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プロゴルファー

もーりー

勝者のクラブセッティング 【フィル・ミケルソン&ミッシェル・ウィ編】

皆さんゴルフを楽しんでいますか!

こんにちは、ライターのもーりーです。

30年ほど前、小学生の私はプロ野球、特にオフシーズンのストーブリーグが大好きでした。

選手の契約更改や、開幕前の各球団の戦力分析(先発ローテーションメンバーやスタメン予想など)のニュースをを食い入るように観ていましたね(かわいくない小学生ですよね…苦笑)。

その名残か、今はプロアマ問わずに、ゴルファーのクラブセッティングに興味津々なんですよねー。

というわけで、今回は3月第一週に男女ツアー同時優勝を達成した、キャロウェイ・スタッフプレーヤーのフィル・ミケルソンとミッシェル・ウィのクラブセッティングをご紹介!

フィル・ミケルソンのクラブセッティング

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WGCメキシコ選手権を制してツアー43勝目を手にしたフィル・ミケルソン。

そんなミケルソンの優勝セッティングは、次のとおりです。

ROGUE Sub Zero ドライバー 9.0°(数量限定)
ROGUE Sub Zero フェアウェイウッド 13.5°※
ROGUE ユーティリティ 19.0°※
EPIC PRO アイアン #4(数量限定) 
X FORGED アイアン(2018年モデル)#5~9、PW(45゚)
MACK DADDY PM GRIND ウェッジ(56°、60°、64°)
ODYSSEY VERSA #9 WHITE プロトタイプ

※は日本未発売モデル

(キャロウェイ・ニュース callawaynews.jp/より)

今では珍しくなくなったウェッジ4本体制ですが、ミケルソンといえば64°のウェッジですよね。

ツアープロでも64°のウェッジを入れている人は、そうそうお目にかかりません。

それだけシビアで難しいクラブだということでしょう。

そんな難しい64°や60°のクラブを使って繰り出されるロブショットは、もはや芸術品です。

あと、4番アイアンだけは他のアイアンと違うモデルを採用しているのも特徴です(ロフト21.5°と通常よりもロフトが立ったタイプ)。

ミケルソンのようにキャビティ系のやさしいロングアイアンをユーティリティーの代わりにセッティングするのは、アメリカPGAツアーのトレンドになってきていますね(私はそこまでは真似できないので、中空の4番アイアンをセッティングしてミケルソン気分になっています笑)

そして注目すべきはウッド系。

ドライバーとフェアウェイウッド(FW)にキャロウェイの新製品、ROGUE(Sub Zeroタイプ)を採用しています。

ミケルソンは特にFW(13.5°)が気に入っているようです。

過去にマスターズで優勝をしたときは、FWが冴えていたイメージがあります。

今回もROGUE Sub ZeroシリーズのFWが火を吹けば、4度目のマスターズ制覇も大いに期待できると思います。

ロングショットは『やさしさ』重視!ミッシェル・ウィのクラブセッティング

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いっぽう3月1~4日にシンガポールで開催されたHSBCウィメンズワールドチャンピオンシップで優勝、2014年全米女子オープン以来の通算5勝目をマークしたミッシェル・ウィ。

ウィのキャディバッグのラインアップは次のとおり。

ROGUE ドライバー 10.5°(数量限定)
GBB EPIC フェアウェイウッド 15.0°、21.0°※
ROGUE フェアウェイウッド 19.0°、25.0°※
ROGUE PRO アイアン #6、#7 ※
X FORGEDアイアン(2018年モデル)#8、#9、PW(45°)
MACK DADDY 4 ウェッジ(52°、56°、60°)
ODYSSEY O-WORKS RED #1W プロトタイプ

※は日本未発売モデル

(キャロウェイ・ニュース callawaynews.jp/より)

ウィもドライバーからミドルアイアンまではROGUEシリーズを投入しています。

2017年に用具契約してからは、同じキャロウェイでも過去のモデルを使ったりしていましたが、よほどROGUEシリーズが気に入ったのでしょう。

目立つのは、昨年までセッティングしていた5番アイアンを抜いてFWを4本をバッグに入れていること。

そしてアイアンも8番~PWは男子顔負けのプロモデルに対して、6~7番は比較的やさしめのプロモデルを使用しています。

これは150~220ヤードくらいのロングショットはやさしさ重視で、ボールを高さでグリーンに止めにいきたいのかな、と思われます。

とはいっても、過去に男子ツアー出場経験もあり、ドライバーの飛距離は270ヤードにもなるパワーヒッター。

クラブヘッドはやさしいモデルでも、ドライバーのシャフトは60g台のXで、アイアンのシャフトはN.S.PRO Modus 3 Tour 105と、ハードモデルです。

PWとSWとの間にAWを入れていないのは…

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ミケルソンとウィのセッティングですが、ウェッジに大きな差があるのにお気づきでしょうか。

ウィは45°のPWとSW(58°)の間に52°のAWを入れていますが、ミケルソンは同じ45°のPWの次はSW(56°)しか入れていないのです(タイガーも同様ですよね)。

これはミケルソンがPW1本で100~140ヤードくらいを多彩なショットでカバーできる、または100~130ヤードの距離を打つことが極端に少ないので、そこに使うクラブを少なくしてアプローチ用のクラブを厚くしているとも言われています。

男子プロでもウィのようにAWを入れてオートマチックに距離の階段を作っていくのがほとんどのなか、感覚や自身の距離感を大事にする職人気質がベテランらしいですね。

またタイプが対照的なもう一人のレジェンドのタイガー・ウッズとミケルソンのウェッジのロフトピッチが同じなのも興味深いですね(ロブショットを多様しないタイガーは、さすがに64°は入れないウェッジ3本で、その代わりにロングアイアンを入れていますが)。

いやー、クラブセッティングって面白いですね(もしかして私だけですかね!?)

また気になるプロのクラブセッティングがありましたらご紹介したいと思います。

それでは今回はこのへんで!