ゴルフスイング
亜月
パターマットで距離感と方向性が改善!自宅でできる効果的な練習方法
みなさんは、パターマットを持っていますか?
持っていない、自宅にはあるけど練習していない、毎日練習している……など、様々な答えが返ってくると思います。
上手くなりたいのに、パターに関しては何も練習をしていないという人、ぜひ、パターマットを手に入れて練習してみてください。
「パットを制する者はスコアを制す」と言っても、過言ではありません。
この記事では、パターに大切な距離感と方向性が改善する、自宅でパターマットを使った効果的な練習方法をご紹介します!
※記事中で紹介している商品の価格は2022年2月現在のものです
目次
パターの練習はスコアアップに直結
一般的に、パット数は、スコアの40%を占めると言われています。
単純計算で、100でラウンドを終えた人では、パット数が40という計算です。
ゴルフは18ホールを回りますので、18ホールで40パットとすると、平均して1ホールで2回以上パターを打っている、ということになります。
すべて1パットというのは現実的ではないですが、この40パットをすべて2パットの36パットに収めることができれば、グリーンに乗るまでは一緒なのに、スコアは96となり、100を切れる計算ですね。
「パットイズマネー」という有名な格言通り、誰もが歓声を上げて拍手を送るようなドライバーショットを打つ人でも、パターが入らなければ、プロの世界では生きていけません。
日頃から、ドライバーやアイアンなどのクラブは練習するのに、パター練習をしていないという人は、とてももったいないことをしているとおわかりいただけるでしょうか。
パターで大切なのは距離感と方向性
パッティングで大切なのは、距離感と方向性と言われています。
例えば、グリーンの左端にピンが切られていた場合、真ん中あたりにグリーンオンした人と、右端にグリーンオンした人では、距離的には真ん中にオンした人のほうが近いため、3パットになる確率は右端の人のほうが高いと言えます。
しかし、真ん中の人でも、ファーストパットで距離感が合っていなければ、ショートしたりオーバーしたりして長い距離を残してしまい、セカンドパットも入らず、結果、3パットをしてしまうこともあり得るのです。
逆に、右端の人でも距離感が合わせられれば、ファーストパットで1ピン以内の位置にボールを寄せ、セカンドパットで確実にカップインして、パーやボギーを取ることが可能になります。
また、距離感が合っていても、打ち出した方向が違えば、カップにボールは入りません。
これら2つの点を練習で養っていけば、本番でもパット数が縮まっていくことでしょう。
パターの構え方と打ち方
練習に入る前に、パターの基本的な構え方と打ち方をご紹介します。
<構え方>
・肩幅と同じくらいに両足を広げる
・腕はゆるく曲げ、両肩と両肘と手で五角形を作る
・お辞儀をするように骨盤から前傾し、膝を少しゆるめる
・ボールが左目の下に来るようボール位置を調整する
打ち出したい方向に、つま先のライン・両肘のライン・両肩のラインが平行になるようにアドレスを取ると、クラブを真っすぐに振りやすくなります。
また、グリップには、
・逆オーバーラッピング
・クローグリップ
・クロスハンドグリップ
と、大きく3種類の流派がありますが、自分がグリップしてしっくり来るものを選ぶと良いでしょう。
<打ち方>
・振り幅はバックスイングとフォロースルーで1:1
・両肩を振り子のようにリズム良く
パターに限らず、ゴルフは「アドレス8割」と言われるくらい、アドレスが重要です。
アドレスさえしっかりと取れていれば、あとは難しく考えずに振るだけ! そうすれば、ボールはきれいに転がっていくでしょう。
そのため、打ち方の基本は2つしかありません。
1つは、バックスイングとフォロースルーの振り幅は1:1であること。
もう1つは、両肩を振り子のイメージでリズム良く、ということです。
アドレスがしっかり取れていて、パターのフェース面が打ち出し方向にきちんと向いていれば、この方法でボールはきれいに転がってくれるはずです。
「パットに型なし」と言われますが、まずは基本の動きを取り入れた上で、徐々に自分の打ちやすい形を作っていきましょう。
パターマットを使えば自宅にいながら上達できる
お伝えしたように、パターはスコアの40%を占めるものですので、パター練習は本番前のグリーンでしか練習しないという人は、とてももったいないことをしています。
パター上達を望む人には、パターマットを使った自宅での練習がおすすめです。
パターマットを使えば、起きた後、寝る前、少しのスキマ時間にも、効果的なパター練習を行えて、確実にパターの腕を磨けます。
1日の少しの時間を使い、スコアを縮めていきましょう。
パターマットの2種類の形状
パターマットには2種類の形状があります。
1つは、人工芝を床面に広げるタイプの、平坦で起伏のないマット。
もう1つは、カップ手前に傾斜が付いているものです。
カップ手前に傾斜が付いているパターマットは、カップ周辺部が底上げされており、カップに深さをもたせています。
どちらが良いかと聞かれると、初心者の方には、平坦で起伏のないマットがおすすめです。
平坦で起伏のないマットのほうが、カップの位置を自分で決められるため、毎回その位置に対して正確なスタンスやストロークをする練習ができ、実戦向きのマットと言えます。
距離感を身に付けるためには、長い距離、短い距離を打ち分けられるよう、幅広なパターマットで、長さはできれば3メートルほどあると良いですね。
距離感が上手く調整できるようになったあとは、傾斜の付いたマットを使えば、強めのタッチを打つ感覚を養えます。
「カップを30センチほどオーバーするタッチ」が身に付くとグリーン上でカップインする確率が高まりますので、傾斜付きのマットでそのタッチを身に付けるといいでしょう。
パターマットを使ったおすすめの練習方法
パターマットを使ったおすすめの練習方法を3つ、ご紹介します。
1.顔を上げてカップを見ながら打つ
パターは、一般的には顔を上げずにストロークしますが、この練習では、顔を上げてカップを見ながら打っていきます。
この練習は、パターの操作が正確にでき、見た通りの距離を打つことができるようになるため、距離感を身に付けるのに最適です。
「打つ」という行為に意識が集中してしまうと、手の力が強くなり、距離感がなくなってしまう恐れがあります。
ファーストパットで、大オーバーや大ショートをしてしまうと、セカンドパットが入る確率が下がってしまい、パット数が多くなってしまうかもしれませんよね。
特にロングパットでは距離感が大切なため、この練習方法で身に付けていきましょう。
2.テークバックをせずにボールを前に押し出す
2つめは、アドレスをしたら、テークバックをせずにボールを前に押し出す練習です。
ゴルファーの半分以上は、パッティングのような短い距離でも、スイング軌道がアウトサイドインになっていると言われています。
このことで、引っ掛けに悩まされている人も多くいます。
ボールを前に押し出す練習により、正しいフェースの向きと、フォロースルーをどのように出すとボールが真っすぐ転がるかを知ることができます。
3.片手1本で打つ
3つめは、片手1本でパターを打つ方法です。
普段のパターのストロークで、ボールが真っすぐ行かずに曲がってしまう時、どちらかの手に力が入り、ボールを強く押し出してしまっている可能性があります。
右手1本、左手1本でそれぞれボールを転がしてみると、どちらの手が悪さをしているのかが見えるはず。
力の強さを修正できるようになれば、ストロークも修正されますので、上達につながります。
おすすめパターマット2選
自宅で使用するのにおすすめのパターマットを2つ、ご紹介します。
本番のグリーンに近い感覚で練習できるものを選びたいですね。
1.Danact(ダナクト)
<セット内容>
パターマット本体
ミラー型スタンス確認器具
ターゲットカップ
取扱説明書
<価格>
3980円
日本で多く使われているベントグリーンでのボールの転がりをイメージし、こだわりの素材を使ってパターマット本体に加え、プロゴルファーも使用しているストローク&アドレス確認器具が付属。
真っすぐ打っているつもりでいても、実際には打てていなかったなど、自分のストロークの問題点がわかります。
さらに、コースのカップと同じサイズのターゲットカップもセットになっており、自宅での練習はもちろん、本番の練習グリーンでも自分の好きな場所にカップ位置を設定して練習できます。
付属の商品は、単品で購入すると、ミラー型スタンス確認器具が2980円、ターゲットカップが980円のため、パターマットもセットになって3980円は、かなりお買い得と言えます。
2.Smaly 返球機能付きパターマット 3メートル
<セット内容>
パターマット本体
返球レール(組立式)
<価格>
4595円
自動返球機能の付いた、全長3メートルのパターマットです。
カップ周りに適度な傾斜が付いていますので、30センチオーバーの“もっともカップインする確率の高い”力加減を身に付けられます。
ボールがカップに入るとレールに沿ってボールが戻ってきますので、その場にいながら繰り返し練習ができますよ。
パターマットには2種類のカップが切っており、真っすぐ打つためのガイドラインが入っているほうは直径6.5センチの小さなカップ、ガイドラインの入っていないほうは直径8.5センチの大きなカップと、練習方法によりカップの使い分けが可能です。
カップの小さなほうは重めの芝、大きなほうは速めの芝と、芝のスピードが違うことも、実戦的な練習に役立ちます。
本番当日はスタート前に練習場で距離感の調整を
本番当日は、スタート前に練習グリーンで練習を行い、距離感の調整を行いましょう。
グリーンは日によって速さが違います。
自宅でのパターマットと練習グリーンの速さが同じことは稀です。
パターマットで練習していた距離を打ってみて、本番のグリーンでどれくらい転がっていくかを、しっかりと確かめてみてください。
パターマットで5歩の距離でも、本番のグリーンで7歩であれば、その日の基準は7歩です。
大切なのは、7歩をしっかりとストロークすること。
パターマットでの練習で、同じ距離を真っすぐ打つことは身に付いているはずです。
距離感さえしっかりと調整しておけば、本番のグリーンでも距離感を合わせられますので、自信を持ってパターを打っていってくださいね。
打つ前に入るイメージを強く持つ
パターマットを使った練習でも、本番のグリーン上でも、打つ前に、パターでボールを打って入るイメージを強く持つことは、とても大切です。
ボールがカップに入るイメージが湧かない時は、自分が迷ってしまっている証拠です。
力加減なのか、ラインなのか、迷ったまま打ってしまうと、力が弱くなったり、逆に強く入ってしまったりと、ストロークが安定しません。
「この方向にこれくらい」と決めたら、そのラインを転がってボールが入るイメージを描きます。
パターの距離感や方向性の他に、パット数を減らすためにはラインを読むことも重要になりますので、ラインの読み方も徐々に身に付けていくと良いでしょう。
まとめ
パッティングで重要なものは、距離感と方向性です。
それらを身に付けるために、自宅でパターマットを利用した練習方法をおすすめします。
パターマットには大きく2種類ありますので、目的に合わせて種類を選びましょう。
距離感を身に付けるためには、3メートルほどの長さがあるものが良いですね。
パターマットを使ったおすすめの練習方法を3つご紹介しましたので、繰り返し行うことで、距離感や方向性が身に付けていきましょう。
本番前には練習グリーンで調整することで、実際のグリーンに合った距離感を身に付けることができますので、しっかりと練習を行い、自信を持ってパッティングできるようになってください。