Gride

gettyimages/1270735156

ゴルフスイング

Nick Jagger

バンカーショットはフルショットの3分の1。簡単な距離の打ち分け方

アベレージクラスのゴルファーであれば、バンカーショットの打ち方はの基本はご存知だと思います。

オープンスタンスに構え、左足体重にして、サンドウェッジのフェースを開き、コックを使いながら、スタンスに沿ってアウトサイドインの軌道で、ボールの3~4センチ手前にバウンスを利用して打ち込む。

こんなところが、エクスプロージョンショットの基本とされていますが、本当にそうでしょうか?

アウトサイドインのカット軌道で打ったら、普通は左方向に砂が飛び出すはずですが、実際はボールが飛んだ方向に砂が飛んでいますせんか?

クラブフェースとボールの間にある砂だけが別の方向に飛ぶということは、絶対にありえませんから、左方向に振り抜くというのは、あくまでもスイングイメージなのです。

要は、クラブヘッドを走らせて、大きく振りなさいというニュアンスなのです。

固定観念に縛られない

gettyimages/1151533987

バンカーショットが苦手というアマチュアゴルファーは、バンカーショットの基本と言われている様々なことに縛られているのではないでしょうか。

例えば、ボールの3~4センチ手前にクラブヘッドを打ち込まなくてはいけないという固定観念にとらわれていると、打ち込むことだけに意識が集中し、クラブヘッドが砂に深く入り過ぎてフォロースルーが取れず、ボールがバンカーから出ないなんてこともあるはずです。

そんなミスをした後は、今度は砂を薄く取ろうとして、フェースの刃が直接ボールに当たってホームランという最悪のパターンになるのです。

ですから、そのような固定観念にとらわれずに、バンカーから脱出するだけなら、ボールの周りの砂を飛ばすという意識だけで十分です。

もし、あなたがよく行く練習場やコースにバンカーショットを練習する場所があるのなら、ボールを置かずに、砂だけを飛ばす練習をすることをお勧めします。

その後に、実際にボールを置いて打ってみると、ほとんどの人がバンカーから簡単に脱出できるようになるはずです。

この砂だけを飛ばす練習は、砂を深く取り過ぎることも防げますし、インパクトが点にならず、大きく振れるようになりますから、多少ダフってもボールが簡単に出るということが理解できます。

スタンスの幅で距離をコントロールする

gettyimages/1189292561

この砂を爆発させるバンカーショットのことをエクスプロージョンショットと言いますが、サンドウェッジで打った場合、通常は最大30ヤードくらいしか飛ばせません。

グリーンには少なくても30ヤードの奥行きがありますから、多少距離が足りなくてもグリーン手前には乗りますし、飛び過ぎてもグリーンの奥には止まります。

そのようなことを考えれば、スイングやボールを意識するのではなく、砂だけをグリーン面まで飛ばすだけと、シンプルに考えたほうがバンカーショットはやさしくなるでしょう。

1つ意識してほしいのは、フィニッシュをしっかり取るためには、砂の抵抗があるため、通常の3倍くらいの振り幅が必要になることです。

例えば、ピンまで20ヤードあれば、通常の60ヤードの距離を打つようなショットの振り幅でスイングするといいでしょう。

少し上のレベルになりますと、距離をコントロールするためにクラブフェースの開き加減や取る砂の量で調節する人もいるでしょう。

アベレージクラスであれば、スタンス幅で調節するのが、一番シンプルでやさしい方法でしょう。

スタンスを狭くすれば、それだけでスイング軌道はアップライトになり、砂やボールは前に飛ぶようになるので、距離はそれなりに出ます。

反対に広くすれば、フラットな軌道になり、砂やボールがフェースの上を抜けるようになるので、距離は出なくなります。

ピンまでの距離が遠ければ、スタンスは狭く、オープンの度合いも少なくし、ピンまでの距離が近ければ、クラブフェースをオープンにして、スタンスは通常よりも広めに取ればいいのです。

バンカーショットは大きなバックスイングがポイント

gettyimages/1178676800

バンカーショットで一番優先させることは、まず脱出です。

一発で出ないというのが最悪のミスであることは、今までの経験でわかっているはずです。

前述したように、エクスプロージョンショットの限界の距離は大体30ヤードですから、その距離を打てれば、グリーン面には乗せることはできます。

ということは、大きなスイングが必要になります。

バンカーショットの場合、当然クラブフェースとボールの間に砂が入りますから、インパクトの衝撃は吸収されてしまい、ボールはイメージよりも飛ばないことが多いはずです。

柔らかい砂、硬い砂、湿った砂など状況は異なりますが、ピンまでの距離が10ヤードであっても、30ヤードであっても、基本はフルスイングに近い大きな振り幅で打つべきです。

どんなに短い距離であっても、バックスイングのトップは、肩の位置以上は上げましょう。それは大きな振り幅で砂ごとボールを飛ばす、多少のダフりが必要なバンカーショットだからです。

距離感のイメージとしては、ピンまで30ヤードの距離であれば10ヤード砂を飛ばすイメージ、10ヤードならば3ヤードと、実際の距離の3分の1の距離で砂を飛ばすイメージで打てば、フォロースルーもしっかり取れるようになります。

バンカーショットの成功の秘訣は、砂の抵抗に負けない大きなバックスイングをすることです。