Gride

(c)GettyImages/Karl Hendon

ゴルフスイング

宮下芳雄@プロゴルファー

冬ゴルフで失敗しないための番手選びやアプローチ法について

「冬になったら飛距離が落ちた……。夏と違ってアプローチが下手になってしまった」

今回はそんな冬ゴルフのお悩みを解決できる記事を書きました。

この記事を書いている私はゴルフ歴34年、2000年にプロテスト合格、ラウンド/コースレッスン開催数3500回(たぶん日本一)ほどです。

【本記事の目次】
・冬と夏では飛距離のイメージを変えよう
・冬場のアプローチはウェッジを封印する
・凍った芝生はランの計算をしっかりする

ではさっそく見てみましょう。

冬と夏では飛距離のイメージを変えよう

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冬と夏では飛距離が変わります。

具体的には10~20ヤードくらい飛距離が飛ばなくるので大きめの番手を選んでプレーしましょう。

ちなみにボールが飛ばなくなる理由は、気温の低下により空気の密度が高くなり、空気抵抗が強くなるからです。

さらに冬場のゴルフは厚着でプレーすることにより、夏場より肩の回転角度が小さくなり結果として飛距離が出にくくなります。

こう書くと「地面が乾燥して固くなるから夏場よりランが出て飛ぶ時もあるけど」と思う方もいると思います。

たしかに、打ち下ろしのティーショットや下り傾斜でランが40ヤード以上出たりすることもあります。

しかし、夏よりも冬のほうが飛ばなくなるゴルファーのほうが圧倒的に多くなると思います。

そんなこともあり、冬場のゴルフでは夏場より1クラブから2クラブ大きな番手を選んでプレーすることを意識してみてください。

とてもシンプルではありますが、スコアメイクのポイントになるはずです。

冬場のアプローチはウェッジを封印する

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冬場のグリーン周りではウェッジを使わずに、とことん転がしのアプローチを行っていきましょう。

その具体的な理由は2つあります。

1.芝生が枯れてしまい、芝生に厚みがなくなってしまっているから
2.芝生が枯れると逆目になってしまいザックリのミスが出やすくなるから

そういうと「砲台グリーンへアプローチする時はウェッジを使わなくていいの?」とか、「バンカー越えは転がしのアプローチは使えないよね!」と考える方がいると思います。

たしかに、転がしのアプローチを行うことはとても難しいと思います。

しかし、実際に私のレッスンで「砲台グリーン」「バンカー越え」の場面で大きなミスをしてしまうゴルファーさんが多数います。

具体的には1メートルくらいしか飛ばないひどいダフリや、ダフリを警戒してグリーンをはるかにオーバーしてしまうトップのミスになってしまうことが多数あります。

そんな時に大きなミスを予防してくれるのが、「ウェッジをパター打ち」するテクニックです。

【冬場のウェッジテクニック】

1.ウェッジをパターのように少し吊って構える
2.ヒール側のソールを浮かせて、トウ側のソールだけを地面に接地させる
3.ボールをフェース面の先端にセットして、先端部分でインパクトする

接地面を少なくすることにより多少ダフっても大きなケガになりません。

さらにトウ側で打つことにより、飛び過ぎがなくなり、しっかりインパクトできる(弛んでダフるミスを予防)。

こう書くと「砲台グリーン、バンカー越えでボールが上がらないのでは?」と言われそうですが、ウェッジには大きなロフト角度がついているのでパター打ちをしても自然にボールが上がるので安心してください。

凍った芝生はランの計算をしっかりする

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冬場のゴルフ場は気温の低下により地面が凍っていることがあります。

とくに早朝の時間は凍っていることが多いと思って間違いないです。

そこで大切なことが、「凍った芝生はランの計算をしっかりする」です。

これを意識しないと、凍っているフェアウェイによりティーショットが転がり過ぎてしまいバンカーや池に届いてしまったり、セカンドショットが凍っているグリーンにより跳ねてしまい打球が大オーバーしてしまったりします。

そのためにティーショットでは通常より10~20ヤード以上ランが多く出るイメージでボールを打っていきましょう。

具体的にはフェアウェイウッドでティーショットをしたり、狙う方向を変えたりしてみてください。

そしてセカンドショットでは、直接グリーンを狙うのではなく花道にボールを落とすイメージで番手選びをすることがベストです。

こう書くと「グリーンまでの距離を残したくない」「グリーンに届かせたい」と思う方もいると思います。

たしかに、グリーンをしっかり狙える場所にも関わらず、あえて花道にボールを落とす作戦を取ることは心情的にできない人もいますよね。

しかし、スコアを良くしたいと思ってゴルフをしているなら、なるべく大ケガにならない攻め方がお勧めです。

そんなこともあり、私は凍った芝生はランの計算をしっかりしてクラブ選択をしてほしいと思っているのです。

【動画レッスン】冬ゴルフマニュアル

最後は私のYouTube動画をご覧ください。

ゴルフキャリアの少ない人も、ゴルフ場で撮影してる動画なので見るだけでイメージすることができてゴルフ上達につなげることができるはずです。

今回は以上です。

ではまた次回Gridgeでお会いしましょう。