前に、できること。
ザックリと分けて、ゴルフスイングには7つの柱があると僕は考えています。
アドレス、テイクバック、トップ、ダウンスイング、インパクト、フォロースルー、フィニッシュの7つです。
大分類だけでこのように7つもあり、さらにそれぞれに身体の微細な動きも取り入れるワケで、スイングを1から10まで考え始めると、混乱してしまうのは無理からぬ事ですよね。
しかしこの7つの柱も、普段上手くいってる時はそれほど深く考えたりしないはず。
つまり、何らかの不安や緊張に晒(さら)された時、あるいは慎重なショットを必要とする場面に差し掛かった時などに、普段しない「深く考える」というアクションを取ってしまいます。
まさに、普段何気なく使い慣れてるカンタンな漢字を凝視してしまって陥る「ゲシュタルト崩壊」と、同じようなメカニズムだと思いませんか?
ではそれを防ぐ、あるいは陥った際に素早く脱却する手段はあるのでしょうか?
これも、「ゲシュタルト崩壊」にヒントがあります。
スイングを難しく考えすぎ始めた時、一歩引いてスイングそのものを「塊」と見直し、割り切ること。
そのために有用なのが、スイングテンポやリズムだと考えます。
クラブを手に持ち、アドレスに入ってしまった状態において、あれこれ考えるのは得策ではありません。
それは練習場で行えば良いんですから、実際にラウンドの場に立ったのであれば、考えずにリズムやテンポに身を任せ、気持ちよく振ってみてください。
そうする事でゲシュタルト崩壊から脱出し、本来あなたが記憶している「塊としてのスイング」を取り戻せるはずです。
かのブルース・リー氏も、有名な言葉を残してますよね。
“Don't think! Feel!(考えるな、感じろ)”
難しく考えてみてもたいていのことは上手くいきません、どうぞお試しになってください。
それではまた! 飛太郎でした。