Gride

gettyimages/941127286
getty

プロゴルファー

おっ3

勇気が湧いた“絶対王者”タイガー・ウッズの復活優勝!

1876日ぶりにタイガー・ウッズが復活優勝!

4度に及ぶ腰の手術、度重なるスキャンダル・・・。

すべてを乗り越えて来た絶対王者タイガー!

その見事な復活劇に、『おっ3』は勇気をもらいました。

衝撃のデビュー!

getty

アマチュア時代に全米ジュニア・アマチュア選手権、全米アマチュア選手権にそれぞれ前人未踏の3連覇を達成したタイガーは、1996年8月、名門スタンフォード大学を中退してプロデビューしました。

ここからの躍進は、シナリオがあるかのようなミラクルに満ちていました。

圧倒的な飛距離のドライバー、奇跡的なショットを次々と放ち、1997年4月には史上最年少の21歳3ヶ月でマスターズ・トーナメント初優勝しました。

その後わずか10か月程の間にマスターズを含む7大会で優勝を収めました。

そして、6月に初の世界ランキング1位になると、若干21歳にしてPGAツアーの史上最年少賞金王に輝いたのです。

ケガとスキャンダル・・・

getty

ツアーデビューからは記録を次々と塗り替えて来たタイガーですが、30歳を過ぎた辺りからケガに見舞われるようになりました。

2008年、左膝の手術からの復帰戦となった全米オープンでは、苦痛に顔を歪め、足を引きずりながらロッコ・メディエートと91ホールにも渡る死闘を制して優勝。

32歳6ヶ月にして「トリプル・グランドスラム」を達成します。

これで、PGAツアー優勝回数も「65勝」を数え、ベン・ホーガンを抜いて単独3位になります。

しかし、この後左膝の再手術に踏み切り、残りの試合をすべて欠場することになりました。

この頃からタイガーの身体は悲鳴をあげ始め、私生活も荒れ始めたように思います。

4度にも及ぶ腰の手術、交通事故、離婚、女性問題、薬物疑惑・・・。

残念ながら往年の雄姿は、もうそこにはありませんでした。

威厳と風格

getty

かつては飛距離でねじ伏せていたタイガーですが、現在はドライビングディスタンス32位タイと往年の姿ではありません。

バーディーパットを捻じ込んで、雄叫びをあげるシーンも少なくなりました。

ツアー選手権3日目終了後に最終日の戦い方を尋ねられたタイガーは「とてもコンサバティブなゲームプランで戦うつもりだ」と答えています。

昔のタイガーならば、アグレッシブな姿勢を打ち出していたのではないでしょうか?

実際、これまでは54ホールを終えて3打差以上で首位に立った大会では23試合すべてで勝利を挙げているのです。

しかし、5年もの間「優勝」から遠ざかってしまったタイガーは、苦しみの中から多くの事を学び、耐える事の大切さを身につけたのではないでしょうか?

最終日にバーディースタートをしても静かな表情のままのタイガー。その姿には『威厳』と『王者の風格』を感じました。

苦難や逆境を糧にして、静かに戦う生まれ変わったタイガー・ウッズ。

ホールアウト後、アテストに向かうタイガーとグータッチしたのは、かつてのエースキャディ マイク・コーワンだと思います。

恩讐、因縁、怨嗟・・・。

すべてを乗り越えた王者の姿に勇気をもらいました。

『おっ3』も静謐な戦う姿勢をもって頑張ろうと思ったのでした。

これからもタイガーから目が離せませんね!!