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【井戸木鴻樹】プロゴルファーのスイングを徹底解析!
身長167センチ、体重62キロと小柄な井戸木鴻樹プロ。
2013年にはアメリカメジャーを日本人男子として初めて制した経歴を持っています。
数々のレッスン動画やレッスン書でおなじみとなっていますが、小柄な井戸木プロの強さの秘密がどこかに隠されているはず。
それではさっそく見てみましょう。
【井戸木鴻樹】アドレス
非常にリラックスしたアドレスを取っていますね。
井戸木プロはスイング全体に力みが一切感じられず、その始動となるアドレス時点でも同様です。
足幅はやや狭めで、力強さはあまり感じられませんが、飛距離よりも正確性を重視しているのでしょう。
また背筋をビシッと伸ばしてお尻を出すように、と教えられることが多い上半身ですが、井戸木プロは無理に姿勢を作っている感じは見受けられません。
腰の角度は直立に近く、少し猫背でアドレスをしていますね。
安定したスイング、ショットをするための準備でもあるアドレスは、こういった姿勢を見ても分かるように「リラックス」することに重きを置いているのが見てとれます。
【井戸木鴻樹】バックスイング~トップ
最初の始動では、左腕は真っ直ぐにしっかり伸ばしています。
アドレスのリラックスした上体とは少し違って、力強い動作ですね。
バックスイングでは、アドレスとトップに入るまでのシャフト角度が同一方向を向いているワンプレーンのスイング軌道を取っています。
フェアウェイキープ率の上位常連の井戸木プロ。正確なショットの秘密はここにあります。
やはりこのバックスイングを維持するために、左腕をしっかり伸ばしてバックスイングをすることでブレをなくし、ひいてはそれがミート率を上げる要因にもなっています。
【井戸木鴻樹】トップ~切り返し
バックスイングの軌道を見ると井戸木プロはややアップライトなスイング軌道を取っています。
切り返しの位置までバックスイングを上げてくると、右脇が大きく空いて肘の角度が90度になっているのが分かりますよね。
これはフラットなスイングをするプロ選手とは対照的な違いとなります。
また井戸木プロの特徴として、ほんの少ししかコックを入れていないことも挙げられます。
遠心力やリストの力などは飛距離は出るようになるものの正確性がどうしても犠牲になってしまいます。
そのため正確性を少しでも高めるためにコック量を減らしているんですね。
こういったスイングの強みは、インパクトゾーンを長く取ることができることです。
【井戸木鴻樹】ダウンスイング~インパクト
多くのプロ選手に見られるように井戸木プロも両肩とグリップの三角形が全く崩れないスイングをしています。
やはり正確なショットをするには基本に忠実であることが大切ですね。
またダウンスイングでは、上から下へクラブをストン、と下へ下ろすようにスイングしていますね。力みが全く感じられません。
ボールを遠くまで飛ばそうとして、力一杯スイングしても乱れるだけで飛距離もあまり変わりません。
ショットが安定しないアマチュアゴルファーにぜひ見習ってもらいたいダウンスイングです。
インパクトでは右足がやや浮いて、体重を左足に乗せながらインパクトを迎えています。クラブを落とす動作と、体重移動を使ってインパクトパワーを得ています。
【井戸木鴻樹】フォロー
フィニッシュの位置が高いのが井戸木プロの特徴の1つですね。
インパクトからそのままフィニッシュ方向への軌道を取れば、もう少しフォローの位置が低くなるのですが、身体の前でクラブを上に抜くような形を取ります。
また左腕の形を見ると、脇が大きく空いて肘の角度が90度になっています。
バックスイングの切り返しの時と全く同じ形をしているんですね。
首の付け根当たりを中心として両腕とクラブが回っている、振り子の動きを大きくしただけの非常にシンプルなスイングなんです。
このシンプルなスイングこそが井戸木プロの正確無比なショットを生み出しているといっても過言ではありません。
小柄でも正確なショットで攻めのゴルフを展開する井戸木プロのスイングは、力のない我々アマチュアゴルファーにこそ実践していきたいスイングの要素がたくさん詰まっています。
いいところはどんどん取り入れてレベルアップしていきたいですね。