ゴルフスイング
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体の小さい女子プロが、アマチュア男性よりドライバーを飛ばせる理由
2017年から、日本女子ツアーでもドライビングディスタンスの計測が始まりました。
それで見てみると、ちょうど真ん中あたりの選手で230ヤードくらいですね。(2017.3.21時点)
対して男性アマチュアゴルファーは、だいたい210から230ヤードあたりと言われています。
キャディさんの友達がいるのですが、各ホール、レギュラーティーから230ヤード地点に吹き流しが置いてあるのですが、それを超えてくる人はほとんどいないと言っていました。
身長も力も、アマチュア男性の方が有利なはずなのに、それよりも飛ばす彼女たちのドライバー。
その飛ぶ理由は、いったいどこに隠されているのでしょうか。
ここでは、そんな疑問を解決すべく、理由を探ってみましょう!
目次
ドライバーの飛距離は、ミート率で大きく変わる!
ミート率とは?
ボール初速 ÷ ヘッドスピード = ミート率
という計算式で知ることができます。
ヘッドスピードが同じならば、ボールの初速がすべて一緒というわけではないんですね。
どれだけヘッドスピードが速くても、ボールの初速が遅いとミート率は下がります。
その結果、飛距離も出ないということにつながります。
アマチュア男性よりも、女子プロゴルファーのほうがドライバーが飛ぶ理由は、ここに隠されていたんです。
ミート率の理論上の最高値は1.56となっていますが、プロゴルファーでのミート率は1.48~1.50、アマチュアゴルファーは1.35~1.40くらいでしょう。
インパクトの瞬間、スイートスポットでとらえているか?
ミート率を上げるには、ボール初速を上げる必要があります。
それには、どれだけドライバーのスイートスポットでボールをとらえているかが重要になります。
ここ最近、スイートスポットが広くなったと言いますが、それでも少し外すだけで飛距離は落ちます。
女子プロのドライバーが飛ぶ理由は、練習量や基礎に裏打ちされた高い技術にあったんですね。
アマチュアゴルファーでも、スイートスポットでしっかりとらえられるように、1打ごとに集中して行うようにすると、少しずつ結果が出てくるでしょう。
シャフトの逆しなりを利用して打つ!
ボールの初速を上げるには、スイートスポットで打つ以外に、シャフトの逆しなりを利用するということも大きな要因です。
ドライバーのシャフトは非常によくしなります。
トップからダウンスイングに入る時に「ムチがしなるように」ヘッドが遅れて出てきます。
そしてダウンスイングからインパクトの周辺にかけて、しなって降りてきたシャフトが「戻って、逆にしなる」という現象が起きているんです。
女子プロはこの逆しなりをインパクト時に持ってくることで、より大きな力でボールを打っています。
これがボールの初速を上げることにつながり、ボールが良く飛ぶのです。
ドライバーの飛距離は力じゃない、技術だ!
女子プロのドライバーが飛ぶ理由を見てみましたが、これには2つの要因がありました。
・スイートスポットでボールをとらえる
・インパクトでシャフトの逆しなりを利用する
それと、今回はお話しませんでしたが……
・バックスピン量を適正にする
・打ち出し角度を適正にする
いずれも、これらは力は関係ありません。
どちらも高い技術の賜物(たまもの)ということが言えるんです。
飛距離が出ない! と言って闇雲に力任せにスイングしている皆さん、まずは自分のミート率を知ることから初めてみてはいかがでしょうか。
思いもよらぬ部分に、飛距離が出ない理由が隠れているかもしれませんよ。
いかがでしたか?
女子プロゴルファーのドライバーが飛ぶ理由を見てみました。
高い技術を持っていて「さすがプロ」といったところでしょうか。
しかし逆に言えば、その技術をモノにしてしまえば体格に勝る男性は、飛距離を一気に伸ばすことができるかもしれませんね。