プロゴルファー
もーりー
畑岡奈紗と渋野日向子はアメリカツアーでの戦いに挑戦中!【ショップライトLPGAクラシック】
皆さんこんにちは、ライターのもーりーです。
原英莉花選手のメジャー初優勝で幕を閉じた今年の日本女子オープン。
非常に熱い戦いが繰り広げられましたが、そこには畑岡奈紗、渋野日向子両選手の姿はありませんでした。
彼女たちの現在の戦いの場……それはアメリカLPGAツアーなのです!
彼女たちがアメリカLPGAツアーを選んだ理由とは……
原英莉花選手のメジャー初優勝で幕を閉じた今年の日本女子オープン。
彼女の圧巻のプレー、そしてポテンシャルの高さには本当に驚かされました。
しかしそんな日本一の女子ゴルファーの祭典でその姿を見せなかった選手たちがいます。
それは畑岡奈紗、渋野日向子の両選手をはじめとする、米LPGAツアーに挑戦中の選手たちです。
中でも上記の二人は世界ランク上位(畑岡選手は5位、渋野選手は14位)につけ、東京オリンピックの有力候補に挙げられています。
そんな二人が日本女子オープンの出場を回避して戦いの場に選んだのはアメリカLPGAツアーのショップライトLPGAクラシック(シービュー・ドルチェホテル:ベイコース 6190ヤード パー71)でした。
渋野選手は全英女子オープン以来、日本には戻らずにアメリカLPGAツアーに出場し続けています。
元々アメリカを主戦場にしている畑岡選手にしても、毎年必ず帰国して出場してきた日本女子オープン(ちなみに昨年は優勝を飾ったディフェンディングチャンピオン)を回避した格好です。
彼女たちが自国のナショナルオープンを欠場してまでアメリカでの試合に挑んだ理由、それはいくつかあるかと思いますが、やはり一番は新型コロナウイルスの影響でしょう。
現状では海外から日本に帰国した場合、指定の検査を受けたのちに2週間ほどの自主隔離を経てから通常の生活に戻るという流れになっています。
2週間の自主隔離中は当然試合に出ることは不可能になりますし、さらに外出ができないとなると練習やトレーニングのメニューも限られてきますから、コンディションの維持も難しくなります。
そのようなリスクを背負うよりはアメリカLPGAツアーの転戦を選んだということでしょうね。
あとはやはり世界ランキングの算出の基準となるポイントが国内ツアーよりもアメリカツアーのほうが高いこともあると思います。
彼女たちは東京オリンピックへの出場に並々ならぬ意欲を持っていますから、少しでもポイントを稼げる選択をしたというわけですね。
畑岡選手は好調を維持!
そんな背景がある中での二人のプレーぶりはというと……。
まず、さすがの存在感を見せたのが畑岡奈紗選手。
予選初日を首位と1打差の7アンダーで好スタートを切ると、2日目も好調を維持。予選を終えて単独首位に躍り出ます。
決勝ラウンドは思ったようにスコアを伸ばすことができずに優勝争いからは脱落しましたが、それでも4日間トータル14アンダー、堂々の4位でのフィニッシュとなりました。
今シーズン初優勝は惜しくも逃しましたが、これで出場8試合でトップテンフィニッシュが4回、そのうち2位が2回という安定した成績を残しています。
世界ランキングも5位と一桁台をキープし、名実ともに世界を代表する女子プロゴルファーといっても過言ではないでしょう。
そんな畑岡選手に縁がないのが海外メジャータイトル。
国内メジャーでは日本オープンをはじめ無類の強さを誇っていますが、海外メジャーでは思うような結果が残せていません。
来週にはアメリカLPGAメジャー第3戦であるKPMG女子PGA選手権が開催されます。
日本のエースとして自身初の海外メジャー制覇に向けて頑張ってもらいたいものです。
パッティングを中心に苦戦が続く渋野選手
いっぽうで昨年の輝きを取り戻せずにいるのが渋野日向子選手。
今大会は通算6アンダーの27位タイと、慣れないアメリカでの戦いとしてはまずまずの順位といえなくもないですが、プレー自体がなんだか歯切れが悪い気がします。
特に悩みが見られるのがパッティング。
3パットの数も多いですし、なんといったも象徴的だったのが1メートルのパットを外した場面。
キャディーからはスライスラインとアドバイスされるも、自身が読んだフックラインのつもりでパットをするも、ボールはキャディーの読み通り右に曲がってカップインならずという結果に。
確実に仕留めたい1メートルのパットを読み違えるところなんて、昨年のイケイケな渋野選手からは想像できない光景ですよね。
やはりこれが2年目のジンクスというやつなのでしょうか。
昨年の渋野選手の活躍は、そのポテンシャルの高さはもちろんのこと、思い切りの良さや歯切れの良さといった前向きなプレースタイルによるところが大きかったはずです。
素人目で申し訳ないですが、今年は結果を求めてかメンタル的に守りの姿勢に回っている気がしてなりません。
昨年ができ過ぎたったと考えて、今年もチャレンジャーの気持ちで試合に挑んでほしいですね(言われなくても渋野選手本人が一番わかっているとは思いますが)。
国内では原英莉花選手や小祝さくら選手といった同じ黄金世代の選手たちが大活躍しています。
それに畑岡選手も同学年なわけですから!
というわけで、そんな同世代のライバルたちの活躍に奮起して渋野選手がはやく本来の輝きを取り戻せることを切望しながら、今回はこのへんで失礼します。
それでは、また!