ゴルフスイング
Yanagi@TPIトレーナー&ドラコンプロ
スイング、練習方法……クラブによって変わる点、変わらない点
ゴルフのレッスンを受けずに、いろいろな書籍、動画などで練習している人も多いと思います。私も決まったレッスンは受けておらず、我流で練習してきました(それによってスコア頭打ち感がありますが……)。
他者の目を入れずに練習している人で注意しなければならないのは、『作者の意図』を取り違えて練習してしまうことです。
そして一番多い誤解が「ドライバーとアインアンは同じ」というフレーズです。
確かに、ドライバーのスイングはアイアンの延長線上にありますが、スタンスやボールの位置が違いますし、最近のドライバーはアッパーブローに打つことでその力を発揮する設計になっています。
今回は、クラブに応じてどのようにスイングを変化させればいいか、またどのようなクラブを選ぶべきか解説していきます。
【クラブ別】ボールの位置・スタンス幅・入射角の違い
まずは、ドライバーとアインアンで決定的に違う部分のおさらいです。
【アイアン】
スタンス幅:短い番手になるに従い、スタンス幅は狭くなります
ボールの位置:やや右寄り
体重:左寄り
入射角:鋭角
このような構えとイメージでコンパクトなトップでスイングすることで、ロフトを立ててインパクトでき、スピンの効いたやや低めのボールになります。
【ドライバー】
スタンス幅:肩幅かそれ以上
ボールの位置:左かかと内側の延長線上付近
体重:右寄り
入射角:アッパーブロー
トップは地面と水平まで上げることで、アッパーブローでとらえやすくなります。
【クラブによって変化する点】
・スタンス幅
・ボールの位置
・アライメント
・スイングの振り幅
・グリップ
・体重配分
【クラブによって変化しない点】
・テンポ
・リズム
・ルーティンワーク
・ハンドファーストなインパクト
・始動と切り返し
今日はドライバーがいいけどアイアンが……とならないために、クラブに応じてスイングをどのように変化させるか理解しておく必要があります。
アイアン型ユーティティーが得意な人、ウッド型ユーティリティーが得意な人
ゴルフクラブの特徴によって、同じユーティリティーでも、アイアン型、ウッド型のユーティリティーかでその特徴がかなり違ってきます。
そのため、アマチュアゴルファーの場合、得意不得意がしっかりと分かれるクラブです。
【アイアン型がオススメな人】
フェース管理が苦手な人は、「アイアン型」ユーティリティーがオススメです。
ウッド型ユーティリティーは、オープンフェースでトウ側に当たりやすかったり、クローズフェースでヒール側に当たったりすると、フェースに丸みがある分大きなミスにつながってしまいます。
ただし、アイアン型は打点によって打ち出し方向の影響は少ないのですが、飛距離のズレが大きくなります。
【ウッド型がオススメな人】
一方ウッド型は、その特性からクラブヘッドを軽くしたり、ボールの初速を上げることができるので、ヘットスピードがそれほど速くない人でも飛距離を稼ぐことができます。
ミスの傾向がつかめていて飛距離を優先したい人はウッド型がオススメです。
練習場には6本のクラブを持って行こう
スイング軌道やクラブ特性の違いから、好きなクラブだけ練習していると得意なクラブ、不得意なクラブができてしまいます。
そうなると、ドライバーの調子が良ければアイアンがダメ、またはその逆といった感じでなかなかスコアが伸びません。
そうならないために、練習場には以下の6本を偏りなく練習しましょう。
・ドライバー:最大飛距離に挑戦
・フェアウェイウッド:ティーアップなしで練習
・ユーティリティー:アマチュアゴルファーの要! たくさん練習しましょう!
・ミドルアイン(5〜7番):ミート率重視の練習
・ショートアイアン(8番 or 9番):ハーフショットでスイングの精度を上げる!
・ウェッジ:30〜50ヤードを徹底的に練習
ちなみに私は、ドライバー、5番ウッド、3番ユーティリティー、6・9番アイアン、54度のアプローチウェッジの6本だけを持って練習に行きます。
簡易バッグに十分入るので、身軽でかつ十分効果的な練習ができますよ!