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大江香織選手が現役引退を発表、そしてシブコは涙のバースデーウィーク【伊藤園レディス】
皆さんゴルフを楽しんでいますか?
こんにちは、ライターのもーりーです。
渋野日向子選手をはじめとする黄金世代を中心に盛り上がりをみせるLPGAツアー。
そんななかで11月8日(金)~10日(日)の『伊藤園レディスゴルフトーナメント』を最後にツアー引退を発表した選手がいました。
そして今大会中に21歳を迎えた渋野日向子選手には試練が……。
ツアー3勝の実力者が引退を発表
大会前に大江香織選手のツアー引退という残念なニュースが発表されました。
大江選手といえばツアー3勝の実力者。
プロ3年目の2011年に初のシード権を獲得すると、今シーズンまで8年連続でシード権を守り続けてきました。
これだけ次々に若い世代が台頭する中で8年連続でシード権を守り抜くというのは、並大抵のことではありません。
大江選手は153センチと小柄な選手でもありますし、近年の飛距離重視のコースセッティングへの対応にも苦慮してきたことでしょう。
さらに大江選手を悩ませたのは2016年からのパターのアンカリング規制。
パターイップスに悩み、高校生から長尺パターを使い続けた大江選手にとって、選手生命を脅かしかねない問題でした。
しかし中尺パターを使った新しいパッティングスタイルを確立し、新規制施行の2016年にはツアー2勝目を手にしました。
さらに昨年の9月にも、高校時代を過ごした第二の故郷宮城県でツアー3勝目を挙げるなど、困難を乗り超えてコンスタントに活躍していただけに、突然のツアー引退に驚いた人も多かったと思います。
引退の理由はずばりモチベーションの低下だそうで、数年前から熟考を重ねていたようですね。
マネジメント会社が運営している大会で千葉には知り合いも多いということで、今大会を最後の試合に選んだ大江選手。
はたから見ればもったいない気もしますが、考えてみれば彼女は今年29歳を迎えています。
高校卒業してからずっとツアー選手として心身ともに気を抜けない生活を10年間続けてきたわけで、何か新しいことにチャレンジするにはベストな時期なのかもしれません。
ツアー選手としては引退しますが、LPGA会員としては活動を続ける予定の大江選手。
本人も、今後もゴルフには携わっていきたいと明言していますので、これからも何らかの形で日本のゴルフ界を盛り上げていってほしいですね。
シブコの予選落ちは成長のための通過点!?
そして大会前の賞金ランキング3位で、今大会も活躍が期待された渋野日向子選手。
しかしながら多くの選手がスコアを伸ばす2日目にスコアメイクに苦しみ、3月以来となる予選落ちを喫してしまいました。
逆転での賞金女王を目指すために優勝を目指していただけに、渋野選手もかなりショックを受けたようです。
ラウンド後には涙を浮かべていましたし、前日の誕生日にケーキをプレゼントされたときの笑顔を思うと、1日で天国から地獄に突き落とされたような心境なのかもしれません。
でもこの予選落ちはある意味必然だったのかもしれません。
そう、決して悪い予選落ちではなかったと思うのです。
これが守りに入ってスコアを伸ばせなかったのなら非常に問題だと思います。
しかし渋野選手は最後まで持ち味である攻めの姿勢を貫きました。
例えば痛恨のダブルボギーを喫した2日目の11番ホール。
このホールはセカンドショットをグリーン左に外し、10ヤードの下りアプローチを2メートルにつけます。
そのパーパットを大きくオーバーさせて3パットにしたわけですが、この攻めの姿勢がなかったら、全英女子オープンの劇的なウィニングパットはなかったわけですしね。
渋野選手はここ数試合、フェースを開きながらのロブショットなど、新しい技術を次々に試合中に実践しています。
目先のことよりも将来的なことを考えての取り組みということでしょう。
そう考えると、賞金女王がかかった大事な試合の中でも、もっと上手くなりたくて新しいことにチャレンジをするなんて、渋野選手のスケールの大きさを感じさせますよね。
賞金女王争いからは一歩後退してしまいましたが、今回の涙や悔しさというのは、必ず渋野選手を一回りも二回りも大きくするような気がします。
いろんな評価や考え方があるとは思いますが、私個人としては今までのスタイルや向上心を優先した結果の予選落ちなので、仕方がないと割り切ってもらいたいなと思います。
それにまだ最終戦を含めて2試合ありますから、そこでまたシブコチャージとシンデレラスマイルを見せてほしいですね。
ゴルフはやっぱりメンタルが大事
ちなみに大江選手ですが、実はこの大会は引退を発表してすっきりしたのか、2日目を終えて-10でトップタイとなる大活躍。
最終日はスコアを伸ばし切れずに9位タイでのフィニッシュとなりましたが、それでも今シーズンここまで87位と低迷して、この試合で引退するとは思えないプレーぶりでしたね。
プレッシャーから開放され、失敗を恐れずにピンに向かって振っていったのが良かった、というようなコメントを大江選手本人も残していたように、気の持ちようでプレー内容がガラリと変わるのがゴルフというスポーツなんですね。
このプレー内容を目の当たりにすると、ツアー引退が本当にもったいないと思ってしまうのは私だけでしょうか。
しかしこればっかりは大江選手本人が決断したことなので、外野がとやかく言ってはいけないですね。
といったところで今回はこのへんで。
大江選手、長いツアー選手生活本当にお疲れ様でした!
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