Gride

gettyimages/924171900
getty

プロゴルファー

Nick Jagger

ホンダ・クラシック12位!データに見るタイガー完全復活の可能性

真っ赤なシャツに黒いパンツ、タイガー・ウッズが最終日に着用する勝負服「サンデー・スペシャル」を久しぶりに観たゴルフファンも多かったことでしょう。

たくさんのギャラリーを引き連れ、ショットを打つ度に、お馴染みの「イン・ザ・ホール!」の掛け声がかかり、圧巻の存在感がありましたね。

「調子は戻ってきた。自分への期待も高まった」

getty

「ホンダ・クラシック」最終日、朝早くからテレビ中継にくぎ付けになった人も多かったことでしょう。

終盤にスコアを落として、トップ10入りは逃してしまいましたけど、12位という順位で「復活近し」というプレーを見せてくれました。

ホールアウト後のインタビューではこんなことを話していました。

「調子は戻ってきているよ。ツアーを長期離脱していて、スイングやメンタルの部分で大きな変化が必要だったけど、ラウンドを重ねるうちに少しずつ慣れ始めてきた。まだ修正することはあるけど、自分への期待は高まったよ」

悪夢の連続を乗り越え、完全カムバックか?

getty

近年は彼にとって、悪夢の連続だったことは皆さん周知ですよね。

2015年の「ウインダム・チャンピオンシップ」以降、腰、背中の故障によりツアーを離脱し、16年のシーズンは出場したトーナメントはゼロ。

去年は一時ツアーに復帰したものの、また腰痛を発症、再び手術をを受けて長期の休養。

さらに追い打ちをかけるように、薬物の影響下で自動車を運転して逮捕されましたよね。

そのときの写真(上)は世界中に衝撃を与えました。

「タイガー・ウッズはもはや過去の人…」、こう囁(ささや)かれました。

元世界ナンバー1のレッテル、腰やひざの度重なる手術、不倫に交通事故に離婚…。

スーパースターに登り詰めたタイガーも屈辱にまみれてしまったが、そんな苦難を乗り越えて戻ってきた姿を見たような気がしたのは、私だけでないかと思います。

ホンダ・クラシックでの驚異のデータ

getty

そんな完全復活を予感させるデータもあります。

「ホンダ・クラシック」最終日、強風が吹き荒れる中、4日間最高のパーオン率77.78パーセントをマークしたのです。

さらに4日間の平均ドライビング・ディスタンスは319.1ヤードで3位を記録していました。

つまり、ドライバーもアイアンショットも絶好調だったのです。

ピンにピタリと寄せる絶妙なアプローチショットも随所で見せてくれました。

大会ホストのジャック・ニクラウスも「タイガーの素晴らしいプレーに驚かされた。スイングもいい、ファンタスティックだったよ」と。

まだ今年3試合目だけですが、来月の「マスターズ」に期待しちゃいますよね。