ゴルフコース・練習場
PAR RUSH 01
愛知県「愛知カンツリー倶楽部」“(隠れ)名門コース”を紹介するシリーズ〈中編〉第43回
名門「愛知カンツリー倶楽部」を紹介しているこのシリーズ、今回はその中編です。
前回の前編では、倶楽部の歴史やクラブハウス、練習場などをご紹介しました。
今回は、コース紹介で、まずアウトコースをご紹介します。井上誠一設計の愛知カンツリー倶楽部のアウトコースをご覧ください。
コース全体の造りは?
全長は、レギュラーティーで6638ヤードで、少し長めに思えますが、ロングホール(パー5)がアウト、インともに3つずつあり、パーは74の設定となっています。
従って、ロングホールが多いことを考え、パー74の設定で考えれば、むしろ短めかもしれません。
しかし、そこは名匠・井上誠一ですから、距離だけで、そんなに簡単なコースを造るはずがありません!
案の定、プレー前にホームページでコースを確認すると、距離に関係なく、S字になったホールが多くありました。
それは、ホールによって、ドローボールやフェードボールを打ち分けなさい、ということも求めているのでしょうか? そんなことはできませんよね!
これは手強いと心してプレーすることにしました。
さらに、距離が短くても、池の配置が絶妙で狙いが絞られます!
さあ、コースをご紹介しましょう!
どこに、井上誠一設計の罠が潜んでいるのか!
アウトの1番はロングで、いきなりS字が出現しました。
距離は478ヤードでハンディキャップ(HD)15ですが、緩やかな上りで左ドッグレッグし、200ヤード付近から右へドッグレッグするホールです。
左コーナーのフェアウェイバンカーが効いています。3打目も打ち上げで、距離感が難しいホールです。
このスタートホールは、「井上誠一」を感じるホールでした!
アウトコースの難しさ!・その①
とにかく、ドッグレッグが多いことが挙げられます。
アウトで、ショートホール(パー3)を除いて、ピンが見えたのは1ホールで、他にピン位置で辛うじて見えたのが1ホールでした。
さらに、ミドルホール(パー4)でもS字ホールがあり、特に8番(338ヤード)は、「フェアウェイの右の山の上、2本の木の間を狙ってください」とのキャディーさんのアドバイスでした。
フェアウェイのほうに打ってしまうと、木がスタイミーになって、2打目は狙えないという造りであることがわかりました。
また、ショートホール(パー3)はほぼ池越えの161ヤード、少し池越えの190ヤードと、ミスのできないホールが続きます。
アウトコースの難しさ!・その②
池に絡むロング・ミドルホールは、3番503ヤードのロングホール・9番482ヤードのロングホール、6番319ヤードのミドルホールです。
これらのホールはいずれもフェアウェイが池のほうへ傾斜しており、スライスが厳禁のホールになっていて、フェアウェイの真ん中に打っても右端のほうへボールが流れます!
また、フェアウェイが約200ヤード付近まで緩やかに上り、その先がブラインドで、下っていくという造りが、2番386ヤードのミドルホールなどです。
さらに、グリーンに打ち下ろしというホールは、2番ミドルホールのみで、ショートホールを除いて、ほぼすべてのホールがグリーン面が見えず、砲台の打ち上げとなります。
アウトコースでは、5番405ヤードのミドルホールが難しく、2打目から打ち上げの左ドッグレッグで、右の林はすぐにOBとなります。
無理せずに3オンでパー狙いが賢明なホールです。
アウトコースを終わって!
ホールとして、簡単なホールは一つもありませんでした!
ティーショットで、どこへ打てばいいかを考え、2打目でまたキャディーさんに、ピンポジションを聞いて考え、グリーンの形状でまた考える!
頭を休めて、だいたいあの辺に打てばいいなどという、アバウトなゴルフは通用しないコースでした。
さて、前半のアウトが終わって昼食ですが、「えっ! スルーですか?」
昼食は、インのスタートティーグラウンド脇にあるスタートハウスで、簡単な食事とのキャディーさんの指示でした。
時間は、3組が待っているので、約20分です!