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もーりー

申ジエが圧巻のイーグルで優勝を決める!【TOTOジャパンクラシック】

皆さんゴルフを楽しんでいますか?

こんにちは、ライターのもーりーです。

毎年日米女子ツアー共催で行われていた『TOTOジャパンクラシック』ですが、今年はJLPGAの単独開催で行われました(11月6~8日茨城県・太平洋クラブ 美野里コース、6554ヤード・パー72)。

優勝者には来シーズンのアメリカ女子ツアーのシード権も付与される大会であり、過去には上田桃子選手がこの権利でアメリカ女子ツアーに参戦しました。

しかし、残念ながら今年は日本の単独開催となったこともあり、米ツアーのシード権の付与はなくなりました。

とはいえ毎年白熱するこの大会、今年も白熱した大会が展開しました。

3日間ボギーなしでの優勝はツアー史上9人目の快挙!

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日米女子ツアー『TOTOジャパンクラシック』は、3日間を通してバーディーが乱れ飛ぶ大激戦となりました。

特に大会最終日は前日の夜に雨が降ってグリーンが柔らかくなった影響もあり、多くの選手がスコアを一気に伸ばす猛チャージを見せます。

アメリカから参戦の畑岡奈紗選手は、6つスコアを伸ばしてトータル14アンダー、3位タイでフィニッシュ。

またここのところあまり目立った活躍のなかった鈴木愛選手は、7つスコアを伸ばしてトータル13アンダー、6位タイまで順位を上げました。

二人とも来年の東京オリンピックの有力候補だけに、この最終日のようなプレーを見せつけられると、『東京で日本人選手が金』も現実味を帯びてきますよね♪

そしてこの二人の上を行く猛チャージを見せたのが笹生優花選手。

16番~18番の上がり3ホールを含む9バーディー(ノーボギー)で一気にリーダーボードを駆け上がり、首位タイでホールアウトという離れ業を見せました。

17番ホールは2オン可能なパー5というチャンスホールとはいえ、2打目をアイアンでグリーンを狙える圧倒的な飛距離は大きな魅力ですね。

今大会は惜しくも2位で終わりましたが、いずれ畑岡選手のようにアメリカ女子ツアーに羽ばたく逸材なのは間違いありません。

この3人を始め、多くの選手の猛追を抑えて見事優勝を飾ったのは申ジエ選手。

新型コロナウイルスの影響もあり、今シーズンはまだこの試合を含め5試合目の参戦ですが、これではやくも2勝目。

そして19アンダーでの優勝は大会タイ記録、さらにツアー史上9人目となる3日間54ホールノーボギーという記録ずくめの勝利でした。

特に最終日は前半なかなかパットが決まらず、途中で笹生選手に並ばれるも、勝負どころの17番パー5で2オンに成功すると、16メートルを沈めてイーグルを奪取して勝負あり。

最終ホールも自身を祝うかのようにバーディで締めくくる完勝でした。

今年に入り元々痛めていた部位が悪化。

その影響で左ヒジと右手首の腱のクリーニング手術を決断し、それぞれ5月中旬と6月にメスを入れてからは夏場までクラブを握れない日々が続いた申選手ですが、そこからこれだけのプレーができるなんて、本当にすご過ぎますね。

パットはジャストタッチがイイ!?

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申選手といえば個人的には曲がらないショットとユーティリティーの技術が素晴らしい選手という印象が強いです。

正確に言えば、曲がらないというよりは状況に応じてドローとフェードを自由自在に打ち分けることができるんですよね。

スイングだけを見ているとドローとフェードの見分けがつかないですし、それをフェアウェイウッドやユーテリティーといった長い番手でもサラッとやってのけるんですから。

韓国、アメリカ両ツアーで賞金女王を獲得したのも納得ですよね。

そんな申選手ですが、注目したいのがパッティングです。

申選手は常にジャストタッチでパットを打つことで知られており、非常に距離感の合わせ方が素晴らしいです。

そして特徴的なのがアドレスでのボールの位置。

つま先がボールに触れるんじゃないかと思うくらいに非常にボールから近い位置に立っています。

ボールから離れてしまうと手を使ったストロークになりやすいので、体幹や肩を使ってのストロークを意識しているのでしょう。

ジャストタッチでカップを狙ううえで一番やってはいけないのがショートさせてしまうこと。

パットをショートさせないためにはしっかりとストロークをしなければならないわけで、そのための工夫としてボールの近くに立ち、手打ちにならないようにしているのかなと思います。

パットの距離がなかなか合わないという皆さんは、申選手のパッティングを参考にしてみるといいかもしれませんね。

横峯選手は妊娠7ヶ月で最後まで戦い抜いた!

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申選手の優勝で幕を閉じた今大会でしたが、私が個人的に注目したのが横峯さくら選手。

アメリカ女子ツアー参戦中の中での試合でしたが、その横峯選手は現在妊娠7ヶ月なのです。

アメリカでは妊婦の選手がプレーすることは珍しくないそうですが、国内における妊婦の選手の出場は、私は初めて見ました(最近では2013年に、茂木宏美プロが妊娠5ヶ月目から6ヶ月半までトーナメント出場しています)。

トータル5オーバーの76位でのフィニッシュとなりましたが、その価値はまさにプライスレス♪

横峯選手自身の体調管理、そして周囲のサポート体制に非常に感動した次第です!

今後も横峯選手のようにゴルフと家庭を両立していける環境整備がツアーで進んでいくといいですね。

来年2月に第1子となる男の子を出産予定の横峯選手。

出産後もママさんゴルファーとして第一線で活躍することを心より期待しています!


ということで今回はこのへんで。

それでは、また(^^♪