ゴルフスイング
Yanagi@TPIトレーナー&ドラコンプロ
アプローチの基本はどんなに短い距離でも体の回転で打つこと!
グリーン周りまで2、3打できたのに、そこから寄らず入らず、上がってみれば素ダボ(OBやペナルティなどの罰打なしでダブルボギーを打つこと)でしたって経験、皆さんはありませんか?
ゴルフを始めた頃にはそれほど苦に感じなかったグリーン周りも、少しずつスコアが良くなってくると、プレッシャーを感じるようになり、アプローチイップスになってしまう人もいます。
そんな大惨事になる前に、アプローチの基本を見直して、スコアをまとめる技術を身に付けましょう!!
今回は50ヤード未満のアプローチに関しての基本や陥りやすい勘違いについて解説していきます。
アマチュアが陥りやすいアプローチの間違い
1.ボールを上げようとする
2.バックスイングが大き過ぎる
この2つのミスは、アプローチが苦手なほとんどの人に当てはまる項目です。
そのうちの「1.ボールを上げようとする」については、イメージしやすいと思います。
ロフト角で上げるのではなく、手で上げようとしてしまい打点が安定しません。
そのため、ザックリやトップなど、どんなミスが出るかわからない状態でアプローチをするハメになります。
ここで注目してもらいたいのが、「2.バックスイングが大き過ぎる」というミスです。
飛ばす距離に対してバックスイングが大きい場合、インパクトまでにヘッドを減速させる動きが入ってきます。
これも手打ちを助長するスイングエラーの1つですので、自分のアプローチについて振り返ってみてください。
むしろ、小さめのテークバックから加速させるようにアプローチするほうが、距離も高さも揃ってきます。
アプローチ練習をする時は、フォロースルーがバックスイングと同じ大きさ、またはそれ以上に大きくなるように意識してください。
これは、ヘッドが加速した状態でインパクトするために必要な項目です。
短いアプローチのセットアップ
グリーン周りでは、フルスイングのセットアップから変更しなければならないポイントが2つあります。
それは、
1.グリップを短く持ち、さらに押し下げる(ハンドダウン)
2.ボールに近づく
です。
これにより、ゴルフクラブをよりコントロールしやすくなり、短い距離からボールをより積極的にスイングすることができます。
小さな変更点ですが、非常に効果的ですので必ず取り入れてください。
アプローチは体の回転が命!!
アプローチ程度の距離は、手でちょこんと打つだけでも飛距離は十分に足ります。
そのため、焦っていたり調子を崩していたりすると余計に「手打ち」になってしまいます。
しかし!
アプローチが上手な人はどんな小さなアプローチでも、グリップが体の正面から外れず、インパクト前後ではしっかりと体を回転させています。
アプローチでスタンス幅を狭くするのは、飛距離が必要ないという点以外に、アプローチ中に腰、骨盤、上半身を回転させやすくする効果もあります。
体を使っていないという感覚がある人は、もう少しスタンス幅を狭めてみましょう。
基本的にボールは体(スタンス)の中心に置き、やや前足(右利きの場合は左足)に加重するようにスタンスを取ります。
シングルゴルファーレベルになると、ボールの位置やフェースの使い方に引き出しが増えてきますが、まずは基本から整えていきましょう。
アプローチの距離感を揃える
手を積極的に使ってアプローチしてしまうと、ショットの度にダイナミックロフトとスピンロフトが変わります。
そのため、安定して同じ距離を打つことができません。
トッププロのアプローチでは、左右にブレることはあっても、同じ振り方をしていれば同じ距離しか打てません。
ここがアマチュアゴルファーとの大きな違いです。
アプローチの距離感を揃えるには、クラブヘッドの速度、ダイナミックロフト、アタックアングルを揃える必要があります。
まずは5球連続でアプローチを行い、同じような弾道と距離で連続して打てるか確認してみてください。
もし安定感に欠けている場合は、体がどのように回転するかを振り返ってください。
体の回転が止まってしまうと腕が減速し、その反面クラブヘッドが加速します。
これにより、手首がフリック(右手が手のひら側に折れること)し、上記の3つのすべてのインパクトファクター(クラブヘッドの速度、ダイナミックロフト、アタックアングル)が大幅に変化してしまいます。
常に同じように体を回転させて打てるように練習しましょう。
1つ得意なクラブを作れたら、クラブとボールの位置を変更してみてください。
クラブとボールの位置を変更するだけで、スイングを変えずに30〜80ヤードの様々な距離に対応することができます。
また、飛距離だけでなく弾道やスピン量を調整したいという場合も、体の動きをほとんど変えずに調整することができます。
グリーン上でできるだけ早くボールを止めたい場合は、状況によってはスピンを少し抑えたより高い弾道が必要になることがあります。
この場合は、ロフトのあるクラブを使用して、ボールを体の中心よりやや前方にセットするだけで球筋を変えることができます。
この時、打ち方まで変えてしまうと安定しませんので、あくまでも体の回転を使い、インパクトで加速するような意識でアプローチしてください。
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