プロゴルファー
もーりー
ツアー参戦1年のコリン・モリカワがメジャー初優勝を飾る【全米プロゴルフ選手権】
皆さんゴルフを楽しんでいますか。
こんにちは、ライターのもーりーです。
新型コロナウイルスの猛威が終息の兆しを見せない中、アメリカPGAツアーは無観客試合ながらトーナメントが開催されています。
こんな閉塞感の中でもゴルフのトーナメントを観られるのは、ゴルフ好きにはありがたい限りですね。
そんななか8月6~9日に今シーズン唯一のメジャー大会、全米プロゴルフ選手権(カリフォルニア州サンフランシスコ、TPCハーディングス・パーク、7234ヤード、パー70、賞金総額1100万ドル=約12億1000万円、優勝賞金198万ドル=約2億1780万円)が開催されました。
最終日に一時は7人が首位に並ぶという大混戦を制したのはツアー参戦1年、23歳の若武者でした。
3連覇のかかったケプカ、メジャー16勝目を狙うタイガーは……
新型コロナウイルスの影響もあり、今シーズン唯一のメジャー大会となった全米プロゴルフ選手権。
今大会で一番の注目となったのがブルックス・ケプカ選手。
なんといっても昨年と一昨年とこのメジャー大会を連覇し、今大会に3連覇がかかっていましたからね。
ツアー7勝のうちなんと4勝がメジャー大会という自他ともに認める“メジャー男”ですから、今大会も優勝候補の筆頭と見られていました。
そのケプカ選手は、初日を首位と1打差の-4でロケットスタートを切ると、2日目と3日目も安定した試合運びで、最終日を首位と2打差の-7という絶好の位置につけます。
「これは3連覇もあるぞ!」多くの人が思ったことでしょう。
しかしケプカ選手は最終日に+4と大失速。
結局はトータル-3の29位タイでのフィニッシュとなりました。
昨年9月に受けたひざの手術の影響が少なからずあったのでしょうか(コロナ禍にリハビリに専念して体調は万全とは言われていましたが……)。
しかし3日目までのショットやパットの精度は世界最高峰のレベルと言えるものでした。
次回以降のメジャー大会でも優勝候補に挙げられるのは間違いないでしょう。
そして、そんなケプカ選手とともに注目を浴びたのはやはりこの男、そうタイガー・ウッズ選手でした。
メジャー16勝目を目指して満を持しての参戦だったウッズ選手、初日は-2とまずまず。
しかし、2日目に+2と減速、予選は辛くも突破したものの3日目も状態は上がらず、最終日に-3と意地を見せるもトータル-1の37位タイでのフィニッシュとなりました。
全体的にショットは切れ味抜群でしたが、パットに苦戦していたみたいですね。
久しぶりの試合、そして今大会から新しいパター(これまでよりシャフトの長いタイプ)を使用したのが影響したのでしょうか。
しかしパターのチェンジも腰や膝の負担の軽減を意識したもののようで、これからの選手寿命を考えてのもの。
ウッズ選手は今秋に延期された全米オープンやマスターズに照準を絞っているように感じたのは私だけでしょうか ((´∀`*))
16番の劇的イーグルでメジャーを手繰り寄せたのは23歳のナイスガイ!
ケプカ選手やウッズ選手が優勝争いから脱落するも、今年の全米プロゴルフ選手権は最終日に一時は7人が首位に並ぶという大混戦!
本当に無観客なのが惜しいくらいの熱戦となりました。
そしてそんな大混戦を制したのはツアー参戦1年、23歳の若武者でした。
その選手の名はコリン・モリカワ選手。
元世界アマチュアランク1位の力はあるが、メジャー実績は昨年6月全米オープン35位だけ。
昨年の6月にツアーデビューを果たしてここまで2勝を挙げているとはいえ、メジャーの重圧につぶされるかと思われていましたが、そんな心配はご無用でした。
首位と2打差4位から出て、この日のベストスコア64、トータル-13という圧巻のゴルフで鮮やかな逆転優勝。
特に圧巻だったのは勝負所の16番ホール。
ティーグラウンドが前に出されて表示は294ヤードという短いパー4。
ドライバーを振り抜いた打球はグリーン手前エッジにキャリーすると、前方に跳ねてラインに乗りました。
ボールはピン手前2メートルにナイスオン!
ギャラリーがいたら大歓声間違いなしのスーパーショットでこのホールでイーグルをもぎ取り、優勝を自らの手で手繰り寄せました。
母親が中国系、父親が日本系のハーフであり、見た目は日本人にも見えるアジア系アメリカ人。
日本食が大好物の親日家でもあります。
昨年6月、プロデビュー戦のカナディアンオープン終了時に1039位だった世界ランキングも、たった1年2カ月で5位へと昇り詰めました。
まさにシンデレラ・ボーイといえる超新星のナイスガイ。
コリン・モリカワ選手の今後にも要注目ですね。
期待の松山、石川両選手は……
モリカワ選手のメジャー初戴冠となった今大会には松山英樹、石川遼選手も出場していました。
松山選手は2日目と3日目にアンダーパーの好プレーを見せるも最終結果は-4、22位タイ。
アイアンショットのキレ味は相変わらずですが、ドライバーの精度が課題のようですね。
いっぽうの石川選手は残念ながら予選落ちとなってしまいました。
昨年日本ツアーでは大復活を果たしたものの、やはりアメリカPGAツアーでは力が入り過ぎてしまうのでしょうか。
ちなみに今大会を制しモリカワ選手は175センチ、73キロと石川選手とほぼ一緒の体型で飛距離も同じくらいです。
ということは石川選手の場合、体力や飛距離の差というよりも、技術の差、メンタル面の問題が大きいのかもしれません。
松山選手、石川選手ともに世界で戦うための課題が見えた一戦だったかもしれません。お互い切磋琢磨して近い将来メジャー制覇を成し遂げてもらいたいものですね。
といったところで今回はこのへんで。
それでは、また!