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ゴルフスイング

宮下芳雄@プロゴルファー

難しい?でも打ちこなしたい!ロングアイアンの打ち方

「ロングアイアンが打てなくて悩んでいる」「プロのようにロングアイアンが打てたらなぁ」

そんな中級者ゴルファーさんのお悩みにお答えします。

そして、この記事を書いている私は、ゴルフ歴35年、プロテストには2000年の秋に合格、ゴルフ場で行うコースレッスンの経験が3500回以上あるゴルフコーチです。

【本記事の目次】
・ロングアイアンとは?
・ロングアイアンを打つための基本基礎
・ロングアイアンが打てるようになる2つのポイント

この3本立てです。

プロゴルファーのようにロングアイアンを使いこなしたい方は、ぜひじっくりとご覧ください。

ロングアイアンとは?

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多くのアマチュアゴルファーが上手く打てないクラブ、それがロングアイアンです。

なぜ上手く打てないのか? さらに、ロングアイアンにはどんな特徴があるかを説明していきましょう。

まず、ロングアイアンは他のアイアンと比べてロフト角が少ないクラブです。

つまりボールが上がりにくいんですね。

ボールが上がりにくいと、多くのアマチュアゴルファーは難しく感じてしまうことでしょう。

さらにボールを上げようとすると、すくい打ちが生じてしまいフォームを崩してしまったりするのです。

そしてシャフトが長いことも特徴ですね。

シャフトが長いので、ボールをクラブフェースの芯に当てにくくなります。

結果としてミート率が低くなりやすいのです。

この「ロフトが少ない(ボールが上がりにくい)」「芯に当てにくい(ミート率が低くなる)」という2点がロングアイアンの特徴であり、ロングアイアンを難しくしているのです。

こう書くと「じゃあ、アマチュアは打つことができないの?」「打てるようになる方法はありますか?」などと思う方もいると思います。

たしかに他の番手よりも難易度が高いアイアンですが、基本基礎を踏まえて、しっかり練習すれば必ず打てるようになると私は考えています。

ではその方法を説明していきましょう。

ロングアイアンを打つための基本基礎

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実は、ロングアイアンでもショートアイアンでも同じイメージでスイングをすることが大切です。

もともとロフト角が少なくボールが上がりにくいロングアイアンでは、上げようとしないでスイングすることが、上手く打つポイントです。

トーナメントのテレビ中継を見れば理解していただけると思いますが、プロゴルファーは、ほぼどの番手のアイアンでも同じスイングをしているはずです。

ロングアイアンだからとボールを上げようとしたり、飛ばそうなどという気持ちを抑えて、他のアイアンと同じスイングイメージで打球をしてほしいと私は考えています。

しかし、ロングアイアンと他のアイアンとでは違うポイントが2つあります。

1.ボールの位置

ロングアイアンはボールの位置をセンターよりボール1つ~1つ半左へセットしましょう。

これによりボールが上がりやすくなったり、ボールが右へ飛びにくくなったりします。

2.少しハンドファーストで構える

ハンドファーストに構えてボールを打つことは、アイアンならどの番手も意識することではありますが、ボールが上がりにくいロングアインではそのハンドファースト度合いを少しだけ抑えましょう。

ロングアイアンが打てるようになる2つのポイント

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ロングアイアンが打てるスイングのポイントは2つです。

1.スイング軸をズラさない

ロングアイアンのようにシャフトが長くミート率が低くなりやすいクラブではスイング軸がズレないことが大切です。

その対処法は、両足を揃えての素振りがとても効果的!

両足を揃えてアドレスをして、肩、骨盤の回転を意識してスイングをするのです。

特に左右に軸がズレてしまいやすいゴルファーさんにオススメです。

こう書くと「スタンスが広いほうが安定する気がするけど」「足を揃えるのは初心者ぽくてとやりたくないな……」と感じる方もいるでしょう。

たしかにスタンスが広いほうが安定する感じがしますよね!

しかし、実際にスイングしてみると、スタンスが広いと、そのスタンスの幅の中で左右に軸がズレてしまうことが多いんです。

さらにスタンスを揃えてスイングする練習は初心者ゴルファーのようで恥ずかしいと思う方もいるかもしれませんね。

しかし、ゴルフキャリアをある程度積んだ後で、あらためて初心者の頃に行ったことをやってみると「あっ! これいいかも」などの気付きや発見があったりします。

実際に私の開催しているレッスンでも、中級者ゴルファーさんに提案したところ、「軸のズレが直った!」「ズレていることに気付けた」との感想を聞かせてくれた方が多くいます。

そんなこともあり、「両足を揃えての素振り」をしてほしいのです。

2.脱力と重心を下げる

2つ目はシンプルに脱力と重心を下げることです。

脱力については、畑岡奈紗プロのようにショットの前に跳躍をしたり、グリップをソフトに握ってみてください。

さらに重心を下げるには「下丹田」を意識していきましょう。

具体的にはおへその下(下腹部)を凹ませたり、膨らませたりして意識を高めてみてください。

脱力をして、さらに重心を下げることができると、前傾角度が崩れなくなります。

そして手打ちスイングを抑制できるようになり、結果としてスムーズなスイングをすることができるのです。

最後にまとめ

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ロングアイアンはゴルフ上級者やプロでもミスが出やすいクラブです。

そんなミスが出やすい難しいアイアンでも基本基礎や上手く打てるポイントを知っていれば、不安なくスイングができるようになるはずです。

そしてどうしてもロングアイアンが上手く打てないで困っている方は、ローリー・マキロイ選手のようにロングアイアンの代わりにユーティリティを使うことも考えてみてくださいね。

では今回は以上です。

Have a nice golf!