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プロゴルファー

もーりー

タイガー・ウッズがアプローチウェッジを使わない理由

皆さんゴルフを楽しんでいますか?

こんにちは、ライターのもーりーです。

昨シーズン見事な復活優勝を果たし、今シーズンも悲願のメジャー15勝目に向けて上々の滑り出しを見せている我らがタイガー・ウッズ。

そんなタイガーについて、私はいつも疑問に思うことがありました。

タイガーのクラブセッティングにアプローチウェッジ(AW)が存在しないのです。

PW、56度、60度の組合わせ

今やプロゴルファーの多くが採用するウェッジ4本体制。

ピッチングウェッジ(PW)の下にアプローチウェッジ(AW)、サンドウェッジ(SW)、ロブウェッジ(LW)の中から3本のウェッジをセッティングするのが現代ゴルフの主流になりつつあります。

日本最強プロゴルファーの松山英樹もPW(47度前後)の下に52度、56度、60度のウェッジを組合わせて、コースセッティングの厳しいアメリカツアーを戦っています。

しかしタイガーはPWの下は56度と60度の2本のウェッジのみのウェッジ3本体制。

代名詞でもあるスティンガーショットに使う3番アイアンをセッティングから外せないこともあるでしょうが、それにしてもPWと56度のウェッジのロフト差があり過ぎるのではないかと…。

秘密はPWのロフト角にあり!

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タイガーがPW、56度、60度の組合わせを採用している理由。

それはPWのロフト角にありました。

タイガーのPWのロフト角はなんと52度。

昨年からテーラーメイドのプロトアイアンを使っているので、多少変わっているかもしれませんが、それでもプロを含む一般のクラブのAWと同じロフト角なのです。

PW、56度、60度と表記されると違和感が出ますが、実際は52度、56度、60度ですので、松山と同じロフトピッチというわけです。

ちなみにタイガーの場合、他のプロゴルファーのクラブに比べてロングアイアンで2度、ミドルアイアンとショートアイアンで3~5度ロフト角が寝ているそうですから、他のプロとは1番手違うことになります。

“グレート・ワンパターン”もタイガーの魅力

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タイガーは150ヤードのショットをPWあたりで打つと思いますが、これはAWで打っていることと同じですから、改めてタイガーのすごさがわかります(ちなみに先日のツアー中継で松山は47度くらいのPWで150ヤードのショットを打っていました)。

飛ばし屋揃いのアメリカツアーでも、タイガーと同じロフトスペックのアイアンを使っているプロゴルファーは現在はほとんどいないのではないかと思います。

しかしタイガー本人はこのロフトスペックは特殊だとは考えていないようです。

むしろタイガーがデビューした頃はこれが当たり前であり、自身がしっくりくるそのロフトスペックを20年以上変えていないだけなのですから。

ドライバーなどは現代クラブの進化の恩恵を受けつつも、アイアンやウェッジは自身の感性を優先させて“グレート・ワンパターン”を貫く。

そんなクラシカルな一面もタイガーが唯一無二のスーパースターたる所以なのかもしれませんね!


というわけで今回はこのへんで。

それでは、また!