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レッスンプロ・クラフトマン 河野

タイガーも子供時代に活用した“パーソナルパー”とは?

こんにちは。

レッスンプロ・クラフトマンの河野です。

今回は、お年寄りや子供のために考え出された“パーソナルパー”についてお話しさせていただきます。

ゴルフの技能は十分なのに、年齢と共に体力的に飛距離が落ちて、ゴルフがつまらなくなってしまっている方や、ゴルフ本来の対戦者と勝ち負けを楽しんでもらうために考え出されたのが、パーソナルパーというゲーム方法です。

5ヶ月振りにラウンドするk様。

私が、初めてこちらに記事を書かせていただいた時の「90歳でエージシュートを達成させた女性の話」でご登場していただいた、90歳の女性k様と5ヶ月振りにラウンドレッスンをしました。

夏の暑い間は、さすがに危険なために30度を下回ったらラウンドしましょうと言っていましたが、今年の夏は異常な日々が続き、とてもラウンドをしようと言う気にもなれなかったので、私も首を長くして待っていました。

そのためk様は、5ヶ月振りのラウンドでなかなか調子が上がらず、53・47でちょうど100でした。

90歳のk様のパーソナルパーは、3500ヤードパー72です。

タイガーが4歳の時のパーソナルパーは?

getty

私がパーソナルパーを初めて知ったのは、ルディー・デュラン氏というアメリカのクラブ・プロで、タイガー・ウッズ選手(以下タイガー)の最初のゴルフの先生が書いた本で知りました。

パーソナルパーは、ルディー氏が4歳のタイガーの指導をした時に考案した方法です。

最初ルディー氏は、4歳の子供の個人レッスンは気乗りしなかったそうです。

しかし、練習場でボールを打つ4歳のタイガーは、2番ウッドを完璧に打ち70ヤード飛ばしたそうです。

その他のショットも完璧にこなしたそうです。

しかし、ラウンドでは、ホールの距離が長くなかなかパーが取れません。

そこでルディー氏は、タイガーのためにパーソナルパーを設定しました。

ルディー氏がタイガーのために考え出したパーソナルパーは、ルディー氏がレッスンをしていたハートウエル・ゴルフパークのパー3のショートコースで、通常は18ホールパー54ですが、4歳のタイガーのために67に設定したそうです。

5歳の時には、タイガーはドラバーでもウェッジでも見事なショットを打ち次々とバーディーを重ね、8アンダーの59でラウンドしたそうです。

タイガーは、6歳でショートコースをアンダーでラウンドしました。

getty

そして6歳の時には、ハートウエル・ゴルフパークの通常のパーをアンダーパーでラウンドしたそうです。

「パーソナルパーシステム」は、球を打つという面では上級者でありながら、各ホールのグリーンをパーオンするだけの飛距離に欠けるゴルファー向きです。

幼いタイガーは、ルディー氏とパーソナルパーを活用して、勝ち負けの勝負をしてゲームを楽しんだのです(勝負強いタイガーはこうして作られたのでしょう)。

k様の場合、パーの数を増やすパーシステムより、距離を短くしてパーはそのままのほうが楽しさが増すと判断させていただき、設定させてもらいました。

方法は、k様のドライバーの飛距離を基準に、セカンドショットはその8割の長さから5割の長さに設定して、ショートホール(パー3)の最長は、ドライバーの飛距離で届く範囲とさせていただいています。

それがk様の3500ヤードパー72です。

レッスンプロ・クラフトマンの河野でした。