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ギア猿

Gridge編集部

今月の『ギア猿』は恒例!第3回アッツい人選手権を90分拡大版でお届け!Gridge編集長も登場するよ!

『アッツい人選手権』ファンの皆様、お待たせしました!

ギアを愛し、ギアに愛される人たちの祝宴、第3回目の開催です!

今回も全国各地から、ゴルフとゴルフギアを愛する猛者たちが集まり、面白グッズやお役立ちグッズ、思わず感心してしまうグッズなどを、90分と放送枠を拡大して紹介していきます。

ゲストは先月に引き続きタカアンドトシのお2人。

ゲストのお2人に加え、レギュラーMCの華丸さんの3人が、「熱い!」と思ったギアに札を挙げて判定します。

そして、今大会にも常連(?)となった、Gridge編集長・芥川(じゅんやあく)が登場しています。

過去2回の雪辱は果たせたのでしょうか?

そちらもご注目ください!

冬のティーグラウンドで重宝する置き型ティー『X Tee』

1人目は、華丸さんの顔の焼き印を入れたどら焼きのお土産を持って登場した沼田正行さん。

お仕事が刻印製作所の代表取締役とのことで、オリジナルどら焼きだったんですね。

そんな沼田さんが持ってきたのが、置き型ティーの『X Tee』。

2枚のスポンジを組み合わせているため、普段はばらした状態でポケットの中に入れておけばかさばらず、また、重量が軽いためドライバーショットの衝撃でも遠くに飛んでいかないという優れもの。

もちろん、スポンジの軽さなので、ショット時の抵抗もなく、振り抜きは抜群です。

37ミリ、40ミリ、44ミリの3種類の高さが用意されています。

抜かりなく特許も取得済みです。

判定はもちろん「3アッツい」!

適正な体重移動を体感! 『体重移動適正プレート』

2人目は、番組MC関雅史プロ(QPさん)のお店のご近所、東京都北区からやってきた古橋正好さん。

定年後にゴルフ工房でアルバイトをするという古橋さんが自作した練習器具が『体重移動適正プレート』です。

まな板のような板の裏に3つのゴルフボールを付け、不安定な状態の上でスイングすることで

実際に短いクラブを使って毎日この上で素振りをしているという古橋さんによると、コツは3つ。

1つめ、上半身に力が入るとグラつくため、丹田(おへその下あたり)から下にグッと力を入れること。

2つめ、テークバックからトップにかけて、右足のかかと付近をしっかりと押し込むこと。右足側はかかとの下あたりに1個だけボールの足が付いているため、これができないとグラつくそうです。

そして3つめは、フィニッシュ時にしっかりと左側へ体重を移動させること。左足側には2個ボールの足が付いているため、しっかりと左側に体重を乗せていって初めてプレートが安定するのだそうです。

なんと開発は、収録日の先々月。収録前日までボールの位置を調整していたそうです。

審査員の3人が実際に試してみると……意外とグラつかない!?

判定は「2アッツい」でした!

グリーンで注目を集めちゃう!? 『音が出るパター』

3人目は、愛知県からやってきた須甲安平さん。

何個か持ってきてくれた自作のパターは、音叉をヒントに作られたと言い、音叉のようにボディにスリットが入った形をしています。

当て具合によって音の強弱が変わるので、音で集中力を高められるそうです。

スリットが1つのものは単音、複数のものはなんと和音を奏でます。

実際に審査員の3人が試してみると、何とも言えず癒される音が……。そしてなぜか爆笑が生まれました。

グリーン上でぜひ聞きたい音色と、意見が一致しました。

判定は「3アッツい」!

女性目線で考えた、プレー効率が良くなる『ティーホルダー』

4人目は初の女性参加者、大阪からやってきてくれた増田記代子さん。

ラウンド中、必要なものをポケットからガサゴソ取り出そうとしてなかなか出てこないなんていう経験は誰しもがしたことがあるでしょう。

そんな不便を女性目線で解消したのが、増田さんが考えた『ティーホルダー』です。

キャップやバイザーのつばに、ティーやグリーンフォークを刺して装着して、すぐ取って使えるようにした便利グッズです。

レディースティーへの移動時など、ティーポーチなどでは肝心のティーが取り出しにくかったりしたので、すべてバイザーのつばの部分で事足りるようにしたかったとの想いから生まれました。

素材はなんと、100均ショップで見つけた、ニコちゃんマークのタオルホルダー。口の線の部分の切り込みにティーを挟むというアイデアが生まれました。

判定は「3アッツい」!

パット時のボール、どこから見る? 『パットの神様』

5人目となる清水洋二さんは、苦手なパットを克服したい一心でパターの練習器具を開発してやってきました。

その名も『パットの神様』。

18ホール中9ホールで3パットをするというくらい、パッティングに悩んでいた清水さん。

いろいろなゴルフの教本を読んでいると、必ず“利き目の下にボールを置く”という内容を目にしたそうです。

どうしたらそれを実現できるか考えていたある日、トイレットペーパーがなくなりました。その芯を覗いて下を向いたら「あれ?」と思い、零号機を開発。特許も取得しました。

2号機はたためる仕様に改良し、コースにも持っていけるようにしました。これで練習するようになって3パットがほとんどなくなったそうです。

筒を通してボールを見ることで、ヘッドアップを防ぐこともできます。

3人が実際に試してみると「真っすぐ転がる!」と、しっかり効果を体感!

判定は納得の「3アッツい」!

製作に協力してくれた知人の社長が華丸さんの大ファンとのことで、初号機をプレゼントしてくれました。

前半戦を終え、ざっくりお便りコーナー

ここまで熱い人たちの熱いプレゼンが続いていますが、小休止ということでお便りコーナーへ。

北海道の「冬は筋トレ」さんからの質問「私は標準モデルと言われるものから変えたことがありません。初心者が手を出していいカスタムはどんなものがあるのでしょうか」。

タカアンドトシの2人は、ほとんどカスタムしたことがないと言い、タカさんに至ってはクラブはすべてもらい物だそう。トシさんはグリップ交換くらいで、鉛の貼り方などはわからないと言います。

番組MCのクラブコーディネーター・鹿又芳典さんは「初心者はグリップがカスタムに入りやすいのではないか。握りやすい、滑りにくいものを自分で探して見つければ」とアドバイス。

QPさんは「シャフトをもうちょっと考えてほしい。今よりももうちょっと飛ばせる可能性が出るのはシャフト」と言い、最近はカチャカチャのクラブで替えやすいのでぜひ試してほしいとのことでした。

お2人の話を聞いてグリップ交換やリシャフトにちょっと興味を持ったタカアンドトシのお2人でした。

整体のプロが持ってきた、姿勢が良くなる『肩サポーター(仮)』

後半戦最初となる6人目は、横浜で整体院を営んでいる榊原睦也さん。4店舗を経営するほか、YouTube『骨盤先生のカラダメンテ』で活躍しています。

榊原さん、まずは五十肩に悩む華丸さんを整体! 『悶絶整体』が売りとのことで、華丸さんの絶叫が室内に響き渡ります。

さて、そんな榊原さんが持ってきたのは、自身の専門分野を生かした『肩サポーター(仮)』。

首や肩は前方に丸まりがち。その原因は、首・肩の後ろにある僧帽筋。姿勢を正して、僧帽筋を正常な位置に持っていきたかったという思いから肩サポーター(仮)は生まれました。

作って使ってみると、パット時の姿勢が改善し、33~35くらいだったパット数が27と大幅に減少したそうです。

華丸さんが実際に装着すると、姿勢がオードリーの春日さんみたいに!

そのままパッティングしてみると「肩の動きがスムーズになった(QPさん)」と、その効果を確認。

続いてトシさんが装着すると、また春日さんのように!

パッティング時のアドレスも、その場にいた全員が「タイガーみたい!」と驚くほど姿勢が改善されました。

判定は残念ながらトシさんの「1アッツい」だけでした。

今の時代ならでは! 『クール マイレーキ』

7人目は、ゴルフ歴20年ベストスコア70という樋口利之さん。

最近はバンカーレーキを撤去したり、足で均すことを推奨するなんていうコースも増えてきましたが、そんな悩みを解消するグッズを持ってきてくれました。

子供が砂遊びをするのを見て思いつき、新型コロナウイルス感染対策にと開発されたのが、個人用のレーキ『クール マイレーキ』。

先端が細いT字型になっていて、通常のレーキのように砂をかき寄せるのではなく、細い棒の部分が砂の下に入って砂をふんわりと起こすようにして均していくようです。

しっかりと特許は取得済み、海外ゴルフメーカーにも打診をしたそうですが、回答の英語がわからなかったそうです(笑)。

判定は「3アッツい」!

第3のクラブ製法になる!? 『金属3Dプリンター クラブ』

8人目は、神戸からやってきた金属加工会社の社長、伊福元彦さん。伊福さんが持ってきたのは、金属3Dプリンターを使用したクラブです。

社内に3D金属プリンタがあるもののまったく稼働していないとのことで、ゴルフ業界に助けてほしいと開発したのが、クラブ。

海外では一部実用化されているという3Dプリンターを使ったクラブづくりですが、日本ではまだまだ普及していないので、ぜひ技術を知らしめようと『アッツい人選手権』にやってきました。

実際に持ってきたのは、ウェッジとパター。

粉の原材料をテーブルの上にまいて、それを上からレーザーで氷結させて1250度まで上げ、順次硬化させていくというつくり方で、1層30ミクロンという薄い積層でつくられているそうです。

パターのネック部分をねじるような複雑な形状でも簡単につくれます!

また、フィーリングも「鍛造品よりもはるかに柔らかく感じる(伊福さん)」とのこと。

市販のウェッジ約80本、パター200本近くのデータを3Dのデジタルデータに置き換え、スイートスポットの位置や重心位置のデータを取り、どの位置が最適化をAIで計算させているとのこと。

製法的にも、通常の方法ではつくれないような構造を可能にして理想的な重心位置を設定したりすることもできるのだそう。

パターの打感も柔らかく、ウェッジもスピンが効いていて、モノの良さは確認。

「可能性を感じる(鹿又さん)」「(お金の)匂いを感じる(QPさん)」と高評価。QPさんは「鋳造・鍛造に続く第3の製造方法になる」と太鼓判。

判定は文句なしの「3アッツい」!

パターが上手くなる新競技『パターリング』

9人目は、“プチ発明家薬剤師”を名乗る今村恒さん、白衣を着て登場しました。

持ってきたのはギアじゃなくて新競技(!?)『パターリング』。

パターマットに的をプリントし、カーリングのように的の中心近くにボールが残った側が得点というルールで行うゲームです。

約1年前に、練習のし過ぎでテニス肘と変形性股関節症になり、コースにも練習場にも行けないという日々を過ごしていた今村さん。「パターならできる」と、先に打ったボールに当てる練習をしていたらこの競技を思いついたそうです。

2040年のオリンピック採用を目指すというこの新競技で、タカさんと華丸さんで対決してみました。

的の中心に止まるように打つという繊細な距離感も養われるこの競技、見事華丸さんの勝利!

すでに山形県米沢市のゴルフバーには、このパターリング用のマットが設置されているそうです。

判定は「3アッツい」!

過去2回のリベンジなるか? べた足くん

最後となる10人目は、Gridge編集長の芥川です。3回連続出場ですが、過去2回は0アッツい、1アッツいと散々な成績でした。

今回の『べた足くん』も、例によってホームセンターで材料を集めて製作しました。材料費約2000円! 格子状の柵に足を固定する用のマジックテープを2ヵ所に取り付けただけというシンプルな構造です。

韓国人選手のようなベタ足スイングを体感できて、ボールがつかまえられるようになるという練習器具なのですが……。

誰も乗り気じゃなかった審査員の3人ですが、哀れに思ったのか、過去の作品を知らないトシさんがまず試してくれました。

「なめてかかってたんですけど、意外にいいですよ」と好感触!

過去2作品にダメ出しをし続けてきた華丸さんもチェックしてみると、「これいいかもよ!」と高評価!

果たして判定は……見事「3アッツい」!

関係者の皆様、ありがとうございました!

審査員3人の各賞を発表!

全10作品が揃い、審査員3人がそれぞれのお気に入りを発表しました。

その結果、タカ賞は須甲安平さんの「音の出るパター」、トシ賞は増田記代子さんの「ティーホルダー」、華丸賞は今村恒さんの「パターリング」となりました!

さて、悲願の「3アッツい」を獲得した芥川は番組を卒業するのか、それともしれっと出続けるのか、次回のアッツい人選手権もご期待ください!

今月の放送予定は下記のゴルフネットワーク内『ギア猿』公式サイトまで!