プロゴルファー
こせきよういち
ツアーにギャラリーが戻って来た!~世界のゴルフ界の面白情報を拾い読み#209
米ツアーはフロリダシリーズに移ると、数は制限されていますが、会場にギャラリーの姿、そして拍手・歓声が戻って来ました。
すると、気のせいでしょうか、見応えのあるゲーム展開や劇的なシーンが次々と見られるようになりました。
先週の「ホンダクラシック」は、優勝争いにドラマチックな盛り上がりはなかったのですが、ギャラリーが湧くシーンは随所に見られました。
やっぱりツアートーナメントに、大勢のギャラリーは欠かせません。たくさんのギャラリーがいてこそのドラマや感動があるのです。
今回は「ホンダクラシック」からそんなシーンをピックアップしてみました。
優勝に華を添えるギャラリーの拍手・歓声
Tying the largest margin of victory @TheHondaClassic. @MattJonesGolf is a TOUR winner again. pic.twitter.com/ZzUepJU3p4
— PGA TOUR (@PGATOUR) March 21, 2021
まずは、7年ぶりの米ツアー優勝を果たしたマット・ジョーンズに敬意を表し、その優勝が決まったシーンから。
優勝した瞬間、大勢のギャラリーからの拍手・歓声があるとやはり一味違います。「決まった!」という感じがします。
この日のジョーンズは同じ組でラウンドしたJ・B・ホームズとは対照的、とてもスピーディで、テンポ良くプレーを進め、好感度アップ。
ギャラリーからも大きな声援を集めていました。
トーナメントの最後は、やっぱりこれくらいの拍手・歓声で締めくくってもらいたいものです。
本人も唖然のスーパーショット
Golf. ¯\_(ツ)_/¯
— PGA TOUR (@PGATOUR) March 21, 2021
It'll make you scratch your head. pic.twitter.com/xktiFd7zJZ
続いては歓声というより、悲鳴に近い驚きが挙がったシーン。
最終日の11番パー4。この日65の好スコアをマークしたブレンダン・スティールは、これが第4打のアプローチ。
状況からダブルボギーも覚悟しなければならない場面でした。
それが、それがアッと驚く結果に。そして、湧き上がる拍手。
でも、スティールが拍手に応えることなく、どちらかと言うとリアクションに困っているのは、これが結果オーライのミスショットだったから。
そして、グリーンの後方に見える、一緒にラウンドするホアキン・ニーマンのリアクションも見ものです。
この時のニーマンの思いは、さしずめ「えーっ! マジかよ」といったところでしょうか。
神様、仏様、ギャラリー様
次は、ホールを取り囲むギャラリーがいてこその珍場面。
大会2日目、ザック・ジョンソンの8番パー4の第2打アプローチはグリーンを大きくオーバー。
ワンバウンドしたボールは勢いよくギャラリーの列へ。
ところが、ボールはグリーンに戻って来て、ナイスオン。
実は、女性ギャラリーが持っていた水筒に当たり、跳ね返ったのでした。
大勢のギャラリーが入ったトーナメントは、こうしたハプニングがあるから面白い。
ときにはこんなギャラリーも
Enjoy your #StPatricksDay, just please don't hold up play. pic.twitter.com/b9aQgzouBx
— Skratch (@Skratch) March 17, 2021
最後は大会初日の愉快なシーン。
フィル・ミケルソンがいざプレーに入ろうとした時、その目の前を横切るギャラリー。
手にはビールがいっぱい入ったコップ。
中身をこぼさないように、でも何とか急いで走り去ろうとする姿は、なんとも「愛らしい」。個人的に共感を覚えるのですが、皆さんはどうでしょう。
大勢のギャラリーがいて初めて生まれる名(迷)シーンの数々。今後もたくさん届けられることを願ってやみません。