プロゴルファー
まるお
賞金ランク87位でもシード権!?~LPGAの産休制度~
私ごとですが、先週、現在公開中の「アラジン」を観てきました!
やっぱりいいですねー。
そんな実写版「アラジン」には、女性の社会進出や権利の平等性が描かれておりました。
ちょっとゴルフ業界でも女性の社会支援としてどんなことがあるのか気になってみたら、「産休制度」というのが女子プロにもあったの少し取り上げてみましょう。
産休を取得するとどうなる?
まずLPGAの規定ではどうなっているかというと、
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「出産日から36カ月が経過するまでの間を限度として産休を認めるものとする」(トーナメント規定関連規定 産休制度 第2条)
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と定められています。
なので出産してから3年間は出産前の条件と変わらない状態で過ごせるということですね。
最近ですと、昨年の11月に若林舞衣子選手が産休を取得しています。
若林選手の場合ですと、昨年8月のニトリレディスまで試合に出場して、賞金ランクは87位で賞金シード(50位以内)を獲得していません。
ただ産休からの復帰シーズンは2017年度の賞金ランク46位の権利で試合に出場できることになるのです!
そもそも日本の産休制度ってどうなってるの?
LPGAの規定は先ほどご紹介いたしましたが、そもそも国が推奨している産休制度というのを知らない方も多いのではないでしょうか。
厚生労働省によると、産休は”産前”と”産後”と合わせて2つの期間で、
・産前休業
出産予定日の6週間前(双子以上の場合は14週間前)から請求すれば取得できます。
・産後休業
出産の翌日から8週間は、就業できません。
産後6週間を過ぎた後、本人が請求し、医師が認めた場合は就業できます。
https://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/pamphlet/dl/31.pdf
と定められております。
なので女性の場合、育休も合わせると1年と6週間は最低でも休めるということになります(※男性でも育休は取得できます)。
まだまだ足りない出産、子育て制度
今は子育て支援が昔よりは充実してきましたが、まだまだ難しい現状はいろんな業界にあります。
特にアスリートには、身体に負担がかかる出産と育児のハードルは高いです。
ゴルフ業界もLPGAが主体となって改善はしてきていますが、今のところ産休止まり。
出産したから終わりではなく、そこから子育てが始まります。遠征などの多いゴルフ競技は特に大変だと思われます。
そういった育休制度に関しては、女子プロだけでなく男子プロも当てはまるはずです。
ぜひとも業界の発展の為にも今以上に産休・育休の制度をよくしてもらいたいですね!