ゴルフスイング
おっ3
スイングの『タメ』は自然にできるものです!
来年の6月にはシニアツアーの出場資格を得るフィル・ミケルソン。
未だに、強烈にタメを利かせた柔らかいスイングから、300ヤードオーバーのビッグドライブを連発しています。
タイトルの写真を見ていただくと一目瞭然、腕とシャフトにできた角度が直角よりも鋭角になっている強烈な『タメ』。
この『タメ』がミケルソンの飛距離と小技の源と思います。
『タメ』ができる要素は?
『タメ』と言えば、この人も忘れてはいけません。
手首の柔らかさを活かしたスイングの持ち主、セルヒオ・ガルシア。こんなに『タメ』を残したままでグリップはここから真下に落ちていきます。
『タメ』が出来るスイングに必要な要素は、以下の通りと思います。
・手や腕の力みがないこと
・柔らかいリスト使い
・左足の踏み込みから始まるダウンスイング
・トップまでにコックを作ること
・崩れない前傾姿勢
・両脇のほど良い締まり
これらが揃うと、スイングに『タメ』が自然とできます。なので、『タメ』を意図的に作ろうとはしないでください。
意図的に『タメ』を作ったスイングは……
このトップ、『タメ』はできていますがその他は?
前傾は崩れて、目と目を結ぶラインが乱れて、すでにミスショットの予感満載になっています。
『タメ』を無理に作ると弊害が大きいと思います。
写真のような状態になるよりは、『タメ』がないほうがまだ良いかもしれません。
意図的に作った『タメ』はある程度の腕前の方でも、振り遅れの原因になります。
また、リリースのポイントも意図的に作ることになり、結局は手打ちの原因となります。
シャフトがしなるような『タメ』を作ろう!
アップライトなスイングではありませんが、ヘッドの軌道がスイングプレーンを外れないリッキー・ファウラー。
アベレージゴルファーは、この写真よりもヘッドの位置が高くなることが多いと思います。
ファウラーは、ヘッドの位置をトップに置いてきぼりにして左足を踏み込み、下半身はダウンスイングに入ります。
この瞬間にシャフトがしなります。正しい『タメ』はこうしてできます。
シャフトがしなることのない、手で作った『タメ』ではなく、ファウラーのように、シャフトがしなるような『タメ』ができると、ミート率、飛距離ともに大きく向上すると思います。
『タメ』と『シャフトのしなり』は友達なのです。