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女子プロゴルファーになるには?JLPGAのプロテストってどうやったら受けられる?

プロテストへ合格したらすぐにでもスポンサーがつく、という噂も聞くほど華やかな現在の女子プロゴルフの世界。

最近では女子プロゴルファーの実力はもとより、ビジュアルへの注目度も高く、メディアへの露出も増えてきています。

そんな華やかなプロスポーツの世界へ憧れ、日々練習を重ねている女子プロゴルファーの卵たちもいることでしょう。

そこでここでは、女子プロゴルファーになるために必要な、JLPGAのプロテストの受験資格やスケジュール、条件などを詳しく見ていきたいと思います。

JLPGAのプロテストのスケジュールは?

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JLPGAのプロテストは年に1回開催されます。プロテストはゴルフの技術だけでなく、立派な社会人として通用する人材を育成する、と明記されていますね。

ゴルフが上手いだけではいけない、というJLPGAの信念なのでしょう。予選の段階からルールやマナーについて指導をしていく方針です。

プロテストのスケジュールは
・8月から9月 1次予選(成績上位者が2次予選へ)
・9月から10月 2次予選(成績上位者が最終プロテストへ)
・11月 最終プロテスト

というスケジュールで行われます。最終プロテストを通過した上位成績者が翌年1月1日にJLPGA入会を果たせるんです。

2020年のJLPGAプロテストは2021年3月以降に延期

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毎年夏からスタートするLPGAのプロテストですが、実は2020年はコロナウイルスの影響により2021年の3月以降に延期する、という発表がされています。

記事執筆時の2020年9月時点では、延期なのか2020年度のプロテストは中止となるのか、まだ公式な発表がされていない状況です。

未知の新型ウイルスでワクチンや特効薬もない状況では、この判断は仕方がないと言える措置かもしれません。

JLPGAのプロテスト受験申込にはJLPGAマイページアカウントが必要

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さて2020年のJLPGAプロテストは延期となってしまいましたが、例年4月1日の10時から1次予選の受験申込が開始されるのが通例です。

この時、受験申込をするためにはJLPGAマイページのアカウントを持っている必要があります。

氏名や生年月日、メールアドレスの登録などを専用フォームから行うだけなので、登録そのものに特別難しい手順はありません。

JLPGAのプロテストの受験資格は?

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JLPGAのプロテストの受験資格は、開催年度の4月1日の段階で満17歳以上の女性である必要があります。

そのため2020年は行われていませんが、例えば2021年のJLPGAプロテストを受験すると仮定してみましょう。

2021年4月1日現在で17歳に達している女性。ということなので高校3年生の女性であれば問題なくプロテストの受験資格があります。

しかし年齢区分だけではなく、もちろんゴルフの技術だって相応のものが求められます。

必要とされているわけではありませんが、ハンディキャップ5.0以下程度の実力を有することが推奨されていますね。そりゃゴルフを始めたばかりの人がプロテストを受験してもダメだよ、ということになるんでしょう。

ハンディキャップ5.0ということは、いわば片手シングルさん。推奨されている成績そのものが、エンジョイゴルフを楽しんでいる身としてはとてつもなく高いハードルです。

JLPGAのプロテスト1次試験の内容は?

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JLPGAのプロテスト1次試験は3日間の54ホールストロークプレーで行われます。

2019年度のプロテストの実績では、日本各地で5会場に分けて実施しています。

まずA地区が栃木県、B地区が千葉県、と関東地区が2会場。C地区が三重県で中部地区1会場。D地区が兵庫県で関西地区1会場。E地区が山口県で中国地区1会場。

※年度によって開催地区が変わります。

18ホール競技終了時点で競技成立ということで、予定通り行われたところがほとんどでしたが、2019年JLPGAプロテストC地区(中部)のみ2日間のみの1次試験となりました。

各会場で50人程度が2次予選通過のラインとなっているようで、予選通過ラインは3日間で5オーバーから10オーバー前後。

3日間でのスコアなので、プロテスト受験者たちの実力の高さが伺えますね。

JLPGAのプロテスト2次試験の内容は?

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2次試験は1次試験よりさらに長く、4日間の72ホールのストロークプレーとなります。ツアーの試合(4日間大会)を戦っているような日程ですね。茨城県(関東)、三重県、兵庫県(関西)の3会場で行われています。

ちなみに2次予選では3日目終了時点で、各会場に掲示されている最終プロテスト進出順位、というものがあって、そこから10打差までの選手だけが4日目に進めるという規定があります。

各会場を見て見ると、3日間で15オーバー前後。70~80位タイが3日目のカットラインとなっていますね。

4日目まで勝ち残った選手の内、20位タイまでの選手が最終試験へと駒を進めることができます。

JLPGAのプロテスト最終試験の内容は?

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JLPGAの最終プロテストは、2次試験と同じく4日間の72ホールのストロークプレーです。

3日目終了時点でカットラインがあって、

・80位タイまでの選手
・20位に8打差までの選手

いずれかの人数の多い方が翌日の4日目へ進んでいます。

そして最終日は、20位タイまでがプロテスト合格。長い長いプロテストが終わりを迎えるんですね。

JLPGAのプロテストは受験料がかかる?

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JLPGAのプロテストは試験ですので当然受験料がかかってきます。

その受験料は

・1次予選 40,000円(税別)
・2次予選 60,000円(税別)
・最終プロテスト 100,000円(税別)

と、受験するだけでもなかなかのお金がかかってきますね。

プロテストはルールやマナーにも厳しい

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JLPGAのプロテスト規定には、ルールやマナーに関してもしっかりと明記されているものがあります。

それはゴルフの実力に関するものではなく、マナーに関するものが多いことが特徴的ですね。

プロテスト会場への来場は必ずブレザーやジャケットなどの上着を着用しなければならない、という文言も見受けられます。

アマチュアゴルファーの場合は、夏場は免除されていることも多いのですが、特例は見当たりません。

また迷彩柄のウェアやカーゴパンツなどのゴルフウェアの着用も禁止されています。

さらに刺青やタトゥーを施してはならない、というものも。PGAの選手を始めとする海外の選手ではたまに見られるタトゥーですが、やはり日本と海外では、刺青、タトゥーに関する認識の違いを垣間見ることができますね。

華やかなJLPGAの世界 プロテスト通過は大変だ

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ゴルフの中継を見ていても、華やかでかっこいい女子プロゴルフの世界。

しかしその裏では、数多くの受験者がおり、また志半ばで涙を飲む選手も多数いるというわけなんですね。

しかも合格したから、といって賞金をすぐに稼げるJLPGAのツアー選手ばかりでもありません。

JLPGAツアーで活躍している女子プロゴルファー達は、たゆまぬ努力を積み重ねてきた人たちがつかんだ夢の舞台、というわけなんですね。

2019年度JLPGAプロテスト合格者から注目選手をピックアップ!

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厳しいJLPGAのプロテストを勝ち抜いた女子プロゴルファー達。

2019年のJLPGAプロテスト合格者の中から注目したい選手をピックアップして紹介します!

2019年のプロテストの時には、当時現役の高校生だった西郷真央。

プロデビュー戦となったアース・モンダミンカップでは最終日最終組に入る活躍を見せました。さすがにデビュー戦での初勝利、という初物尽くしには届かなかったものの5位タイと大健闘を見せてくれました。

2019年の日本女子アマチュア選手権を制すなどの活躍が目立つ西郷真央選手。

実は西郷、あのジャンボこと尾崎将司プロが主宰するジャンボゴルフアカデミーの1期生。

ジャンボイズムを叩き込まれた期待の超新星はツアーでも大注目の選手です。

またプロテスト合格時には「夢は永久シード」とでっかい夢をぶち上げた西郷真央選手。ぜひとも日本を、いや世界を代表するゴルファーへと成長していってほしいものです。

JLPGAツアーを応援しよう

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2020年のLPGAプロテストは次回日程がまだ決まっておらず、注目しているファンにとってはちょっとモヤモヤが残ってしまっていますよね。

しかし毎年過酷なプロテストが開催され、女子プロゴルファーたちが誕生しています。

彼女たちが一体どんなプロテストを潜り抜けてきたのか、ちょっと知っておくだけで、これまでとは違った見方でJLPGAの試合が見られるようになるかもしれませんね。