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プロゴルファー

こせきよういち

タイガーは随所にタイガーでした~世界のゴルフ界の面白情報を拾い読み#188

先週の米ツアー競技「ZOZO選手権」。勝ったのは、終始丁寧かつクールに戦ったパトリック・キャントレー。

反対に、肝心なところでミスショットが目立ったジャスティン・トーマスとアップ&ダウンが激しかったジョン・ラームは逆転負けを喫することになりました。

それでも、随所にスーパーショットやスーパーリカバリーを見せてくれた彼らのゴルフは魅力的でした。

同様に、グリーン上など、所々で“らしい”エキサイティングなプレーを見せてくれたのが、タイガー・ウッズです。

そこで今回は先の「ZOZO選手権」で展開された、タイガーのタイガーらしいミラクルなプレーを振り返ってみましょう。

超ローーーングパットで初バーディ

今年の「ZOZO選手権」の舞台=シャーウッドCCは彼がホストを務める「ワールド・チャレンジ」のかつての開催コースで(2000年~13年まで)、彼はここで5度の優勝を果たしています。

それだけ良く知るコースでしたから、タイガーには大会連覇の期待も大きかったのですが、結果は72位タイと振るいませんでした。

初日からティーショットが安定せず、インスタート2ホール目の11番パー4でボギー。さらに、13番パー5ではダボ。早くも3オーバー。

ところが、続く14番パー4で見せてくれたのが、上掲ツイッター動画の超ローーーングなバーディパット。

正確にはグリーン手前“花道”からの第3打アプローチパットですが、距離は約27メートル。

むろん本人は狙ってはいなかったのでしょう。

そこで浮かべた、この何とも言えない笑顔。タイガー・マニアの心をくすぐる?

ところが、同じホールで翌日

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タイガーは翌日もこの14番パー4で2オンを逃し、前日と同じようにグリーン手前の“花道”からアプローチを放つことになりました。

ただし、この日はグリーンエッジからやや距離があったのでしょう。ウェッジで狙うことに。

残念ながら、その模様はオフィシャルにはアップされていません。下記リンク先に貼られてある動画をご覧ください。

でも、タイガーがすごいのは、続く7.3メートルほどのパーパットをきっちり沈めたこと。

見せてくれるのです。

木の陰からスーパーリカバリー

最後は、ネット上でも熱く盛り上がった3日目のこのプレー。

4番パー4の第3打は、グリーン左サイドの樹木の陰からのスクランブリング。タイガーの狙いは大きなロブショットで、この木の上を越すこと。

ところが、ボールは……。そして、結果は……。

アメリカには「木の90%は空気=隙間」という“決まり文句”がありますが、それを実証した形になりました。

さて、2週間後は、昨年タイガーが制したマスターズです。パトロンのいない寂しい大会を、彼が盛り上げてくれることに期待しましょう。