Gride

gettyimages/576775254

ゴルフスイング

とや

【ヘンリック・ステンソン】プロゴルファーのスイングを徹底解析!

2016年スウェーデンゴルフ界の顔といえばこの人でしょう。

全英オープンを制し、リオオリンピックの銀メダリストでもあるヘンリック・ステンソン選手。

190センチ近い長身でいかにも外国人選手らしいパワフルなスイングを見せてくれる選手です。

ティーショットにはスプーンをよく使うことでも知られていますね(飛距離は300ヤードを越えるんだとか・・・)。

それではヘンリック・ステンソン選手はどんなスイングをしているのでしょうか。

【ヘンリック・ステンソン】アドレス~バックスイング

クラブヘッドを左右にわずかに揺らしながら、ボールの位置を確認するルーティンが特徴的なアドレスです。

長身選手らしい、懐の深いアドレスは手元が窮屈にならずリラックスした状態で始動が開始できますよね。

始動の動きのきっかけとして、左足に体重を乗せて、右足に体重を乗せる動きがわかりますでしょうか。

静止した状態から動き出すより、少し動きの「きっかけ」を入れてやることでスムーズな始動を実現しています。

バックスイングはアップライトな軌道をとっています。

腰や上体の捻転を大きく使うスイングではなく、肩甲骨の稼動域を大きく利用していますね。

【ヘンリック・ステンソン】トップの形

非常にバックスイングが速い選手と言えますね。

ゆったりとしたスイングではなく、アドレスから一気にトップの形に引き上げるようにしています。

逆に体の捻転はあまり使わず、肩甲骨を飛球方向に入れることで強い反発力を生み出しています。

バックスイングの途中から腰と肩の捻転が止まっているのが見て取れますね。

その反発を上手に使うために、トップから切り返すところで左足の体重を下に落とし込むような動作をします。

速いバックスイングを受け止めて、それをエネルギーに変換していますね。

強いバックスイングを象徴するかのように、トップではシャフトがしなっているのが分かります。

飛距離が出るスプーンの秘密は、この反動をしっかり受け止めてエネルギーへと変換する動きにあります。

【ヘンリック・ステンソン】インパクトの形

トップからインパクトまで持っていくのに注目したいのが、両肩とグリップを結ぶ三角形ですね。

この形が変わることなくインパクトまでスイングしているのが分かります。

体格もよく、長身の選手ですがこれはプロでもアマでも変わらない基本になる部分。

スイングアークを大きくするためには必須のチェックポイントなので、ぜひ参考にしていただきたいところです。

インパクトの際、後方カメラで見ると分かるのですがシャフトプレーンよりも右手が内側に入っているのが分かります。

しっかり体の正面で三角形を作り、そのまま体を回転させて打っているんですね。

こうすることでフェースの開閉が大きくなりすぎず、方向性を安定させるインパクトの形になります。

【ヘンリック・ステンソン】フォロー

強いインパクトパワーでボールを打った後は非常にリラックスしています。

インパクト前にしっかりシャフトを逆しなりさせていますので、あとはそのクラブの動きに合わせて体を追随させているだけです。

余分な動きはせず、強くインパクトをした結果がそのようなフォローの形になっているということですね。

リストのリリースが比較的早めの選手なので、フォローはそこまで大きくありません。

そしてやや高い位置でのフィニッシュは、スイング軌道を変えてハイフィニッシュにしているわけではなく、長身ゆえのアップライトなスイングがもたらす結果と言えそうです。

これによってインパクトゾーンが長く取れるので、正確かつ力強い弾道のボールが打てるのでしょう。

いかがでしたか?

ヘンリック・ステンソン選手のスイングはパワフルでありながら、正確性をも兼ね備えたスイングなんですね。

このスイングを再現できる体格やパワー、柔軟性の持ち主は日本人にはなかなか少ないかもしれないのが難点でしょうか・・・。

しかし、再現性の高い腕と体の使いかたなどは、アマチュアの人たちでも参考にできそうですね!