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ゴルフスイング

Nick Jagger

上げるから転がすまで!サンドウェッジ1本で打ち分けるアプローチ!

グリーン周りからのアプローチショットには2つの考え方があります。

状況によってクラブを使い分けるか、1本のクラブでさまざまな状況に対応するかです。

上げる、上げて転がす、転がすの3通りのアプローチショットをどちらの方法で打ち分けるかです。

サンドウェッジ1本で打ち分けるプロの理由

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先日、グリーン周りからのアプローチショットはサンドウェッジ(SW)1本で打ち分けることを勧めるプロに取材をしました。

「SWから7番アイアンまで、状況やボールのライに合わせて打ち分けるのも1つの方法ですが、アプローチ用のクラブを何本も持つと迷いが出るじゃないですか」

SWで上げ、ピッチングウェッジ(PW)や9番アイアンで上げて転がし、7~8番アイアンで転がす方法は、合理的なようですが意外に難しいテクニックではありませんか?

その理由は距離感が合わせにくいからです。

人間が機械になり切れないからだそうです。

キャリーとランの比率がイメージしやすいサンドウェッジ

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アプローチは最終的には微妙な勘の勝負ですから、SW1本で打ち分けるほうが勘が働き、転がすにしてもキャリーとランの比率は5対5でいいのです。

これが7番アイアンで転がすとなると、1対3くらいの比率になりますし、スイングの大きさも考えなくてはいけません。

転がすアプローチが一番やさしいと言われているのに、ランニングアプローチをするアマチュアゴルファーが少ないのは、距離感が生まれてこないからでしょう。

ウェッジの使用頻度が高いから、1本で3通りの打ち方を覚えるほうが現実的だと、プロは言っています。

SWならば、キャリーとランが半々ですから、イメージは描きやすいというのが一番の理由なんだそうです。

SWで転がす打ち方

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SWで上げる、上げて転がすはアマチュアでもできますが、問題はロフトの大きいSWで転がす打ち方ですよね。

SWは上げるだけでなく、転がすことができるとわかると、ゴルフのレベルも1ランク上がることでしょう。

転がすためにはフェース面を目標に合わせ、シャット(閉じた)フェースで打ちます。

そのためにはクラブを短めに持ち、ボールは右足の前に置きます。

ロフト通りに打つ場合は、グリップとヘッドがほぼ同じ位置で真っすぐにして構えます。

転がす時には、ボールが右足の前にきますから、グリップはヘッドより先(左)、いわゆるハンドファーストのアドレスにします。

この場合、ポイントになるのが左手です。

「ボールは右、手は左」の姿勢を取りやすく、スイングしやすいのがフックグリップです。

スクエアグリップだと左わきが空き、腕が硬くなってしまいます。

SWで転がす時は、左手を被せるということを覚えておきましょう。

シャットフェースでボールを包み込むように構えを取ったら、一定のスピードで振り子のようにスイングします。

あえて打ち込む意識は持たないことです。

こうすると、ロフトが立ってボールにヒットできるので、ボールは低く打ち出され、転がる球になります。

ぜひ一度お試しください。